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Posted by ブクログ
裁判傍聴漫画を連載中に、実弟逮捕の知らせを受けた作者。
9ヶ月間に渡る全8回の公判と、その間の被告人の家族としての心情を描いた、渾身の作品。
いつもは傍聴する側だった作者が傍聴される側になる事で、常日頃題材にしている裁判というものの見つめ方に、より厚みが増して行く様がリアルです。
しかし、単に「実話だから」ではなく、「当事者の身内が描いたものだから」がこの作品の眼目。
新聞・テレビで連日報道されるような事件は、結局のところ他人事だと思うから、下された判決に対しても重いだの軽いだの言えてしまう。しかし証言台に立つ被告人が、物心つく前から一緒に育ってきた兄弟だったら……。
家族だからこそ口を突いて出た「判決が軽くなることを望んでいない!」の重さに、胸が塞がりました。
また、北尾トロ氏が解説でも述べられていますが、一番恐ろしかったのが兄弟間のコミュニケーション不全。留置場での面会シーンはトラウマになりそうです。これだけ表現力のある漫画家さんがこんな風に描くんだから、きっと現実にこんな感じだったんでしょうね……。
第4回公判の「それ普通のことだよ」、第5回公判の「あなた そんなに悪いことしてないんじゃないの?」裁判長って超怖い。
Posted by ブクログ
「ここは懲役4年でどうすか」の作画を担当した漫画家・松坂犬輔の実弟が逮捕され、被告となった仰天の実話に基づいています。
これまで「第三者として膨張する立場」だった作者が、「被告の家族として立ち合う」視点に立たされることになり、これまで「見ていたはずなのに見えていなかった」色々なことに気づかされる一つ一つが、まさに身を切り地を吹き出すようで、迫真です。
いつまで経っても自分の中では被告人が「幼いころの優しくていい子のまま」でいるお母さんが、ただただ悲しい。
漫画の題材にすることで母親から拒絶されても描く決心をした作者の想いが染み渡ります。その後和解できていてほしいと心から願います。
「弟の罪が軽くなることを望んでいない」の重い一言は、これまで裁判を多数膨張してきたからこそのもののように思えました。
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小説・文芸
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