清涼院流水のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
初代教会の誕生から現代に至るまで、キリスト教の変遷を辿る一冊です。
信仰だけでなく政治や愛憎による理由で揺り動かされてきた宗教ですが、特にキリスト教においては戦争や内乱へ発展する事案が多いようです。
カトリックは受けた迫害の苦しみを反動にして強固で敬虔な体制を貫いたために、他宗教との争いや同胞との分裂を引き起こしてしまいました。
プロテスタントの増加が何よりもカトリックの力を削ぐこととなり、伝統を重んじる余裕がバチカンから失われていったのです。
しかし公会議によりカトリックも時代に合わせて刷新されるものとなり、その姿勢は今も尚受け継がれています。
無宗教ですが、歴史としてのキリスト教がどんなものかを知る上で役立った良書です。 -
Posted by ブクログ
高校で世界史選択の方も宗教という視点から読み直してみると、
歴史はめちゃくちゃ面白いというか「は!?」とか「なんでやねん!」「めちゃくちゃやろ!」と突っ込みながら読めると思います。
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新約聖書の成立には、教団内のグノーシス主義やマルキオンの偏りすぎた考えに対抗するために編纂された過程があったり、
ローマで国教になったら、清貧を失い、それを嫌った人たちが隠遁して修道院を作ったら、またそれがブームになってしまって収拾がつかなくなったり、
密接に、政治的なゴダゴダがいつも絡んでいたり、
教皇が次々と暗殺されまくったり、
十字軍で、同じキリスト教国滅ぼしてしまったりとメチャクチャです。
免罪符(贖宥状)は手法がカルトそのものやけど、民衆もそれを望んでいたし、いわば「愛する人の先祖供養」のために心を込めて免罪符を買ってたんだなと思うと、また、そのお金でルネッサンスを後押ししたとなると、なかなか考えさせられます。
30年戦争では、ドイツのカトリックvsプロテスタントの争いに首突っ込んだカトリックのフランスが、プロテスタントを支援して戦争を長引かせたり。
そんな笑えるほどドロドロの負の歴史の中でも、
アシジのフランシスコを筆頭とし、蛮族と対話だけで和解した教皇がいたり、十字軍の最中にイスラムと友情を結んだ皇帝がいたり、
感動で涙の溢れるエピソードも。
ドッロドロの中で、キラキラ輝く聖人たちの存在の尊さ。
もともとは、アブラハムというたった一人の男から始まったユダヤ教、
そこから出てきたナザレ派はいつのまにか、中東から出て、ローマを乗っ取り、ゲルマンに受け入れられ、紆余曲折の愛憎劇を2000年やってきて、
それでも、滅びずになんとかやってきました。
律法学者ガマリエルはこう言います。
「彼らのことは放っておいた方がいい。もし彼らの計画や行動が人間の思いつきならすぐに自滅する。だがもしそれが神から出たものであったなら、あなたたちに彼らを滅ぼすことはできない。それどころかあなたたちは神に敵対することになる。」
キリスト教の歴史は、控えめに言って、KUSOです(汗)
でも、逆に、それで歴史の審判に朽ちずに残っているということは、その腐敗も耐え忍びながら神が支えてくださっていることの何よりの証左かも知れません。
そして、それでも残ってきた「本物」は確かにあるのです。
たぶん、世界の終わりまで、カトリックもプロテスタントもイスラムも仏教も神道も存続し続けると思いますし、残ってきた本物だからこその迫力もあります。
自分は歴史の外側に出ていってしまって、安全で汚れのない立場から、自分とは異質のものとして批判するのは簡単で、そして卑怯だとも思います。
人は歴史から切り離された存在ではあり得ないからです。
大切なことは、「歴史の流れにいながら、歴史を背負って、少しだけでも良いものを次の世代に繋げていく」ということだろうと。
まだまだ、二千年。まだまだ「初代教会」。
「これから」です。
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西宮神社の宮司の家系に生まれ、カトリックとプロテスタントもどちらも筋が通っているためどちらを選ぶかに3年かかって、2020年に前者を選んで洗礼を受けたという著者。
信仰を持つ者が書く歴史であるがゆえに、小説や劇のようにイキイキと登場人物の感情が伝わってきそうです。
世界史学ぶ際にはこれ一冊あれば事足りる、、、かも。 -
Posted by ブクログ
聖書における「スキャンダルやゴシップ」(p5)を集めた新書、というまえがきに偽りなく、思っていた以上に肩の力を抜いて楽しく読めた一冊。
まえがきに曰く「いつの間にか聖書の全体像を把握でき、聖書にちょっとくわしくなってしまう」(p8)本。
10年くらい前だったか、唐突に聖書を読んでみたいと思い立った時期があったけど、どれを選べばいいかわからず結局断念した記憶がある身としては、巻末付録の〈読書ガイド〉は実にありがたい。
