【感想・ネタバレ】ジョーカーのレビュー

あらすじ

究極の連続不可能犯罪を企む天才犯罪者が、陸の孤島で「幻影城殺人事件」を演出する。作家・江戸川乱歩と同じ本名を持つ富豪が、生涯を賭して築いた幻影城。美しい湖の小島に浮かぶ紅の城は、様々な趣向が凝らされた「異形の館」である。推理作家たちが秘境を訪れる。――老いた探偵が惨劇に引き寄せられた時、舞台は整い、物語が始まる。すべてのミステリの総決算!

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Posted by ブクログ

JDCシリーズ2作目。魅力的なキャラが盛りだくさん!ずっと読んでいたく、1ページ1ページを大切に読んだことを忘れません!

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2022年09月26日

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ネタバレ

龍宮城之介!龍宮城之介!

とある登場人物が犯人に殺された時、その人の突然の死も悲しかったが、その時犯人の計画を読めずに、その人を救えなかったと悔やむ龍宮の台詞が、とても胸に刺さった。
普段は飄々としている人物なだけに、こちらも読んでいてビックリした。

このキャラクターが今でも好きだ。

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2012年03月11日

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予告殺人、鎧に閉じ込められた死体、水密室、事件と同時進行で書かれる手記の存在。破天荒、あまりにも破天荒の一言。あり余り過ぎるパワー。しかし、舞台が「幻影城」という閉ざされた建物に限られていることが、むしろスケールを大きくしているよう。限定された条件下で、これだけ様々なことが実験できるのか、という驚き

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2009年10月07日

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コズミックの壮大感に比べると、物足りないような気もしたけど、真相が気になって一気に読めた。たくさん探偵が出てくるのですが、九十九十九は神がかってますね。彼が出てくると安心します。
JDCシリーズはまだあるようなのですが、んー、お腹いっぱいなので、しばらくはいいかなと思います。

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2015年03月30日

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コズミックもすごいけどこれもすごい。むちゃくちゃなんだけどミステリーしてる感もある。てゆーかミステリーを詰め込み過ぎて飽和したと言うか…。

キャラ立ちしてるからあまり言われないけど相当作り込まれていると思います。なんだかんだ言って流水さんは好きです。

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2010年09月12日

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清涼院の、JDCシリーズで、多分コレが一番読みやすい。
とても好きなシリーズなんですが、分厚いかったり、本自体に仕掛けがあったりとだんだん読みにくくなるので薦めにくいシリーズ。

ミステリ小説をモティーフにしたホテルで、ミステリ小説の作家や評論家達が奇妙な殺され方をしていく。居合わせた探偵、呼び出された探偵。名探偵が多すぎる状況で、黒衣の探偵と作家の間にはぐくまれる友情……。

作中作も、ゲームブック調の仕掛けもなく、ギリギリ難とか、自力推理が可能、らしい(友人に一歩手前までいけた子がいた)
ただ、「コズミック」からよむか「ジョーカー」から読むかで、濁暑院氏の印象がかなり違います。(文庫版だと、コズミックの間にジョーカーはいりますし)

面白いんだけど、読みにくくてめんどくさい、けどキャラは凄くいい……ほんとに、グルグルになる作品です。
竜宮が好きだから、最後まで付き合うけどにゃーー

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

最後の最後まで気の抜けない緊張感がたまらない。JDCの面々の特異なキャラクターなども見所。
最後の真相はドキッとした。

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2009年10月04日

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面白いんだけれど、小説というよりはよくできたクロスワードパズルをやらされたような気分なのです。新本格の推理小説を読むと時々そんな気分になっていたんだけれど、『ジョーカー』はそれがいささかぼくには重かったです。チャンドラーやパーカーを愛読していることでも判っていただけると思うのだけれど、やはり推理が面白いのと物語が面白いのでは、後者が大事だと思うわけなのだ。名探偵も密室も大好きなんだけれど、それをメインにしてあると何だかなあと思ってしまう。法月綸太郎の『頼子のために』とか島田荘司の『暗闇坂の人喰いの木』とかは好きなんだけどなあ。だから新本格だからどうこうじゃないのだ。そうだ、動機ですよ、動機。これが納得いかないんだなあ。もっとも、この小説についてそういうことを言うぼくの方がいかんのだろうが。

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2025年02月26日

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ミステリーのモチーフ要素や作者のミステリーを好きな気持ちを混ぜ合わせてミステリーの新たな型を作ろうとした…ような?

