清水潔のレビュー一覧

  • 裁判所の正体―法服を着た役人たち―

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    日頃、接することがない裁判官の日常、生活、官舎、給与。最高裁判所をトップとするヒエラルキー、政府との結びつきと忖度、法務省や検察官とのつながりなどが対談形成で語られている。

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    2019年02月18日
  • 騙されてたまるか―調査報道の裏側―

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    騙されてたまるかを読んで。

    一般人がどの情報が正しいのか見極めるのは難しい。新聞、雑誌等で私が行っている方法は、どの新聞がいち早く報道したかではなく、その記事を書いた人の署名があるかないか、事件、事故の続報が日を追うごとに詳細になっているか、と、どの新聞、雑誌が何を取り上げているか、同じ問題を取り上げているならば、それぞれ何を読者に伝えようとしているか。を考える事です。
    それにしても、記者クラブというものの存在は知っていましたが、彼らの光熱費などが税金で賄われているとは。
    そういえば、以前、失言が多い麻生太郎さんがこれに税金を使うのをやめ、各社が自己負担すべきと発言して、その各社からの猛攻撃にあって実現しなかったとか聞い

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    2019年02月10日
  • 殺人犯はそこにいる―隠蔽された北関東連続幼女誘拐殺人事件―

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    この本を読んで。

    私は、桶川ストーカー殺人事件 遺言、に続いてこの本を読みました。
    前著での感想には、やっとわかった、と書きましたが、もう一つ思った事は、この著者清水さんは警察、或いは暴力団によく殺されなかったなという事でした。
    私は過去、殺されかけた事や、硫酸を浴びせてやるという脅迫電話を繰り返し受けた事があります。又、山口県で起きた銀行強盗の犯人達と思われる人々、信者から預かった刀剣を暴力団と思われる人に売り渡し続けた福岡県朝倉郡の僧侶もよく知っています。後者の2つについては、警察に情報提供しましたが、立件される事はありませんでした。又、東京新宿のホテルで高価な時計を盗まれた時も通報した先の新宿署?の警官か

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    2019年02月08日
  • 桶川ストーカー殺人事件―遺言―

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    やっとわかった。

    桶川ストーカー殺人事件。
    結局、詩織さんを殺害したのは、2組の組織だったのだ。
    そして、1組の主犯は死に、もう1組の主犯は罪も問われず「普通に」生きている。

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    2019年02月05日
  • 「南京事件」を調査せよ

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    "南京事件はあったのか?なかったのか?77年前に起こった事実を調査し検証していくノンフィクション。著者の清水潔さんの本は「殺人犯はそこにいる」を読んでから、注目していた人物。この方が調査し検証してくださることで、信ぴょう性が格段に上がる。
    調査報道ということは、どのような手順で調査し、裏付けをとり、事実認定を重ねていくのかを懇切丁寧に説明し実行していき、報道すること。とてつもない時間と労力が必要になる作業だ。
    当時現場にいた人で、存命中の方を探し、その方々の証言や日記などの記録を調べる。残念ながら多く方は、お亡くなりになっている。日記に記載されている万年筆が、当時存在していたかも検証

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    2018年11月25日
  • 裁判所の正体―法服を着た役人たち―

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    これは必読! 原発訴訟や冤罪など、裁判官の世界から見る現実は生々しく、空恐ろしい。対談形式で読みやすく、エリートと呼ばれる人たちの悲しき生態が見て取れる。

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    2018年05月24日
  • 騙されてたまるか―調査報道の裏側―

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    調査報道、あまり聞き覚えのない言葉かもしれない。
    ドキュメンタリーだけが持つ真実の重み。
    被害者や遺族、関係者の心の叫びが聞こえて来ます。

    桶川ストーカー殺人事件、
    冤罪・足利事件、
    箱館ハイジャック事件、などなど
    筆者が携わる事件は、非常に多岐にわたる。

    様々な事件を通して、真実が浮かび上がる。
    そこには、人間の本当の姿が、...

