清水潔のレビュー一覧

  • 殺人犯はそこにいる―隠蔽された北関東連続幼女誘拐殺人事件―

    Posted by ブクログ

    こんな話が実在してしまうのかと驚いた。
    絶対的な正義として認識しがちな警察も、検察も、裁判官も、所詮はただの1人の人間。
    気を抜くと、ふと自らが心の拠り所とするストーリーに従って生きようとしてしまう。それによって誰かを貶めることになるとしても。
    そうして小さな真実が覆い隠されるその行為が積み重なった結果に、目も当てようもない冤罪事件が発生してしまうのかもしれない。

    徹底的に事実とデータ、小さな声に向き合い続け、国家権力に立ち向かってでも、真実を追い求める清水記者のバイタリティとその執念にただただ感服した。

    冤罪事件は、多様な形でドラマ化されることがあるが、大概はその主人公は弁護士、または被

    0
    2025年12月05日
  • 殺人犯はそこにいる―隠蔽された北関東連続幼女誘拐殺人事件―

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    評価を満点にするのは、犯人がつかまってからにしたい。杜撰な捜査、犯人に仕立て上げる。本当に嫌になった。後半はルパンのことに執着してしまったが、ここまで調べるか!と思った。

    0
    2025年10月18日
  • 殺人犯はそこにいる―隠蔽された北関東連続幼女誘拐殺人事件―

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    新刊のときに正体不明の手書き文字のカバーかかっててそれで覚えてた。なんかこのタイトル無駄にエキセントリックで良くないよな中身はすごく良いのに。文学賞授与してフィクションなんだよ的な印象づけするつもりだったのかなと思った。一応、大宅壮一ノンフィクション賞にもノミネートされたみたいだけど。
    結局今年の夏も行方不明で捜索中のニュースが流れてて、なんていうかもう色んな要素が含まれてるので簡単にあーだこーだ言えない。

    0
    2025年09月24日
  • 殺人犯はそこにいる―隠蔽された北関東連続幼女誘拐殺人事件―

    Posted by ブクログ

    足利事件を中心に連続幼女誘拐殺人事件としてのDNA型鑑定の矛盾や冤罪の証明を進めていったドキュメンタリー。まるで推理小説のようだが現実に起こったこと。
    ちょうど先日もDNA鑑定のいいかげんさが報道されていたのでこういうことがまだまだあるんだろうなぁ。

    0
    2025年09月15日
  • 桶川ストーカー殺人事件―遺言―

    Posted by ブクログ

    悲しい

    あとがきまで全部読んだ

    ストーカーの基準は難しいし、あったことはないけれど、よく聞くのが事件にならないと警察が動いてくれないっていう話なんだけど
    でもそれでも相談には乗ってくれるはずだし、子供たちは大人に相談して欲しいと思った

    何か自分が責められるんじゃないかって思って相談しないのか、本当にそれは残念なこと

    0
    2025年09月11日
  • 殺人犯はそこにいる―隠蔽された北関東連続幼女誘拐殺人事件―

    Posted by ブクログ

    推し芸人さんがおすすめしていたため手に取った1冊。
    何となく知っている事件のノンフィクション作品。冤罪事件といえば袴田事件があるが、日本は逮捕されたらほぼ有罪が決まっているようなもの。逮捕率が高いことは大変ありがたいことだが、自分がもし誤認逮捕された時に最後まで無実を訴え続けられるだろうか?誰かが最後まで私の無実を信じて、証明しようと奔走してくれるだろうか?そう思うとゾッとする。
    人間は都合のいいものだけを見て、都合の悪いことはなきものにするのは常だが、警察にそれをやられては困る。そして、科学の力は絶対と思われがちだが、必ずしもそうではないとも思う。今のDNA鑑定ならかなりの精度なんだろうなと

    0
    2025年09月07日
  • 殺人犯はそこにいる―隠蔽された北関東連続幼女誘拐殺人事件―

    Posted by ブクログ

    この国の政治、司法やメディアに対する信頼はもうないが、著者のようなジャーナリストがいると知れたことが唯一の救い。
    何度も現場に赴き、自分の耳で関係者の声を聴く。権力に屈しない、保身に走らないジャーナリストの在り方を教えられた。