内容としては、倫理感覚が全く違う時代だと前提をわかってはいても、やっぱり面白かった。
序盤からアブラハムとイサクは親子揃ってロクなもんじゃないし、ユダとタマルも相当どうかしている。
そして彼ら彼女らの子孫に生まれたダビデ本人も息子らも実にトンデモない。
と思っていたらユディト記のような爽快痛快な物語も現れる。
そして第5章、新約聖書である。
本来の受け取り方とは乖離しているように思うが、場面的に好きなのはp188「起きなさい。少しのあいだも起きていられないのか」とイエスが弟子のペトロ・大ヤコブ・ヨハネの3人を叱るシーン。悪魔の仕業なら仕方ないだろうが、哀しげな顔で叱るイエスを想像するとちょっと気の毒ながらもどこか可笑しさも感ぜられる。いや、この直後に起こる事を思えば笑ってなどいられないのだが。
まんまと乗せられた形だが、ぶっちゃけ面白かった。
聖書入門の入り口にやっと足をかけた程度かもしれないけども、聖書に興味が無かった人・尻込みしている人にこそ薦めたい本でした。
1刷
2022.5.27 -
Posted by ブクログ
レビューを拝見して知った本です。ありがとうございます。
私はタイトルに魅かれて、この本を手に取りました。
著者まえがきにもありますが、50歳から英語が得意になるなんて、絶対に無理だ!と思いながら読みました。
ちなみにわかりやすい指標として「50歳」と掲げていますが、40代以下でも60代以上でも本書のメッセージは何も変わらないそうです。
「正しい勉強法を知っているかいないか」というだけの話だそうです。
著者の英語力は、30歳を迎えるまで中学1年生にも負けるレベルだったそうです。2005年から趣味で英語を始め、TOEICテストで満点を5回達成。今では本の英訳の仕事もされているそうです。
英語の学習の成功は「正しい勉強法に辿りつけた」ことが何よりのポイントだそうです。
やってみたい気はします。
ただし、私もやるとすれば中学英語からやり直さなくてはならない口なので時間が必要だと思います。(もちろん満点なんて全然狙っていないですが、原書で本を読めたらいいなあとか)
著者は満点をとるまでに9年かかったそうです。
英語が一番やさしい言語であるというのは、以前フランス語を少しだけ独学したので実感はあります。
この本で述べられていることの信ぴょう性は高いと思います。
時間をかけて正しく実行すれば英語力は上がると思いました。 -
購入済み
色々と、「デカい」作
今、読み直すとびっくりするくらいまともに
ミステリーだな、と。
JDCのような組織や、それに所属する個性も能力
も豊かな探偵たちも、今では様々な作品に普通に
登場しているせいだと思う。
発売当時こそ叩かれていた印象だが、むしろ後に
続く作品たちのために道を開いた作品としても評価
したい。
勿論、この作品にしかない、大きなスケールの事件、
背景も魅力だ -
Posted by ブクログ
ネタバレ著者が仲間内で立ち上げたTOEICスコアアップを目指す英語部の活動のノンフィクション。
TOEICが、英検よりもTOEFLよりも、日常で使える英語力を精確に測定できるツールであること。スコアを高めていくことが実用的な英語力獲得にもつながること。そのスコアを高めるにはコツがあること。本気になって取り組めば、誰にでも900点を超え、990点満点も目指すことができることなどが理解できた。
コラムでの各メンバーの勉強方法も夫々に参考になる。
「新公式問題集」をやりこむこと。四角メソッド。リスニングしたテキストを書き写す。品詞に敏感になること。英文のコアを常に意識すること。精聴→多聴・精読→多読。おぼえる回数と頻度を増やす。学習の量とパーセントを記録する。カンニング英訳とスムーズ暗唱。(単語・文法を100%理解している英文の)2倍速リスニング練習。HUMMER式長文読解。SNS・ブログを活用したネットワーク。出題者の視点で英文を読む。
『オバケの英語』『特急(シリーズ)』『英語リスニングのお医者さん』『キクタン』『千本ノック(シリーズ)』『TOEIC TEST文法完全攻略』『Forest』『究極の模試』『ハートで感じる英文法』『新TOEICテスト990点攻略』
また、TOEICerと呼ばれるマニアの世界でもあることも実感された。
15-175 -
Posted by ブクログ
ネタバレある年の大晦日、初詣に集まった人たちが次々に消え、警視庁、県警本部などもあっという間に何者かに占拠されてしまう。どうやらセブンスと呼ばれる7人組が主な犯人グループのようだが…。このままでは日本から本当に人っ子一人いなくなるのか。こういう話だと、よくあるのは犯人グループに立ち向かおうとするヒーロー側が出てくるのだが、この小説はちょっと違う。日を追うごとに、あっという間に沢山の人が消える。そのとんでもないスピード感に圧倒される。そして裏切り者は誰なのか。最後に笑ったのはとんでもない、思いもよらぬ人物だった。映画で観たい作品でもある。