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2023年04月29日

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ネタバレ

 京都府某所に建てられた巨大な旅館・幻影城。ここには毎年春と秋に、関西在住の作家たちとその家族が合宿をしに訪れる。
 彼らとは別に幻影城を訪れた、旅館の主人から「キリギリスさん」と呼ばれる初老の客や、二人の参加者によるトリックの盗作を巡る喧嘩など、所々で不穏なものが感じられるその晩、参加者の一人が、「推理小説を構成する要素を全て盛り込んだ物語」の執筆宣言をした。しかも、舞台はここ幻影城、登場人物は幻影城内にいる全ての人間だという。
 途方もない挑戦に傑作誕生の期待が高まる参加者の面々。その翌日、第一の被害者が異常な状況下で発見され――。

 連続して起こる不可解な謎と殺人。入り乱れる登場人物。そして、逆転に次ぐ逆転を繰り返して読者を翻弄する登場人物たちの推理。

 果たして、登場人物の誰が全ての真相を暴き、事件を解決に導くのか。犯人、【芸術家/アーティスト】の目的と正体は。

 これは、推理小説を愛する人に作者が送った、――挑発状だ。

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 挑発状。この一言に尽きると思う。

 推理小説好きにはたまらない構成と展開。だがその結末は、推理小説好きには受け入れ難いものになったはずだ。

 推理小説を構成する要素を全て盛り込んだ物語は、果たして推理小説と呼べるのか。

 この矛盾を内包した物語。推理小説好きなら、一度は読んでみてはいかがだろうか。

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2013年09月23日

Posted by ブクログ

陸の孤島(ありふれた文句だね~)「幻影館」で起こる
連続殺人事件

JDCの面々は、その謎を解くことができるのか


長い!長いよーーー!!

コズミックは「なんじゃぁーーこりゃぁーーー!!」
だったけど、これはひたすら「しつこいッ」(笑)

それにしても、この事件って
コズミックの数か月前が舞台なわけで、

ってことは順番通りコズミックから読んでると
「この人ここで死ぬんじゃなかったっけ?」ってなるわけで(笑)

それってどうなの??

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2013年08月01日

Posted by ブクログ

全778P。つ、疲れた...。十数年前に読んだ時は
正直1/3くらいで挫折した記憶がありましたが
今回は最後まで読めました。疲れたけど...。

過去のミステリから現代のミステリを総括して
作者ならでは愛情と敬意と挑戦が絡んだような
総決算的な具材テンコ盛りの作品。見立て、密室、
暗号、アナグラム、首切り、アリバイ、叙述...etc
のガジェットと十戒と二十則がギュウギュウに
詰め込まれ、更に日本ミステリ4大寄書(?)に
対するオマージュのような濃厚さ。

作者の産んだ数々の名探偵達による超絶推理に
よる幾重にも展開される謎解き合戦。
一つ一つの謎や殺人に一応の決着ち解決を持たせ
ラストに世界がグルンと一周するうような
トンデモな決着は賛否は別としてまさかの
着地点。善し悪しは別にしてここまで予測することは
もはや出来ないんじゃないですかねw。

確かにコズミックと一体の世界感...読み終えてみると...
納得。

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2013年04月07日

Posted by ブクログ

流水大説は異物なき世界である
そこで生じる犯罪は全て「現象」にすぎない
つまり犯人は・・・・・・わけで
そうなると、ひとつの真相にこだわる探偵たちこそ
世界にとっては糾弾されるべき悪ということになる
これをユートピアと呼ぶべきかディストピアと呼ぶべきか
作者自身も混乱している感はある

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2012年10月16日

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