日下公人のレビュー一覧
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ここ最近いくつか読んだ日下公人の本の中でも、本人の気持ちがストレートに伝わってきて納得ばかりの本。この本では靖国神社は参拝すべきだし、それは他国にとやかく言われる筋合いは無く、優位戦思考で対応方法する方法はある、日本は堂々とした態度を取るべき、と述べている。そのために知っておかなくてはならないことは沢山あり、重要な例をいくつか紹介してくれている。事実を歪曲しルールや歴史を変えようとしたり、自国さえ良ければという考え方で動いたり、都合が悪いことは棚に上げてしまおうとする国々の中で、日本は優位戦思考で誇りを持って対応できることを教えてくれる。卑屈になったり隷従する必要はない。
これから自分の取るべ -
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ネタバレまた「新しい日本人」とは日本を「我が国」と思う一体感があり、単なる愛国主義、国粋主義とは異なる「戦前派」ではない。
すなわち、潮流としては「戦前派が災後派(震災時に見せた、日本人の相互扶助感・自衛隊への感謝)」になり、戦前との歴史の連続性に気づき、それを大切にしようとし戦後70年余りの「戦後体制」から脱却しようとする。これこそが「新しい日本人」だと喝破する。
日下氏はこうも問いかける。そもそも現行憲法9条を「平和の守護者」と考えるなら、なぜ北朝鮮による拉致被害を防げず、またその被害者を救助できないのか、と。
哲学者の田中美知太郎氏には「憲法で平和をいくら唱えてもそれで平和が確立するわけで -
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私がレビューを書き始める10年ほど前から、新刊を楽しみにしている日下氏と、私には初めての、上島氏との共著で、日下氏の最新刊(2015年12月現在)です。
日下氏が彼の著書の中で、いつか「優位戦思考とはどんなものか」について、本で紹介すると言っていたので、タイトルを見た時に、嬉しくなりました。
この本では、日下氏が、優位戦思考を、先の大東亜戦争時に当てはめるとどうなるか等ということを、上島氏による、当時の個別の戦いの紹介と合わせて、解説されています。全体の戦いの流れが分かって、良かったです。
日本はいまだに劣位戦思考から抜け出せていなくて、経済規模が大きくなったにもかかわらず、優位戦思考が -
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暗黒のヨーロッパ中世、略奪主義の近世ヨーロッパ、第2次世界大戦後の歴史を捻じ曲げてきたアメリカ、そして中国、ロシアー彼らの作る世界史も自己中心的なものであり、今こそ大局から見ることのできる日本が世界史を書くべきだという論旨である。
いくつか、そうかと思ったところを書き抜いてみる。
・①白人は略奪主義だった②キリスト教はそれを正当化する道具にされた③略奪主義の300年間にどんなことが行われてきたかーこの3点をしっかり書き切るだけでも、多くの人がイメージしている世界史とは全く違ったものができる。
・アメリカ人が自作自演したハワイ王党派のクーデターにかこつけて、無理やり女王を退位させ、アメリカにハワ -
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試し読み
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この本の著者である日下氏を、社会人になったばかりの頃から読んでいます、このサイトへの登録も49冊目となりました、著者別では最も多いと思います。そんな私が、今年(2018)春頃に出されたこの本を見逃していて最近知ることとなり先日読み終えました。
この本においても、日本の強さを他の国との比較で説いています。私が社会人になったころにバブルがはじけて日本に元気がなくなりだしたころから、グローバル経営や成果主義というものが導入されてきたように思いますが、それを真面目にやった企業ほど、おかしくなったようですね。
人間を動かすには、この本の趣旨にあるように、情の力を使うことが大事である、と社会人生活30 -
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試し読み
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この数十年間、新作が発表されるたびに読み続けている著者の一人である、日下氏による最新作(2018.3現在)です。かねてから日下氏は著作の中で、日本が一番先に多くの事を経験しているので、それを他の国が追いかけることになるだろう、と書かれてきましたが、それらの内容を集大成したような本がこれになると思います。
そろそろ彼も今までの意見を集約したような本を出してきているような気がします。「日本化」する理由を、7章(7つの視点)から解説して、章の最後に結論として理由を2~3つ述べる形で構成されています。
西洋文明と東洋文明の興隆は過去を見ると数百年で交代しているという本を以前読んだことがありますが、 -
Posted by ブクログ
平成元年に卒業して社会人になってから、ずっと読ませてもらっている日下氏によって書かれた本です。出版は今年(2017)初めですが、気づいたのが最近でした。この本では、これから日本を変えていくことになるだろう、新しい日本人について書かれています。
新しい日本人とは、皆一緒に幸せになれた高度経済成長時代には出現しにくかった、今の日本の環境下でも成長することができる人達です。最近、娘達と話していて気付くのは、私が若かった頃と違って、一度に多くのことをこなし、それを当たり前だと感じていて、違う人種だなと思います。
2020年には大学入試制度が大幅に変わり、2030年にはその制度下で大学で勉強・卒業し