日下公人のレビュー一覧
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平成元年に社会人になってから30年以上経過しましたが、その時からお世話になっているのがこの本の著者、日下氏の書かれた本で、これで55冊目となります。
この数年で長年新刊が出るたびに読んできた方がお亡くなりになっていて寂しい思いをしています、日下氏も90歳になられた様ですが、彼の書かれた本を読むたびに、日本もまだ捨てたものではないな、と実例を通して解説してくれるので読み終わると気持ちが良くなります。自分が書く文章も読んだ方の気持ちが良くなる様に意識していきたいと思っています。
以下は気になったポイントです。
・日本が味方についた方が必ず勝つ世界になったと感じている、それを世界が感じ取ってい -
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30年以上、新刊が出るたびに購入して拝読している、日下氏の最新本(2016.7発行)です。私の父より年上の彼はもうすぐ90歳になろうとされるのに、まだまだ書かれている内容は為になります。
米国大統領選挙のニュースは、リオ五輪や日本国内の2つの選挙のためか、私はあまり動向がつかめていませんが、ヒラリー陣営には不利な材料が出てきているようで、既存勢力を「その他大勢」の勢力が覆す形で、トランプ氏の大統領選出もありそうな雰囲気です。
世界経済の重要な流れとしては、もう一つ「EUの分裂」があります。その中に置かれた日本は今後どうなって行くのか、について日下氏が解説しています。この本で強調されているよ -
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この本は共著ですが、その一人である日下氏の本は今まで何冊もお世話になってきました。今回の本のタイトル「日本人がつくる世界史」に惹かれました。
予約をして届いたらすぐに読み始めて、出張に向かう飛行機の中で読み終えてしまいました。歴史は勝者がつくる、というのは「逆説シリーズ」で有名な、井沢氏の言葉ですが、私達が世界史の授業で学んだものも、まさにその通りで、光の部分しか強調されていませんね。
影の部分を強調して非難するのではなく、過去に置かれた環境において、その当時の人間がどのように考え、どう行動したかを知りたいものです。そして、過去の先輩の成功も失敗も本当の姿を学んで、未来に活用していきたいで -
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第二次安部政権は、一次政権での失敗や教訓を生かして順調に進んでいるようですね。最近は、アベノミクスを批判する本もチラホラ見られますが、この本の著者である日下氏は、彼を応援しています。
この本で彼が解説しているのは、優位戦思考、というものです。日下氏によれば、安部首相は、優位戦思考で行動をしているようです。
今までの日本人は劣位思考によって行動していたので、成果を上げれなかったようです。この優位戦思考を私も理解して、ビジネスに活かせるようにするにはどうすべきかを考えてみたいと思いました。
以下は気になったポイントです。
・安部首相は2013.12.26の靖国神社参拝において、鎮霊社も参拝 -
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毎年、年末にかけて来年の経済状況を予測・解説した本が上程されますが、心待ちしているのが、長谷川氏のモノと、もう一冊が日下氏による「日本と世界はこうなる」です。
私が社会人となった20年以上前から、「これからはグローバルの時代だ!」と言われ続けてきましたが、2014年からはそれとは正反対の「ローカリズム」になるという新たな視点をされていました。中国、EUについては衰退の方向、米国については長谷川氏の考え方とは異なって、あまり良くないようです。
また最後の章の「これからの日本の課題」については、日下氏らしい独自な、そして面白いアイデアがあって今回も大変読み応えがありました。
以下は気になった -
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今まで何冊も日下氏と渡部氏の本を読んできましたが、今回はお二人の初の対談ということで手に取ってみました。現在進行中のアベノミクスを応援しているような本だと思って読み始めたのですが、まえがきと、最後の6章にて、今まで探してきた情報が載っていて嬉しかったです。
それは、今回の福島原発事故と、広島・長崎の原爆投下における放射線量率の差について述べられていたものです。その量は、福島事故の約1800万倍というもの(p198)です、しかも原爆投下時には、放射線で死者が出たのではなく、原爆の高熱(p198)が原因です。広島・長崎は除染せずに復興し、健康の悪化はなかったことが長年の研究の結果から証明されてい -
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ネタバレ・お金を撒けば景気が良くなるというケインズの提唱は、「中流」の国民が多い場合にしかなりたたないのではないか。
・これまでで最も反応がよかった政治家は、小渕恵三さんである。小渕さんは「いま聞いたことは、必ず全部やってみせます。じつは日本の首相は、法律上たいへんな『独裁者』で、アメリカの大統領よりも権限がある。しかし権限だけではダメで、もう一回総選挙をすれば、私が公認した人がたくさん政界に入るから、もう少し待ってください」といった。