    何が筆者をそこまで突き動かすのか?
    やはり、そこには、悲しむに沈む人々を救いたい、という真摯な気持ちがあるのではないか。

    最後の太平洋戦争の大本営発表の話。
    伊達智恵子さんと穴澤利夫さんの話には、涙が止まりませんでした。

    ぜひ一度読むべき本と思います。

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    2018年05月03日
  • 騙されてたまるか―調査報道の裏側―

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    ネタバレ

    真実を見極め、司法を恐れず、真犯人を追い詰めていく姿はまさに現代の必殺仕事人。
    犯人が検挙されたところで失われた命が戻るわけではないが、命を奪われた上にありもしない悪評を言いふらされて、犯人は野放し、こんなことが許されるわけがない。
    マスコミなんてくだらないものだと思っていたが、中にはこういう卓越した調査をされている方もいるのだ。
    もっとも、最近の彼はどうも思想が偏りがちになってきたようで残念なのだが、この本は一見の価値あり。

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    2018年03月18日
  • 「南京事件」を調査せよ

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    私はこれを読むまでは南京事件などなかったのだとか、一般人というのはすべて便衣兵だったのだ、30万人など当時の南京にいなかったのだからその数字は中国のでっち上げなのだという意見を信じたいという側の人間だった。それは現代の平和な日本に住み、優しくまじめな日本人を見ていてそんなことがあり得るのだろうかと考えていた。しかし、この本を読んで、兵士の日記や写真から人数の正確さは証明できないまでも日本兵が犯した殺戮は否定しようもない。人数は関係ないのだと思える。兵士の日記には切り取られて事実がわからない部分が何ページかあったそうだ。それだけでどれほどの恐ろしいことが行われていたのかが逆に想像できてしまう。こ

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    2018年02月15日
  • 裁判所の正体―法服を着た役人たち―

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    清水氏との対談であるために、「絶望の裁判所」で聞いていたことが具体的でより納得できるものとなっている。

    さらに、法務省と裁判所つまり行政と司法が一体運営されていることは、裁判官経験者には「当然のこと」だったらしく、本書で初めて知った。

    統治機構と共に「報道」機関も劣化していることを、具体的事例と共に示されると、残された道は絶望しかないと思わされる。
    韓国が日本を他山の石としている事例を見ると、そこに僅かに日本の存在意義が残っているかと、複雑になる。

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    2018年02月11日
  • 殺人犯はそこにいる―隠蔽された北関東連続幼女誘拐殺人事件―

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    チェイス元ネタ?

    Amazonプライムのドラマ チェイスを観ている流れでこの本が、元ネタらしいことを知り読んでみました。
    一気に読破。
    いまや絶対的なイメージのDNA鑑定も黎明期はかなり怪しい鑑定だったことをしり驚愕。
    いや素晴らしいノンフィクション作品でした。

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    2018年01月09日
  • 「南京事件」を調査せよ

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    清水潔『「南京事件」を調査せよ』文春文庫。

    『桶川ストーカー殺人事件ー遺言』『殺人犯はそこにいるー隠蔽された北関東連続幼女誘拐殺人事件』と比べると少し歯切れの悪さを感じる。77年前に起きた南京事件を調査報道により紐解こうというのだから、それも致し方無しなのだろう。歯切れの悪さを感じた原因を考えると、終盤になり、南京事件の調査から報道に対する弾圧に論調が変化し、調査結果を明言していないことではなかろうか。

    南京事件があったのは事実だろうが、様々な隠蔽工作や埋没した証拠により今となってはその規模や事件に至る背景は特定出来ない。それが南京事件を虐殺なのか大虐殺なのか明言出来ない理由なのだろう。

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    2017年12月07日
  • 騙されてたまるか―調査報道の裏側―

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    清水潔『騙されてたまるか 調査報道の裏側』新潮新書。

    調査報道の先駆けにして調査報道の第一人者である清水潔が描いた報道の裏側。あの文庫Xのネタ本『殺人犯はそこにいる 隠蔽された北関東連続幼女誘拐殺人事件』や『桶川ストーカー殺人事件 遺言』を描いた著者だけのことはあり、頁数は少ないながらも読み応えのある凄い内容だった。

    発表報道の対極にある調査報道。調査報道に対する姿勢は受け身ではなく、自ら事件の現場や核心部に飛び込み、自らの力で真偽を見極める力が必要となる。清水潔はそんな調査報道の在り方や方向性を示すと共に社会をも大きく動かし続けてきた。信用出来ない警察や政府の発表、自らの犯行を隠すための

