日下公人のレビュー一覧
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中国では往々にして、ならず者たちを一つにまとめるのは宗教団体です。紅巾軍も、太平天国の乱もそうです。共産党が法輪功をあれほど恐れて弾圧するのはそのためで、中国崩壊のバロメーターとして、中国国内の流民や宗教の動きを見なければなりません。(日下) いま中国の全土で起きている民衆暴動の発端も、企業や国営企業が雇った「ならず者」たちが煽っているわけです。彼らがどこまで力を握るかどうかで、中国の行方が決まる。革命が起きれば、中国は経済成長どころの騒ぎではない。(高山) 46
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先進国があるから後進国があるのではなく、「後進国が先進国をつくる」点が楽しい。(…)真似する人がいることが鍵である。そして、真似させようなんて考えているようでは、本物はできない。まず自家消費として、自分自身が陶酔しなければダメである。103
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「日本人と商売をすると、必ず儲けさせてくれるがそれだけで終わる。しかしイギリス人と商売をすると、いろんな遊びを教えてくれる。それは一生の思い出になって残る。ただし、イギリス人は全然儲けさせてくれない」(…)イギリスの貴族は自分では -
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私が本を読む中で日本の将来性を評価して紹介してくれる識者は、この本の著者(日下氏)以外に3人(増田悦佐、長谷川慶太郎、三橋貴明)いますが、その中でも日下氏の本とは長いお付き合いをしています。
彼の主張の中に、日本はバブル崩壊あたりから先進国で、それに引き続くデフレや、高齢化、少子化等、多くの国々が後になって直面する問題にいち早くぶつかり解決していくと述べていたのが印象的でした。
この本も日本の素晴らしさが書かれていますが、増田氏の主張に似ているところとして、日本を代表するリーダーはそれほどでもないが、実際に運営している企業の中堅リーダーや一般大衆が素晴らしいことを述べていると思います。
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デフレ不況という言葉があるくらいに「デフレ」というのはマイナスイメージが強く、長い間デフレに悩まされ続けている日本はデフレを克服しなければという議論を聞くことがあります。
この本では、私がもう15年は読み続けている、日下氏と長谷川氏が対談形式で、デフレ下においても日本企業は強いという論理を展開しています。デフレにおいても力強さを発揮する日本に期待したいと思います。
中国やインドが成長著しいのは認めるところですが、私の感覚では私が子供だった30年以上前と似たような感じがしていて、成熟した後に日本と同じような悩みをするのではと思っています。日本は今や世界の最先端にあるという彼らの考え方は共 -
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ネタバレいつも目から鱗の事実、史実を教えていただいて感謝しております。どうひいき目に見ても、かなりの右寄りの発言ばかりが目立ちますが、今までの日本の普通の教育で私が得てきた知識の偏り具合から考えると、これぐらい反対にもう一度揺らしたほうが、補正が効き、もう一度冷静に世の中を見ようと言う気概が出てきます。
アメリカはニューヨーク、ワシントン、レッドネックの国だと言う見方は新鮮で面白かったです。
【目次】
まえがき 高山正之
第一章 米中・共倒れの時代
アメリカと中国の意外な共通点
アイデンティティのない国は「こすっからい」
騙し合いやむしり合いが増える
中国とアメリカの「奴隷経済」
「白人