清水潔のレビュー一覧
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購入済み
怒りに震える
犯人はもちろん、警察の対応・体質にも凄く腹が立ち、ぶつけどころの無い怒りに悲しくなります。かと言って自分がどうこうできる問題でも無く・・・
沢山の方がこの本を読んで、少しでもこの卑劣な犯罪が減り、困った時にどう対応するかを心に刻んで欲しい。
あとがきの最後の最後で号泣。同じ娘を持つ身として。 -
Posted by ブクログ
ネタバレニュースとかで見てたらほえーって自分事として見れない
でもここまでノンフィクションで事件を追っていくのを間近でみると、凄くムカつくし頑張れ!ってなる
警察や検察が汚すぎてきつい
でも今でさえ、権力者がめちゃ横暴だから、昔はもっとやばかったんだろうなと思う
連続殺人犯を野放しにしてでも、自分たちが積み上げてきたものが崩れるのを何としても食い止めようとしている、人が死んでいても
悪いことをするから、杜撰な捜査をするなら、隠さないといけなくなる
でもこれが個人ではなく、組織としてのミスだから、それはおかしい!と内部でも告発出来ないんだろうな、
何年越しの再読ではあるが、結果真犯人が捕まったのか覚えていなかったけど、結局真犯人は見つかっておらずかなしい
死刑はあるべきなのかと考えさせられた
もちろん許されない罪を犯した犯罪者が、のうのうと税金で生きているのは虫が良すぎるのでは?と思うけど、今回みたいに冤罪だった場合、死刑は不可逆的なもので取り返しがつかない
死刑執行されたあとに旧DNA鑑定の杜撰さが表面化している。取り返しがつかないからこそ、権力者は事態をクリアにしようとはしない
死刑についてもっと知りたいなと思った -
Posted by ブクログ
ネタバレ現代人は国家権力を自明のもの、無害な空気のようなものと感じがちだか、そんなことはありえない。取材が進むごとに、私たちの生活と薄皮一枚隔てたところにある国家権力の得体の知れなさ、権力が保身に走ったときの恐ろしさが明らかになる。
取材の過程が物語仕立てになっていて読みやすい反面、小説的過ぎると思う場面もある。
もちろんこの本も一人の記者の得た一面的な情報であることには変わりないが、少なくとも、権力が発する大きい声は常に疑った方が良いというのは昨今の政治情勢を見て強く感じる。
飯塚事件の再審請求は2026年2月16日に却下された。ニュースのコメント欄には再審請求側を見苦しいと非難する声が多い。私もこの本を読む前ならそれに近い感想を持ったかもしれないが、この本を読んだ今はとてもそんなことは言えない。足利事件の再審請求の時にも同じような反応があった。彼らは国家権力を盲目的に信じることで安心を得ているにすぎない。 -
Posted by ブクログ
こんな話が実在してしまうのかと驚いた。
絶対的な正義として認識しがちな警察も、検察も、裁判官も、所詮はただの1人の人間。
気を抜くと、ふと自らが心の拠り所とするストーリーに従って生きようとしてしまう。それによって誰かを貶めることになるとしても。
そうして小さな真実が覆い隠されるその行為が積み重なった結果に、目も当てようもない冤罪事件が発生してしまうのかもしれない。
徹底的に事実とデータ、小さな声に向き合い続け、国家権力に立ち向かってでも、真実を追い求める清水記者のバイタリティとその執念にただただ感服した。
冤罪事件は、多様な形でドラマ化されることがあるが、大概はその主人公は弁護士、または被害者家族であるのが多い。本書のように記者目線で物語が描かれるものはほとんど見たことが無い。
恐らくそれは作品作りにおいて、伝えたいメッセージや想いに対して、「マスコミ」という属性がノイズとして乗ってしまうからなのかなと思う。
清水記者が本書の中でも語る通り、全てがそうではないとしても、やっぱりマスコミは時に過激で陰湿で、醜い、エゴな報道行為を行うことがあり、世間もそういうものだと認識している。
つまり、仮に記者を主人公とした作品を作った場合に、主人公への100%での共感、感動が出来ないからなのだと思う。 -
Posted by ブクログ
1999年、埼玉で起きた殺人事件を週刊雑誌記者(著者)が追ったノンフィクション。
当時、自身は10代だったので内容がよくわかっていなかったが、今回読んでみて事件概要がよくわかった。
・単なる個人のストーカーではなく、金銭やり取りのあるストーカーグループだったこと。
・実行犯が元恋人ではなく、雇われの人間
・警察署にストーカー相談に行っても対応が悪く、初期解決に至らなかったこと
・名誉毀損で告訴まで手続きしたが、その後警察の怠慢を誤魔化すために書類が改竄されたこと
・改竄事実と被害者が残した遺言の相違を隠すために真犯人(元恋人)を捜査から除外していたこと
被害者は、ストーカーグループと警察に殺された。どちらも事実とは思えないほど酷かった。
自分が被害者にならないために学んだ教訓は、
・変な人間に興味を持たれそうな所へ出歩かない
・困ったら警察が何とかしてくれると思わない
・金で釣られるような知人、友人を持たない
・他人を簡単に信用しない -
Posted by ブクログ
「足利事件」の不明点を追及し、冤罪を明らかにし、我が国の司法の闇を暴いた「殺人犯はそこにいる」の著者が記す調査報道の真髄。
著者は「100取材して10を書け。10しかわからなければ1しか書くな」という雑誌社の先輩の教えに従い、「100取材して1を書く」報道の基本を続けてきただけで、「調査報道」にこだわる積りはないのだという。
それを調査報道と言われ、調査報道の代表格と謳われるような我が国の報道の貧困、記者クラブに代表される閉鎖的、排他的で発表報道に特化し、米ジャーナリズム界では蔑まされる「エゴスクープ」に奔走する報道村に著者は強い疑問と危機感を抱く。
前著もなのだが、本書でも簡潔に紹介される我が国の警察、司法、マスコミの体たらくには絶望的な心持ちになる。