無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで201万冊以上配信中!
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
聖書における「スキャンダルやゴシップ」(p5)を集めた新書、というまえがきに偽りなく、思っていた以上に肩の力を抜いて楽しく読めた一冊。
まえがきに曰く「いつの間にか聖書の全体像を把握でき、聖書にちょっとくわしくなってしまう」(p8)本。
10年くらい前だったか、唐突に聖書を読んでみたいと思い立った時期があったけど、どれを選べばいいかわからず結局断念した記憶がある身としては、巻末付録の〈読書ガイド〉は実にありがたい。
内容としては、倫理感覚が全く違う時代だと前提をわかってはいても、やっぱり面白かった。
序盤からアブラハムとイサクは親子揃ってロクなもんじゃないし、ユダとタマルも相当どうかしている。
そして彼ら彼女らの子孫に生まれたダビデ本人も息子らも実にトンデモない。
と思っていたらユディト記のような爽快痛快な物語も現れる。
そして第5章、新約聖書である。
本来の受け取り方とは乖離しているように思うが、場面的に好きなのはp188「起きなさい。少しのあいだも起きていられないのか」とイエスが弟子のペトロ・大ヤコブ・ヨハネの3人を叱るシーン。悪魔の仕業なら仕方ないだろうが、哀しげな顔で叱るイエスを想像するとちょっと気の毒ながらもどこか可笑しさも感ぜられる。いや、この直後に起こる事を思えば笑ってなどいられないのだが。
まんまと乗せられた形だが、ぶっちゃけ面白かった。
聖書入門の入り口にやっと足をかけた程度かもしれないけども、聖書に興味が無かった人・尻込みしている人にこそ薦めたい本でした。
1刷
2022.5.27
Posted by ブクログ
聖書の世界では、神に愛された者が王となり
また救世主と呼ばれるなどして
人から敬われることになる
つまりこれは、神様のエコヒイキである
ずるいんである
おれだって王や救世主になってちやほやされたいんである
と、まあ、みんなだいたいそう思うので
ヨセフは兄弟に殺されかかったし
モーセは民衆の不満に悩まされたし
ソロモンは迎合的リベラルというか
異教を認めまくって神の不興をかうことになった
ひでえ歴史である
どろどろだ
この本は、聖書のそういうどろどろの部分ばかり抜き出して
ダイジェストに仕上げたもの
作者の清涼院流水は、90年代に活躍したミステリ作家である
当時は宗教に懐疑的な立場というか
オウム真理教事件で注目された「自作自演」を
強く意識していた
デビュー作の「コズミック」は、そのあまりに特異な作風が
ずいぶんバッシングされたもので
まあそういったところから、聖書の登場人物に自分を重ねるような部分は
あったかもしれない
Posted by ブクログ
聖書の人間関係や、それに関わる人間のドラマに焦点を当てた本。
書いたのは、流水大説などを書いた清涼院流水さん。小説家であるため、さすがに文章が読みやすい。
似たような名前や耳慣れない名前ばかりだが英語名も書いてくれてるし、複雑な人間関係を整理するために人物相関図もついている。時には地図で登場人物の歩んだ道のりも紹介してくれている。
何より、人間関係に焦点を当てているため宗教特有の説教臭さが極限まで脱臭されているのがいい。「神のご意思は~」「我々もこのように生きて~」のような、聖書の「解釈」が殆どない。
宗教を学ぶのには不十分かもしれないが、「聖書」という文学を知りたい人にとっては入り口になる。
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
小説・文芸
ビジネス・実用
ビジネス・実用
小説・文芸
小説・文芸
小説・文芸