北尾トロのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ものかきさんが、 ひょんなことから狩猟免許を取得して、猟師の面白さに目覚めていくエッセイ。
もしも、自分が猟師になったとしたら…と考えて読むことができ、狩猟免許取得から銃火器取得や手続きに費用諸々、肉処理方法と食べ方(味)猟友会や長年猟師を続け魅力にとりつかれている人など裏話も知れて役立つと思う。
今年は東北地方も熊が街にまで出たりと異常繁殖しており気になってこの本を借りた。
このような猟師をやってる(始めた)人のコラムが新聞に連載したら(長野の新聞に実際に連載)、若者も狩猟に興味を持ち害獣駆除要員が増えるだろうし、猟師にならなくても(私みたいに興味本位に)、皆で考えることでバランスのとれた自然(動植物)との共生や地方創生につながるジビエとしての活用法も色々でてくると思う。
本書でもふれてあったが昔とちがい猟師を職業と考えるより、釣りや登山などアウトドア(超アウトドア!?)レジャー(山菜採り?趣味?)と昨今のキャンプ&アウトドアブーム(ブーム死語?ナニナニ女子とか?)から考えて合うと思う。
銃火器など使い命とのやりとりもあり、山は(特に)冬山はそんなに甘くないという意見もあるし、そもそも著者のようになかなか捕獲自体が難しいようだが、最初のハードルをなるべく下げて、誰でも最初は初心者で経験値がすべてなとこもありなので、続けるための支援体制は必須条件だと思う。 -
Posted by ブクログ
ヤンキーからレディース(女性のみの暴走族)の総長、覚醒剤所持で二度の服役、獄中出産、凄まじい人生を生きてきた女性が会社を興し、出所した元犯罪者を雇う現在までを描く。
私はこういう人と知り合う機会もなかったので、驚きの連続。
昔やったことは確かに悪い。
しかし、だからこそ肝を据えて、元犯罪者に付き合うことができる。対等な人間、大切な人間として扱われることのなかった彼らが、彼女のお陰で犯罪の繰り返しから抜け出ることができる。
普通の生活しかしていない人だと、入れ墨がびっしり入ってる、覚醒剤や傷害で服役と聞いただけで恐ろしくて、とてもこんな風にはつきあえない。
やったことは悪いが、彼女は償った以上のことをしている。
自分も家庭に恵まれずに生きてきたから、そういう人がどんなものに飢えているかもよくわかっている。社員旅行では旅館を貸しきりにする(入れ墨の社員が温泉に入れるように)とか、ご飯を食べさせ、住むところも用意してやるとか。
それにしても、入管で収容された人をまともに扱っていないことは最近知られるようになったが、犯罪者の扱いもひどい。悪いことをやったんだから当然だと思う人もいるだろうが、懲罰房の様子はさすがにひどすぎる。言うこと聞かない服役者には何をやってもいいというわけではない。
刑務所では、犯罪をなぜ犯したのかをみつめなおし、二度としないための学習や訓練を行って欲しい。ひどく罰しても、出所後再犯するのでは意味がない。 -
Posted by ブクログ
情け無い話しではあるがこの1月に初めて当事者として裁判所に行く事があった。勿論原告側ではあるのだが、しょうも無い詐欺事件に巻き込まれ、コロナによる延期が重なったせいもあるが、内容証明を送りつけてから約3年かかっての本人答弁の日を迎えた。被告人の顔を見たのも3年ぶり。何もかもが初体験の裁判で、あまりにも滑稽で情け無いやり取りが半日かけて行われた事を妻の友人に話したところ勧められたのがこの本である。
人間模様のるつぼである裁判所で日々行われているドラマの数々が非常に興味深く、傍聴初心者の筆者が紡ぎ出す言葉も共感が持てる。最後にある作家角田光代さんの解説が秀逸。
我が裁判の判決は4月まで出ないが、それを待つ間にいろいろな心の準備が出来るような気がしている。 -
Posted by ブクログ
「事実は小説よりも奇なり」とは良く言ったもの。ビジネスマンが起こしたまさかまさかの事件に対する裁判傍聴記。
一見普通の人が起こした種々の事件。たいていは「そんなことをする人には見えなかった」という周囲の評。どのような動機から事件を起こし、また裁かれていったか。現実とは思えないような事件が多く出てくる。
前半はビジネスマン裁判傍聴記。
お金編、女・酒・クスリ編、小事件編、情欲編、被告人を助ける人々編。
後半は法廷の人に学ぶビジネスマン処世術。
好みの別れるところであろうが前半が絶品だっただけに後半はやや退屈。
情欲編4の「忖度夫婦だから専業主婦は援交に走った」が印象的。
リストラされた中小企業の夫。妻にはそのことを言えない。出社を装い装い職探しの毎日。収入が無くなり給与が振り込まれないことに気づいた妻。夫の気持ちを慮り気付かぬふり。収入を得ようと妻が考えたのが援交、売春そして逮捕。夫婦がお互いの気持ちから遠慮が重なった悲劇。
それぞれのエピソードいずれかドラマ化したら面白いかも、と思ったが、よくよく考えると現実なのに現実離れした事件。あまりドラマ化にはそぐわないかも。
筆者は街中華のほか裁判傍聴関連の多くの著作に定評がある。なかなか日頃接することのない裁判な世界を堪能できる一冊でした。