清水潔のレビュー一覧

  • 殺人犯はそこにいる―隠蔽された北関東連続幼女誘拐殺人事件―

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    地道な調査で何年も前の事件の情報を集めていく筆者の執念が凄まじい。いまさら新情報なんて得られないんじゃないか、と思いきやそんなこともなく。むしろ警察や検察が当時発表した情報の信ぴょう性が次々と揺らいでいく。

    真犯人への怒りはもちろんだが、自供を強要した当時の警察への怒りも同じくらい感じる。自分たちの筋書き通りの、ただ「犯人であってほしい」だけの人を有罪に追いやる強引さ。これも一つの執念に見えるが、根本には何があるのか。上司からのプレッシャー?こいつが犯人に違いないという思い込み?

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    2025年04月14日
  • 殺人犯はそこにいる―隠蔽された北関東連続幼女誘拐殺人事件―

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    ネタバレ

    面白いという言い方は、適切ではないかもしれないけど、とても引き込まれる内容でした。著者の清水潔氏の本である、桶川ストーカー事件の時もそうでしたが、ジャーナリストとして、しっかりと信念を持って行動しているのがわかる内容でした。とにかく、北関東連続幼女誘拐殺人事件の被害者女児たちが、報われるために真犯人を捕まえたい一心で行動を起こしている。そのためには、すでに犯人として捕まっていた、菅家さんの冤罪を晴らさなければ警察は再度捜査を再開しないため、これを当初の目標のように行動していく。誠実な対応で、知り合いなどを通じて、被害者遺族や目撃者に話を聞くことにも繋がっていく。被害者の小さな声を拾い、権力に立

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    2025年01月25日
  • 殺人犯はそこにいる―隠蔽された北関東連続幼女誘拐殺人事件―

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    衝撃的。

    著者の情熱、緻密な調査が真実を明らかにしていく。
    読んだあとも、様々な疑問が出てくるような本。

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    2025年01月15日
  • 殺人犯はそこにいる―隠蔽された北関東連続幼女誘拐殺人事件―

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    素晴らしい書籍。
    小説フィクションには好き嫌いがあったり、面白いかどうかという部分でのコメントになりますが、
    こちらに関してはとにかく
    多くの人に読んでもらいたい知っていただきたい。
    そんな本でした。

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    2025年01月09日
  • 殺人犯はそこにいる―隠蔽された北関東連続幼女誘拐殺人事件―

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    文句なしに今年読んだ中で最も衝撃を受けた一冊。調査報道のバイブルと言われるだけのことはある。
    真実を追い求め公権力とも戦いながらひたすら丁寧に取材を行い、遂には冤罪の立証まで辿り着く。貴社の鏡。その反対に、警察や検察が、自分たちの筋読みに沿った都合の良い証拠だけを集め、自分たちに都合の良いストーリーに仕立てていく姿、組織防衛のために真実を隠し闇から闇へと葬り去る姿に恐ろしさを感じる。

    我々自身が、公権力やマスコミから流される情報を鵜呑みにせず、冷静な目で客観的に事実を捉える目が求められる。

    報道を志す全ての記者やテレビマンが手本とすべき本。そして警察や検察、裁判所が反面教師として読むべき本

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    2024年11月09日
  • 桶川ストーカー殺人事件―遺言―

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    以前この著者の「殺人犯はそこにいる―隠蔽された北関東連続幼女誘拐殺人事件―」を読んでから、凄まじい取材への熱量と執念を持った記者がいる!と度肝を抜かれた。桶川ストーカー殺人事件は当時ニュースで幾度となくTVで報道されていたし、この事件によりストーカー法が成立したことも知っていた。
    元週刊誌記者の著者が真相を究明し週刊誌で報じなければ、実行犯やそのグループにまでたどり着けず真相は闇に葬られる可能性もあったのではないか。
    過去の事件が風化されることなく、当時事件を知らない生まれていなかった人達にも読んで欲しいと思う。

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    2024年10月28日
  • 桶川ストーカー殺人事件―遺言―

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    報道陣にはあまり良い印象を持っていませんが、この人の情熱は凄いなと思いました。犯人家族から怒鳴られて言い返す場面の言葉遣いなどはやっぱり報道陣だなと思いましたが、それ以外はいい人そうな感じです。それにしても警察のお役所仕事的な、事なかれ主義的な、所詮は他人事という姿勢には呆れますね。そのくせプライドばかり高いという。

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    2024年06月30日
  • 桶川ストーカー殺人事件―遺言―

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    昔からのこの事件を知ってはいたが、それ以上の情報が沢山あり、終始驚かされる。
    警察のずさんな、いやそんな可愛い言い方で終わるようなものではない、犯罪級の行動によって詩織さんが亡くなったと思うと、本当に悲しい事件だと思う。日本の法改正までを起こしたこの事件の真相を知って欲しい。どうか手に取って読んで頂きたいです。

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    2024年05月29日
  • 桶川ストーカー殺人事件―遺言―

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    桶川の21歳の女子大生が殺された。彼女は埼玉県警上尾署にストーカー被害を訴えていたのにも関わらず、警察は対応しなかった。さらに警察の無能ぶり、非道ぶりが明らかにされる。久々に心底腹が立った。そして、文庫本あとがきで筆者の不幸を知らされ、絶句。

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    2024年04月22日
  • 殺人犯はそこにいる―隠蔽された北関東連続幼女誘拐殺人事件―

