香月日輪のレビュー一覧
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ネタバレシリーズ第3作。
血塗られた王家の最後の一人として『聖魔の魂』を持つ身であるララ。初代グランディエ王が自らの欲望と引き換えに子孫の魂を魔神ウェンディゴに捧げる契約を魔女アイガイアと結んでいたため、アイガイアは一族に呪いをかけ、聖なる力も魔の力も両方使える莫大な力である聖魔の魂を持つララの命と魂を狙っている。
ララは、魔女の情報を得るため、バビロン、魔道士ビベカの孫ナージス、竜族の姫テジャと共に、アマグスタにいる賢者ナーガルージュナに会いに行く。
途中、ハーゴの村では、黒魔道士を仲間に引き入れた盗賊から村を守るのに手を貸す。
そこで、ララは、ただの子供であり一人の女の子として素直になれる自分を確 -
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児童書が原作の霊能者モノ。
絵が好みだったため、「八百万」に引き続き読んでみた。
3人それぞれのキャラクター、関係性が(児童書らしくよい意味で)王道パターン。熱血主人公、優しくて泣き虫、クールな参謀というゴールデントリオには、ある種の懐かしさや安心感さえ感じる。
話の方も今のところベタな感じ。でも子ども騙しという感じはなく、しっかりしてて面白い。「八百万」よりも好きだな。
大人の体格がいまいち描けてないなと感じた「八百万」だったけれど、この作品のように子どもが主人公の場合はそれほど違和感がない。
まだ1巻しか出てないうえに、掲載誌が隔月刊なのが…
早く続きが読みたい。 -
Posted by ブクログ
シリーズ2作目。
ストーリーのメインは、シャイハムス邸での出来事と、魔女ビベカの話の部分でしょうか。
バビロンがやけにララにドキドキしているのとか微笑ましいです(笑)。多分児童書のジャンルに入ると思うんだけど、作者も結構狙っているようで、ギリギリの線引きなのではなかろうか?笑。
二人を夫婦というララも可愛いです。というか、このコメディ風味な部分と、旅の内容の真面目な部分のバランス感覚がこの作者の魅力でもあると思います。
この旅の、人々との出会いや自分と違うバビロンの反応などを見て、大人びているララは確実に成長しているのでしょうね。
そして、一応大人のバビロンも、抱えている痛みを少しずつ乗り越え -
Posted by ブクログ
「妖怪アパートの幽雅な日常」シリーズが面白かったので、同じ作者の別の作品を読んでみました。
ファンタジーは好きなので、魔法とか剣とかの出てくるこの作品、それなりに楽しめました。亜人種や人間がうまく共存している世界観とかがファンタジーらしいです。
「ナルニア国物語」とか「指輪物語」系のファンタジーだからか、ファンタジーとしては、ちょっと底が浅い感じがしなくもないですが、気軽に楽しめて良かったかな。
この作者の作品に共通する魅力だと思うのですが、登場人物がとても魅力的。
バビロンが、面倒だとかなんだとか言いながら、ララを大事にしているところとか、他人に優しいところとか、出生から辛い人生だったでしょ