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    2017年11月22日
  • 裁判所の正体―法服を着た役人たち―

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    原発メーカー東芝に天下っていた最高裁判事がいる。
    裁判官の再任制度には一部の左翼弁護士も協力した。『法服の王国』はこれら左翼弁護士たちの影響を感じる。
    検察は、検事総長すら決定権を持たない小僧と言われるくらい、OBの影響力が強い。
    恵庭OL殺人事件の最新裁判に、元啓示裁判官の弁護士が入っているが、あまりのずさんな裁判に怒り、瀬木氏と同じ意見ではないがこんなことがまかり通れば彼と同じ意見だと書いたくらい。
    昔は最高裁事務総局が裁判官協議会を開催して統制することもあったがあまりに露骨ということで、司法研修所による裁判官研修会によって統制する。
    瀬木氏がアメリカに留学した際アメリカの学生から日本の憲

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    2017年06月30日
  • 騙されてたまるか―調査報道の裏側―

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    面白い。
    やっぱり真実は現場にあるよなあ。
    全然関係ないはずの、自分の、ITの仕事にも通じることがあるなあって思ってびっくりした。
    なにか障害が起きたとき、プログラムの設計書を眺めるのではなく、実際に動いてるプログラムのソースを見るのが結局一番真実に近い。
    結局情報なんて伝言ゲームがほとんどだよなあ。

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    2017年05月06日
  • 殺人犯はそこにいる―隠蔽された北関東連続幼女誘拐殺人事件―

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    是非読んでもらいたいです!

    内容云々は沢山書いてる方がいるので省略しますが、中身ホントに興味引き付けられましてあっという間に読みきりました。高校卒業まで育った街での出来事だったので余計に思い入れと色々と考えさせられる内容でした。ということでまだ読んでない栃木県足利市やその周辺の方々は特に!他地域の方にもですが関係なくお薦めというか読むべきだと思います。

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    2017年02月13日
  • 騙されてたまるか―調査報道の裏側―

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    桶川ストーカーの話と、北関東連続殺人事件の調査報道の話はさすがに、単行本の方が充実していてダイジェスト版でしたが、その他のエピソードも圧巻でした。中でも、最後の特攻隊の話は感動的で、そのお話でじっくり1冊本にしてほしいくらいでした。

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    2016年10月10日
  • 騙されてたまるか―調査報道の裏側―

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    「桶川ストーカー殺人事件」で桶川事件、「殺人犯はそこにいる」で足利事件について事件の真相を警察よりも早く暴いた衝撃的なルポを発表したジャーナリストが語る調査報道の極意。

    著者の報道の原点はタイトルの通り「騙されてたまるか」。真相が闇に葬られたり、捻じ曲げられることに、報道人として我慢できない。こうした怒りの衝動を発する一方で、できるだけ証拠を集め、間違いない結論に達さなければ、怖くて公にできないという臆病さも持つ。彼にとっては警察からの発表も簡単に鵜呑みにしない。

    真実を伝えなければならない調査報道に携わる者として、ピッタリの性格。それゆえに苦労して取材した結果もウラが取れなければ、容赦な

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    2016年08月31日
  • 騙されてたまるか―調査報道の裏側―

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    「10取材して1を書け」の1が書いてあるのだと思う。息つく暇もなく読み終わってしまう。「裏取り」の大切さ、身にしみる。コミュニケーションの分野で仕事をしていると、昔より今の方が、事実確認の大切さは増しているのではないかと感じる。一方、ジャーナリズムや刑事事件、弁護士などの仕事をしている人が「裏取り」という言葉を使うのはしょうがないと思うけれど、一般の、しかもコミュニケーションの仕事の経験のない、文書校正を始めたばかりの人が嬉々として「裏を取る」なんて言葉を使っているのを聞くと、「何様?」「あなたは刑事なんですか?」と聞きたくなってしまった経験から、そういう仕事の人には「裏取り」ではなくて、別の

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    2020年10月04日
  • 騙されてたまるか―調査報道の裏側―

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    「騙されてたまるか」に込められた執念が凄まじい。
    マスコミ関係者必読の書だろう。
    ただ、報道はそう簡単には変わらないだろうな。
    マジメに裏取りなんてしていたら商売にならない人達が多過ぎるから。
    受け手が成長しなくては。

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    2016年01月25日