・明治22(1889)年、奈良県の十津川郷が大水害に襲われ、壊滅的な被害を受けた。生活の基盤を奪われた人たちは、新たな生活の地を求めて移住を決断、600世帯、約2 -
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ネタバレ社会人になってから読み続けている日下氏による最新刊であったのと、帯に書いてあるフレーズ(2013年,「世界の崩壊」に備えよ!)に惹かれて手に取ってみました。
読んでみると、今年(2013)に世界が崩壊するわけではなさそうですが、日下氏は「世界が崩壊する」根拠を日本との比較を交えながらこの本で解説しています。日本が崩壊するという本が出ている中で、彼は、米中欧が衰退していくとしています。
先日、私が住んでいる所の元市長さんが日本が破産すると解説している本を読んだところですが、今回はこの本を通して改めて「日本の強さ」を確認してみようと思いました。
戦後に始まったインフレの原因(戦争に負けたから -
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最近良く読んでいる、ネットエコノミストの三橋貴明氏が日下氏と対談。というか主は日下氏で従が三橋氏。
数字を使わず説明する日下氏と数字を駆使して説明する三橋氏のコントラストが印象的。また、所々(特に後半)議論が噛み合わないまま進行する感じは面白かったです。
本書の中で、三橋氏が世間(政府)が無策だから今の若者は苦労しているんだ、というような論を展開していました。それに対し、日下氏はそもそも政府なんかに策を期待するのが間違いで、まずは若者自身が自ら努力し、切り拓いていかなければダメなんだ。他人に頼ろうということ自体に問題があるのだと語っていました。
この点は日下氏に全く賛成。
何かをしよう -
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アメリカの大統領が変われば対日政策はかなり変化すると思っています。ブッシュが良かったと判断するのは難しいですが、その前のクリントン氏と比較した場合、日本経済に及ぼす影響を考えた場合には良い点もあったのではないでしょうか。
そのような中、民主党のオバマ氏が大統領になって半年が経過しようとしています。アメリカ論について、いつも愛読させていただいている日下氏の本が久しぶりに目に付いてので読んでみました。アメリカの奴隷にまつわる歴史についても認識を新たにしました。
以下はためになったポイントです。
・オバマ政権は一見して親中・反日のクリントン政権とそっくり、ブッシュ時代に鳴りを潜めていた訴 -
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日本の首相がアジア各国で侵略を詫びると、向こうがあきれる話は毎度のことだし、社会党の人が中国で詫びると、周恩来は「とんでもない。日本が中華民国と戦ってくれたおかげで、中華人民共和国が誕生したのです」と答えたという話もある。169
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今の発展途上国の多くは、先進国から平気で奨学金をもらい、有力者の子弟がコネでその選に入り、留学しても勉強せず、たまたま勉強してもその成果は個人財産にして、帰国後仲間に教えるということをしない。愛国心はどこにもないと思うが、それでも口を開くとき -
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ビジネスにしても私生活にしても、自分の軸となる「考え方」を明確にすることが重要ですが、それをどのように構築すべきかについて解説している本は私の読む範囲内では少なく、日下氏の著作にはお世話になっています。
日下氏の本は私が社会人になった20年以上前から読んでいますが、いまだに「切れ」は衰えるどころか益々鋭くなっているようです。
日下氏の本には随所に昔の日本軍の素晴らしい点がでてきます、戦後生まれの執筆者が大半を占めてきている中で、実体験に基づく内容に触れることができる私は幸運です。今後も日下氏には元気で執筆活動を続けてもらいたいですね。
以下は気になったポイントです。
・大蔵省は国会議員 -
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ワシントンには国会と大統領と最高裁とシンクタンク、マスコミがあって、それぞれに対立している。そして産業と農業はないという特別な街だから、マスコミは「アメリカが怒っている」などと大雑把な言い方をしてはいけない。(…)ワシントンへ行くと、日本攻撃を受けて不愉快な気持ちになることが何度かあった。しかし、その帰りにニューヨークやロサンゼルスへ寄って商社・銀行・企業の人たちと会うと、日本礼讃論や日米協力論が花盛りで気持ちが明るくなった。日本のように国民意識が一つだと考えるのは間違いなのである。73
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現在のアメリカを動かす行動原則で他国に表明できるのは「自由」ぐらいしか見当たらないし、その一方、「わが日本はどうか」と考えても、これまたパッとした行動原則がない。かつてのような「経済発展」は見込めないから、せいぜい「改革」と「対米協調」と「外交の自主性回復」ぐらいである。(…)日本人は変わるときは一瞬にして変わるのである。ただし、そのときの理念は何なのか。たんに外圧に対応するだけだとしたら、昔からの失敗を繰り返すことになる。165
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日中関係は今後「対峙」の方向へと進む