清水潔のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ面白いという言い方は、適切ではないかもしれないけど、とても引き込まれる内容でした。著者の清水潔氏の本である、桶川ストーカー事件の時もそうでしたが、ジャーナリストとして、しっかりと信念を持って行動しているのがわかる内容でした。とにかく、北関東連続幼女誘拐殺人事件の被害者女児たちが、報われるために真犯人を捕まえたい一心で行動を起こしている。そのためには、すでに犯人として捕まっていた、菅家さんの冤罪を晴らさなければ警察は再度捜査を再開しないため、これを当初の目標のように行動していく。誠実な対応で、知り合いなどを通じて、被害者遺族や目撃者に話を聞くことにも繋がっていく。被害者の小さな声を拾い、権力に立
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Posted by ブクログ
文句なしに今年読んだ中で最も衝撃を受けた一冊。調査報道のバイブルと言われるだけのことはある。
真実を追い求め公権力とも戦いながらひたすら丁寧に取材を行い、遂には冤罪の立証まで辿り着く。貴社の鏡。その反対に、警察や検察が、自分たちの筋読みに沿った都合の良い証拠だけを集め、自分たちに都合の良いストーリーに仕立てていく姿、組織防衛のために真実を隠し闇から闇へと葬り去る姿に恐ろしさを感じる。
我々自身が、公権力やマスコミから流される情報を鵜呑みにせず、冷静な目で客観的に事実を捉える目が求められる。
報道を志す全ての記者やテレビマンが手本とすべき本。そして警察や検察、裁判所が反面教師として読むべき本 -
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Posted by ブクログ
桶川ストーカー殺人事件は、1999年10月26日に、埼玉県のJR桶川駅前で白昼に21歳の女子大学生が刺殺された事件である。被害者の猪野詩織さんは、刺殺される前からストーカー被害を受け、ご両親と一緒に上尾警察署に出向き助けを求めていたにも関わらず、警察は何もしなかったばかりか、詩織さんからの告訴状を改竄し、告訴がなかったことにしてしまう。更に、事件後の上尾署の捜査は、やる気を疑うほど進捗しなかった。
筆者の清水潔氏は、写真週刊誌FOCUSの記者であったが、いくつかの偶然にもより、犯人の居場所を特定し写真に撮ることに成功する。これがきっかけともなり、ようやく、犯人は逮捕されることとなった。
犯人逮 -
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Posted by ブクログ
イメージが決して良くない週刊誌の記者、1人の決意次第で、真実が明かされ、警察や法までも変えてしまえるのだな、と。もちろん周りの協力もあってこそではあるが、ペンは剣よりも強し、であり、記者とは、仕事とは、人の生き方とは、と子どもに読ませたい本でもある。
個人的に驚愕したのは、ストーカーになる人間は共通点あるんだな、と。近しい友人のストーカー被害話を聞いたことがあるが、全く一緒。
見初めた相手に対するオーバーリアクション(よく観察して気遣いがありすぎる)、運命などロマンチスト的な語り、最初のプレゼントやお金をかけてくる極端なアプローチの仕方、断ると逆上する、など。p.66-67
清水潔氏、協力 -
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