    0
    2025年08月29日
  • 殺人犯はそこにいる―隠蔽された北関東連続幼女誘拐殺人事件―

    Posted by ブクログ

    一番小さい声を聞く

    刺身やお肉を食べる時、私はその魚や動物たちを殺すという工程からあまりにも自然と目をそらしている
    同時に、死刑という仕組みからも焦点をきちんと当てたことがなかったのだと気づいた
    きちんと考えること、考え続けること、正義を凝り固まらせないこと、自分を信じること
    今の子供たちがカマボコが海を泳いでいると勘違いしていることを笑えないな

    0
    2025年08月26日
  • 殺人犯はそこにいる―隠蔽された北関東連続幼女誘拐殺人事件―

    Posted by ブクログ

    非常に緻密な取材、現場に足を運び続けることで、長い時間が経っていても改めて見えてくることがあるのだなということは実感される。
    DNA鑑定によって犯人であるとされたが改めて鑑定し直すと誤りであった、ということがあるのはなかなかショッキング。
    冤罪の可能性がありながら死刑執行された人もいたということだと思うので、個人的には死刑制度には反対だな、と思う。
    死刑制度の問題点として冤罪の可能性がどうしてもあること、犯人自身の内に持つ病理みたいなものをちゃんと解明せず、社会にフィードバックができずに事件を終わらせてしまうこと、があるように思う。
    影響力の大きな組織にくっつく「記者クラブ」が、その組織の「言

    0
    2025年08月10日
  • 桶川ストーカー殺人事件―遺言―

    Posted by ブクログ

    1999年、埼玉で起きた殺人事件を週刊雑誌記者(著者)が追ったノンフィクション。
    当時、自身は10代だったので内容がよくわかっていなかったが、今回読んでみて事件概要がよくわかった。

    ・単なる個人のストーカーではなく、金銭やり取りのあるストーカーグループだったこと。
    ・実行犯が元恋人ではなく、雇われの人間
    ・警察署にストーカー相談に行っても対応が悪く、初期解決に至らなかったこと
    ・名誉毀損で告訴まで手続きしたが、その後警察の怠慢を誤魔化すために書類が改竄されたこと
    ・改竄事実と被害者が残した遺言の相違を隠すために真犯人(元恋人)を捜査から除外していたこと

    被害者は、ストーカーグループと警察に

    0
    2025年07月07日
  • 騙されてたまるか―調査報道の裏側―

    Posted by ブクログ

    「足利事件」の不明点を追及し、冤罪を明らかにし、我が国の司法の闇を暴いた「殺人犯はそこにいる」の著者が記す調査報道の真髄。

    著者は「100取材して10を書け。10しかわからなければ1しか書くな」という雑誌社の先輩の教えに従い、「100取材して1を書く」報道の基本を続けてきただけで、「調査報道」にこだわる積りはないのだという。

    それを調査報道と言われ、調査報道の代表格と謳われるような我が国の報道の貧困、記者クラブに代表される閉鎖的、排他的で発表報道に特化し、米ジャーナリズム界では蔑まされる「エゴスクープ」に奔走する報道村に著者は強い疑問と危機感を抱く。

    前著もなのだが、本書でも簡潔に紹介さ

    0
    2025年07月01日
  • 殺人犯はそこにいる―隠蔽された北関東連続幼女誘拐殺人事件―

    Posted by ブクログ

    一時期(かなり前)文庫Xとして話題になっていた本。 こたけ正義感がおすすめしていたので手に取った。 現実の話なのかとゾッとする。 組織、国、規模が大きくなるにつれて、「正しい」犯人を見つけ出し罪を償わせる、ということがこんなにも難しくなるのはどうしようもないことなのか。 犯人(と著者は断定しているし警察もその人を認識している)なのに、捕まえられない。ということが本当に起こるのか。 などなど、、、、自分が突然まったく接点のない罪に問われたら、逃れられなかったらどうしよう、、、と取り留めもなく考えてしまった。