    購入済み

    真犯人

    昔の警察官の捜査の杜撰さに驚きます。
    また、パチンコ店に子供を連れて行くというのも現在の感覚からしてみると驚きです。
    自分で一から捜査して真犯人を突き止めた清水さんは良い意味で執着心がすごいと思いました。

    #ダーク #ドキドキハラハラ

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    2024年03月10日
  • 桶川ストーカー殺人事件―遺言―

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    読み応えバツグン。
    登場人物が思ったより多く、後々色々な事実が判明する複雑な事件であるものの、とても分かりやすく書かれていてどんどん読み進めてしまう。
    後半につれて判明する警察がらみの事実、これ他人事ちゃうぞと怖くなる。日本の事なかれ主義の悪い面が最悪の形で出た事件。

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    2024年02月17日
  • 鉄路の果てに

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    非常に読みやすく、勉強になった。令和版深夜特急といった感じ。鉄道と戦争の関係が非常によくわかった。満州やシベリア鉄道、ぜひ行って、乗ってみたい。

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    2024年01月24日
  • 桶川ストーカー殺人事件―遺言―

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    実話というだけあってリアリティが凄い。
    こんな人間が世の中にいるなんて。最後のあとがきのコメントには涙腺やられました。

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    2024年01月12日
  • 桶川ストーカー殺人事件―遺言―

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    亡くなった被害者とその遺族の無念といったらない。

    ストーカー集団はもちろん、助けられた命を見殺しにした警察も十分罪に問われるべきだけど、司法もまともに機能していないし、自分が犯罪に巻き込まれた時に、誰を頼るべきなのかすら不安になる。

    上尾署が、日本の警察が少しでもマシになってくれていれば良いが、今なお断罪されて然るべきと思ってしまうぐらい怒りの感情が芽生えた。

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    2023年07月19日
  • 桶川ストーカー殺人事件―遺言―

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    桶川ストーカー殺人事件は、1999年10月26日に、埼玉県のJR桶川駅前で白昼に21歳の女子大学生が刺殺された事件である。被害者の猪野詩織さんは、刺殺される前からストーカー被害を受け、ご両親と一緒に上尾警察署に出向き助けを求めていたにも関わらず、警察は何もしなかったばかりか、詩織さんからの告訴状を改竄し、告訴がなかったことにしてしまう。更に、事件後の上尾署の捜査は、やる気を疑うほど進捗しなかった。
    筆者の清水潔氏は、写真週刊誌FOCUSの記者であったが、いくつかの偶然にもより、犯人の居場所を特定し写真に撮ることに成功する。これがきっかけともなり、ようやく、犯人は逮捕されることとなった。
    犯人逮

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    2023年05月31日
  • 桶川ストーカー殺人事件―遺言―

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    「殺人犯はそこにいる」を先に読んだので、本事件についても概要は理解していた。
    しかし、内容を読んで公務員としての警察の対応と犯人を野放しにしてしまう保身などなど憤りが大きかった。文章も最後まで飽きることなく読めて良書。
    文庫改訂版の追記にも色々な意味で感情を動かされた。

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    2023年02月24日
  • 桶川ストーカー殺人事件―遺言―

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    イメージが決して良くない週刊誌の記者、1人の決意次第で、真実が明かされ、警察や法までも変えてしまえるのだな、と。もちろん周りの協力もあってこそではあるが、ペンは剣よりも強し、であり、記者とは、仕事とは、人の生き方とは、と子どもに読ませたい本でもある。

    個人的に驚愕したのは、ストーカーになる人間は共通点あるんだな、と。近しい友人のストーカー被害話を聞いたことがあるが、全く一緒。
    見初めた相手に対するオーバーリアクション(よく観察して気遣いがありすぎる)、運命などロマンチスト的な語り、最初のプレゼントやお金をかけてくる極端なアプローチの仕方、断ると逆上する、など。p.66-67

    清水潔氏、協力

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    2023年02月20日
  • 桶川ストーカー殺人事件―遺言―

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    ノンフィクションで有ることに驚き、犯人たちと警察に殺されたといわれる深刻な実態に衝撃、怒り。取材過程の克明な記述で明らかになる深刻な埼玉県警の実態、保身、組織犯罪ともいえる隠蔽体質、誰のための組織なのか? 半グレ的なストーカーの酷さこれも現代的問題、あとがきでの娘さんをなくされたエピソードにも涙しました。

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    2023年02月02日
  • 桶川ストーカー殺人事件―遺言―

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     実際に警察は働いていない。それは刑事だけでなく、白バイだって、交通警官だって同じ。
     でも、ここに描かれている上尾警察は酷い。こんなもんだろうなと思う

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    2023年01月14日
  • 桶川ストーカー殺人事件―遺言―

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    ネタバレ

    古い本だが桶川事件そのものの異常性が詳細に拾われている。一方で被害者にはこれといった落ち度もなく、だれもがストーキング被害に合う可能性があることを知らしめた事件だった。それだけでも重いテーマであるがさらにそれに警察の怠慢捜査というおまけがつく。
    著者記者クラブに入っていないFOCUS誌の記者というハンディキャップのある立場をはねのけ、地道な取材の積み重ねにより、警察より早く犯人にたどりついた。
    事実は小説より…というが…
    この本を読んだあと、おさらいでウィキペディアを読むと事件の本質がよく理解できる。

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    2023年01月14日