あらすじ
カリスマ作家清涼院流水が、15年間の執筆生活で学んだノウハウを完全公開。『コズミック』の鮮烈なデビューから、ミステリー界に風穴を開ける数々の名作・問題作を発表し続けた著者が「小説から学んだことのすべて」を語り尽くす。<本書のおもな内容>小説家になる動機と方法 「書く」という覚悟 小説のテーマの見つけ方 小説のジャンルの問題 ジャンル越境の難しさ 小説のアイディアについて 小説の人物造形について 小説の書き方と文章について いくつかの自作について スランプについて タイトルやペンネームについて 職業作家になるということ 読者について 小説の未来と今後のこと著者デビュー15周年記念作品。
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Posted by ブクログ
意欲的でスマートな作家の書いた小説についての本。オーソドックスな小説家ではないからこそ小説の輪郭をクリアにとらえているような気もする。筒井康隆「創作の極意と掟」とこれを読むことできっとある種の書き手は何かから解放される。小説という枠でなら大方この二冊で枠組みやら形式やら方法について気持ちの整理がつくと思う。そしたら後は自分の思うように自分らしく書くだけ。そういう気分にさせてくれる。
Posted by ブクログ
「小説の書き方」が(ご本人も目指されているように)読みやすく分かり易い文章で書かれている。舞台裏を聞かされると、あの作家やあの作家も苦労して書いているのかなと想像してしまう。そして清涼院氏が挑み続けているがゆえに、批判に晒され続けてきた状況というのが、思っていた以上だった。最近彼の著書から離れてしまっているので、近いうちにまた読んでみたい。
Posted by ブクログ
氏の過去と現在に興味のある方は是非。ひとつのフィクションとして、あるいはひとつの読み物として面白く読めた。本当にそんなことを考えていたのかと疑念の思いは消えないのだけど。
Posted by ブクログ
普通じゃ生き残れない、と、トリッキーなことを繰り返しているミステリ作家さんだそうです(この方の本は読んだことがないのです)。ただ、自分に対する自負があり、面白ければいいんだ、という態度はなんだかあっけらかんとしていて、嫌味な感じはせず、真剣に取り組んでいるんだな、という印象でした。小説作法・・・書き方を作法、と思って買うと失敗するかな・・・。