    0
    2025年04月11日
  • 「南京事件」を調査せよ

    Posted by ブクログ

    調査報道の緻密さに驚いた。
    テレビで見るのは、膨大な時間と情報に裏付けされた上のアウトプットであるということに気付かされた。

    0
    2025年03月16日
  • 「南京事件」を調査せよ

    Posted by ブクログ

    イデオロギーに拘らず証言・証拠の裏付けを愚直なまでに積み重ねて「事実」への距離を詰めていく様に調査報道記者の矜持を見る。日本兵の背より高い死体の山の絵は、中国による誇張・捏造の証か。否、その真実に戦慄する。当時の日本兵による日記や証言(一次史料)の持つ圧倒的強度たるや。戦争、引いては国家(人間)が持つ残虐性に怖気する。

    0
    2025年03月04日
  • 桶川ストーカー殺人事件―遺言―

    Posted by ブクログ

    とんでもないストーカーについての話かと思ったが、それ以上に警察の対応がとんでもない内容でした。
    ただし、少なくとも自分が出会った警察官は優しく丁寧な対応をしてくださる方ばかりでしたので、旧世代かつ一部の雑な警察署のせいで、全体が悪い印象を持たれてしまうのもなんだか不憫に感じます。

    0
    2025年03月01日
  • 鉄路の果てに

    Posted by ブクログ

    中国ロシアと国境超えの長い旅路の紀行文。日本が満州を侵略していた当時のことをまじえながらすすむ。日本人を助ける為に進んだ関東軍のはずだつたがいざその時には多くの日本人を見捨て上級民と共にとんずらした。結局日本人は日本の戦争を推し進めた政治家たちに殺された。暗い歴史を振り返りながらも清水さんの車内でのエピソードを織り込んで旅は終わった。南京事件を調査せよの方が興味深く読めた。

    0
    2024年05月08日
  • 桶川ストーカー殺人事件―遺言―

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ひどい。本当に。最後の砦と思ってる警察がそんな対応。何を信じればいい??誰に頼ればいい?ストーカーの規制がないから何も出来ないじゃ済まされない。いきどおりを感じる。

    0
    2024年04月26日
  • 桶川ストーカー殺人事件―遺言―

    Posted by ブクログ

    桶川ストーカー殺人事件はテレビや雑誌等でもよく目にしていたこともあって、事件のことも知った気になっていました。
    でもこの作品を読んで、無知であることに恐怖すら覚えました。
    警察や大手マスコミってこんな事するの?
    是非真実を知ってもらうためにも、一人でも多くの人に読んで欲しい作品です。

    0
    2024年02月13日
  • 騙されてたまるか―調査報道の裏側―

    Posted by ブクログ

    FOCUS編集部を経て日本テレビに移ったジャーナリストが手掛けた調査報道の裏側に迫る。疑問を持ったらとことん追いかける。そして常に「裏取り」を慎重に行う。正義と言うよりは、権力側の都合や思惑で泣く人が出てしまうことがよほど許せないという取材姿勢が見える。

    時に危険な目に逢いながらも、一旦司法が下したことさえも疑問があれば覆そうと真実に迫る過程がドキュメンタリー風に綴られていて読みごたえがある。桶川ストーカー殺人事件など、筆者の執念で警察の怠慢や勝手な推測で事件を歪曲化したマスコミを糾弾した有名な事例もその裏側が語られている。

    成功例だけでなく失敗やボツになった事案にも触れている。失敗した場

    0
    2023年09月22日
  • 鉄路の果てに

    Posted by ブクログ

    初老版『深夜特急』by沢木耕太郎
    ジャーナリストの清水潔氏と小説家の青木俊氏によるドタバタ鉄道旅行記。いや、本来はそういう読み方ではなく、戦争を巡る日本とロシア周辺の歴史を辿る旅でもあり、重々しいテーマを取り扱ったものだ。しかし、それを2019年にタイムトリップして当に現代を旅するものだから、まるで意識したかのような〝戦争と今“のコントラストを表現した名著。楽しく読める分、凄惨な歴史が沁みるような仕立てと言えるかも知れない。

    「だまされた」亡き父の書棚、一冊の本に貼り付けられたメモ用紙。本の表紙には『シベリアの悪夢』、ミステリー小説のように始まる物語は、清水潔のお家芸。この〝読ませる文章“、

    0
    2023年08月27日