北尾トロのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
以前、猟師になりたいと思い、ちょっと学習したことが
ある。お金もそこそこかかるが、チャレンジしてみたいと
思ったのだ。一番の理由は、農作物の被害。鹿、猪の
被害に困っている現状があるので、何とか自分なりに
援助できれば、ということと、なんせ自然が、野山が
好きなのだ。体力には自信があるので、といった理由だ。
「現在」の生活・仕事を続けていながら、やるのは
かなり難しい、という結論に今はなっている。
だったら、せめて、狩猟の世界に飛び込んでいった人の
体験でも学ばせてもらおうと思って読んだ本だった。
やっぱり、思っても見なかった苦労が色々あることが
わかり、良かった。作者は結局、まだ一羽もし -
Posted by ブクログ
北尾トロの裁判傍聴記録。
裁判は遠くにあるようで、すぐ近くにあるもの。
もしも、自分が事故や事件に巻き込まれたら・・
傍聴してみている向こう側の世界にいるかもしれない。
裁判に立つ人々とは一生出会うことはないのだろうが、
裁判のその時に、その人の人生が見えてくる。
他の人のレビューにあるように、ちょっと興味本位で人の苦痛や苦しみを面白がりすぎ?とも思えます。
でも、これを真面目にシリアスに書いたとて、興味本位というところは同じではないだろうかと思った。
それはメディアも同じで、それを受け取る側にいる自分も興味本位で見ている人々の一人ではないだろうか?と思う。(でも、配慮は必要だったかも・・) -
Posted by ブクログ
タイトルが面白かったので読んでみました。
裁判員制度が始まる前の裁判傍聴記録です。
野次馬的な書き方なので、人によっては反感を買うでしょう。
でも、裁判傍聴記録としては、昔はこんな感じというのがわかります。
たしかに、昔はどうせやったのだから、形式的にやるという弁護士側の態度が見え見えのやる気のない裁判は多かったように思います。
ここに書いてありますが、傍聴者の数で当事者のやる気が変わるのは事実でしょう。
裁判員制度が出来てから変わったのでしょうか。
傍聴に行ってみたい気にさせてくれます。
文庫版ですが、角田光代さんの解説は、ご本人の体験を交えて書かれているので、この部分だけでも読むとこの本 -
Posted by ブクログ
ネタバレ「ここは懲役4年でどうすか」の作画を担当した漫画家・松坂犬輔の実弟が逮捕され、被告となった仰天の実話に基づいています。
これまで「第三者として膨張する立場」だった作者が、「被告の家族として立ち合う」視点に立たされることになり、これまで「見ていたはずなのに見えていなかった」色々なことに気づかされる一つ一つが、まさに身を切り地を吹き出すようで、迫真です。
いつまで経っても自分の中では被告人が「幼いころの優しくていい子のまま」でいるお母さんが、ただただ悲しい。
漫画の題材にすることで母親から拒絶されても描く決心をした作者の想いが染み渡ります。その後和解できていてほしいと心から願います。
「弟の罪 -
Posted by ブクログ
窃盗、殺人からチカンや離婚裁判など様々な裁判を傍聴した感想というかレポート。
笑えます。かなりおもしろおかしく書かれています。
著者は裁判でいかにおもしろいものに出会えるかをメインにしてます。陪審員制度や裁判などについて真剣に真面目に書かれたものというわけではありません。
実際裁判をなさっている方からしたらおちゃらけすぎて不快に思われるだろう文章もちらほら見られますが、タイトルから察するように軽い娯楽本ですし、個人の傍聴感想文みたいなものです。
形式張らずにかなりラフに書かれている文章に電車で読んでいると思わず顔がにやけてしまいました。
ところどこに出てくる著者が描いたであろうゆるーいイラ