清涼院流水のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
清涼院の、JDCシリーズで、多分コレが一番読みやすい。
とても好きなシリーズなんですが、分厚いかったり、本自体に仕掛けがあったりとだんだん読みにくくなるので薦めにくいシリーズ。
ミステリ小説をモティーフにしたホテルで、ミステリ小説の作家や評論家達が奇妙な殺され方をしていく。居合わせた探偵、呼び出された探偵。名探偵が多すぎる状況で、黒衣の探偵と作家の間にはぐくまれる友情……。
作中作も、ゲームブック調の仕掛けもなく、ギリギリ難とか、自力推理が可能、らしい(友人に一歩手前までいけた子がいた)
ただ、「コズミック」からよむか「ジョーカー」から読むかで、濁暑院氏の印象がかなり違います。(文庫版だと -
Posted by ブクログ
やっぱり…やっぱりか、流水さんよぉ…なミステリー(たぶん…)。
冗長な文章、話の展開など、悪い意味で清涼院流水らしい。
あの決着はずるいと思う。
何が書きたかったのかがわからない。
特馬と新悟の心情変化が主題だったとしても弱すぎる。
っていうか、いい歳した社会人が女子高生に好意を寄せるなよ。
この物語は四人の関係性の変化・進行を描いただけなのだろうか。
後は、双子姉妹の両親が竜宮城之介の両親に似ているな、と感じたぐらい。
ただ、二ページで一日が描かれるという構成は面白かったし、評価はたぶんできるかな…
どうだろう…?
この構成にぴったりな物語の内容として、このストーリーを作ったんだ -
Posted by ブクログ
『今年、1200個の密室で、1200人が殺される。誰にも止めることはできない』―1994年が始まったまさにその瞬間、前代未聞の犯罪予告状が、「密室卿」を名のる正体不明の人物によって送りつけられる。1年間―365日で1200人を殺そうと思えば、一日に最低3人は殺さねばならない。だが、1200年もの間、誰にも解かれることのなかった密室の秘密を知ると豪語する「密室卿」は、それをいともたやすく敢行し、全国で不可解な密室殺人が続発する。現場はきまって密室。被害者はそこで首を斬られて殺され、その背中には、被害者自身の血で『密室』の文字が記されている…。
う〜ん。たしかにそれはアリですが・・・。う〜ん。 -
Posted by ブクログ
『今年、一二〇〇個の密室で、一二〇〇人が殺される。誰にも止めることはできない』―一九九四年が始まったまさにその瞬間前代未聞の犯罪予告状が、「密室卿」を名のる正体不明の人物によって送りつけられる。
一年間―三六五日で一二〇〇人を殺そうと思えば、一日に最低三人は殺さねばならない。だが、一二〇〇年もの間、誰にも解かれることのなかった密室の謎を知ると豪語する「密室卿」は、それをいともたやすく敢行し、全国で不可解な密室殺人が続発する。現場は決まって密室。被害者はそこで首を斬られて殺され、その背中には、被害者自身の血で『密室』の文字が記されている……。
狙っているのは誰か?そして、狙われている者は -
Posted by ブクログ
メフィスト賞
第0回、姑獲鳥の夏
第1回、すべてがFになる
立て続けにベストセラーを続け、そして新本格
そこに現れた第2回世紀末帝王、コズミック
なお、第3回は笠井潔さん曰くたんなるゴミこと
悪夢のダジャレ本、六枚のとんかつ
犬神夜叉の不眠閃考だの九十九十九の神通理気だの必殺技が出てくる上
1年で1200個の密室で1200人が殺される
数百ページに渡り人が死に続け、ここまででメタ系かなと思いきや、きちんと犯人がいる
この本を読んで様々な感想の方がいるだろうが(さすがに全面的に肯定する人はいないと思う)
正直、この設定から舞城王太郎が大傑作書いちゃったので僕もある程度肯定する
今読むとそうい -
Posted by ブクログ
面白いんだけれど、小説というよりはよくできたクロスワードパズルをやらされたような気分なのです。新本格の推理小説を読むと時々そんな気分になっていたんだけれど、『ジョーカー』はそれがいささかぼくには重かったです。チャンドラーやパーカーを愛読していることでも判っていただけると思うのだけれど、やはり推理が面白いのと物語が面白いのでは、後者が大事だと思うわけなのだ。名探偵も密室も大好きなんだけれど、それをメインにしてあると何だかなあと思ってしまう。法月綸太郎の『頼子のために』とか島田荘司の『暗闇坂の人喰いの木』とかは好きなんだけどなあ。だから新本格だからどうこうじゃないのだ。そうだ、動機ですよ、動機。こ