あらすじ
ある日、主人公グプタは、不思議な違和感をおぼえた。
・図書館は、いつも閉まっている。
・アルコールとタバコが、存在しない。
・飛行機は、いつも遅れる。...etc.
「なにかが、おかしい...この世界は、どうも変だ」
グプタは単身、その謎に挑むが...。
本書はおそらく世界初の、英語試験TOEICを題材にしたミステリー小説です。
日本語の小説部分をメフィスト賞作家の清涼院流水氏が担当。全編で80箇所以上に及ぶTOEICのうんちくたっぷりの解説を、多数のTOEIC対策本の著者であるヒロ前田氏が担当しています。異分野の二人がタッグを組んで挑戦する、「学び」と「愉しみ」の新世界をぜひご堪能ください。
<本書の特徴>
1.TOEICに繰り返し出題される出来事や状況を、よく練られたストーリーの中ですんなり理解できる!
2.ヒロ前田氏が長年分析してきたTOEICの傾向を、ストーリーに付された多数の解説でがっちり把握できる!
3.TOEICや英語が好きでも嫌いでも、知っていても知らなくても、誰でも楽しめる本格的ミステリー小説!
4.電子書籍版では、注釈をタップすることで簡単に注釈の解説を読め、サクサクと読み進めることができる!
<読者特典のダウンロードコンテンツも充実!>
「dl」アイコンが付いた解説には、著者渾身の特典のダウンロードコンテンツをご用意。初めてTOEICにチャレンジされる方にも、有益な情報が盛りだくさんです。
【共著】ヒロ前田 プロフィール
TOEIC受験力UPトレーナー。アルクおよび全国の企業・大学等でスコアアップ指導を行うほか、教員を対象とした「成果の出るTOEICの教え方」のセミナーも実施する。TOEICの受験回数は60回を超えている。TOEIC990点(満点)取得。
【共著】清涼院流水 プロフィール
1974年、兵庫県生まれ。京都大学在学中の1996年、『コズミック』(講談社)で第2回メフィスト賞を受賞し作家デビュー。 以後、70冊に及ぶ著作と、12冊の関連コミックがある。海 外で翻訳されたものを含めると総著作数は150冊以上。TOEICスコア: 985。【※本作品はブラウザビューアで閲覧すると表組みのレイアウトが崩れて表示されることがあります。予めご了承下さい。】
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
この発想はすごい!TOIECの問題から小説を作ってしまうなんて、ちょっと思いつかないんじゃないかな?「飛行機は今日も遅れる」というサブタイトルもいいね。
次の試験が楽しみになること間違いなし!
Posted by ブクログ
TOEICのモチベーションを上げるために読んだ。軽い読書にちょうどいい感じの分量。
問題形式が、今のではなく旧バージョンになってるので、ところどころ「あるある」ではなくなってる。
Inclement Weatherによって飛行機が遅れるのは今のTOEICでもあるある 笑
巻末の単語帳に掲載されてる単語も結構よく出るのでちょっと勉強になる。
そういえば、新形式になってからグプタって登場人物が問題に出ることはほとんどなくなったな…
本書の結末と新形式の傾向がちょっとリンクしてるので、メタ的なニヤリがある。
Posted by ブクログ
2021/11/10
2013年頃に読みたいと思ってブックマークしておてから、早くも8年。。。当時は学生でよく受けてたなぁと感慨深い。
気づけばTOEICも新バージョンになってしまったので、ちょっとこの本の時代からは変わってしまったのかなぁと思いつつも、新しい視点からTOEICに触れて面白い本でした。
ひっさびさにTOEICを受けてグプタたちの世界がどうなっているのか見てみたいと思えました :)
Posted by ブクログ
ギャグセンスが高くて、思わず何度も笑ってしまった。ストーリーというより、あるあるネタとして読むのが良さそう。
出てきた語彙はトイック対策に活用してみたい。
Posted by ブクログ
確かに。(笑)
おいおい、またコピー機壊れてるよ・・・
まともなコピー機ないのかーっ!とか思う。
TOEICの攻略とか勉強を楽しもうという本ではなく、
TOEICマニアによる同人誌という感じ。
コンセプトは面白いけど、TOEICをこれから受ける人には
へぇ〜ってな程度かもしれない。
Posted by ブクログ
TOEICの問題によくでてくるエピソードを並べた不思議な小説。TOEICを何度が受けた人は思わずクスリとしてしまうと思われる。
TOEICによく出るシチュエーション、単語がでてくるので、スコアアップに貢献するかも。ただ、今度TOEIC受けてこの本に書いてたことが出題されてたら、笑ってしまい、集中力が切れるというマイナスの影響が懸念されるw
Posted by ブクログ
TOEICの問題を構成してる論理と世界感を小説化するという目のつけどころが面白くて購入。普通こうした小説は対象に批判的な意図があるかと思いきや、作者がTOEIC研究家というか、かなりのオタクの域なのが不思議。TOEICはこの間受験して目標は達成したので、必要に迫られない限り当分いいかな、という感じだけど、この小説を読むと、TOEICに対して客観性を持ってある種シニカルに楽しく受けられそう。
Posted by ブクログ
toeic小説とはどんなものかと思って読んでみました。
toeicあるあるみたいなネタがちりばめられてておもしろかったです。
思えばtoeic試験は、全ての問題文やディレクションが英語で書かれていることにより独特の緊張感がある試験です。
問題用紙の外国の生活風景や人物を切り取った写真には、(このために撮った写真なのか?)なんとも言えない違和感があるし、
シビアな制限時間内、2時間ぶっ通しで、集中して英文を読むことよって、問題文に入り込むような感覚に陥ります。
また、問題用紙への書き込みやアンダーラインを引くことが禁止されており、試験終了後、問題用紙はすぐに回収されます。神経質すぎるくらい問題用紙の管理を徹底しているのです。
こういった、toeicの独特の感じや徹底した秘密主義がこの小説の深みになっているんだと思います。
ですから、toeic試験のリピーターは楽しめる本だと思います。
特に、「Where is the meeting room?」を聞きあきたよって言う人には。