高井研のレビュー一覧
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いやー、オモシロくてサクサク読めました。
著者の高井さんが目の前で話しているような語り口の文章。
その熱気が伝わってきますし、数々のエピソードや皮肉?などもリアルです。
内容も、まさに最前線の研究者だからこそ書けるもの。
答えが出ていない、でも私はこう考える、という自説の展開、ワクワクしますね。
本...続きを読むPosted by ブクログ -
何だがよく理解できないというのが本音だが、とにかく研究者の暑さ、もとい、熱さに感服。
ただ宇宙のお話に比べて「美しくない」と単に直感だが思った次第、まだまだ未踏の領域ではないかな?
さて最近物理系の本に読書領域が集中していたが、地球の奥(中心か)にまで人類は到達したことがないことを改めて思い出した。...続きを読むPosted by ブクログ -
あーあ、読み終わってしまった。。。本当に面白くて、ずっと読んでいたい本だった。
前にテレビで高井さんを見た。ちきゅう、というとてつもない船に乗って、泥の塊に喜んでいた変な関西人・・・この人は面白い人だな、と思い、手に取った。
外国人が書いた本とは違う直観的な分かりやすさ、ノリの良さ、日本人びいきさ、...続きを読むPosted by ブクログ -
オモローな研究者である高井研の著作物が出ているとは知らず、本屋で手に取り、一気読み。ハイパースライム仮説やウルトラエッチキューブリンケージ仮説など、新たな定説になるのかはたまた妄想で終わるのかという、科学の醍醐味というか瀬戸際(最前線!?)がおもしろい。著者の語りもサイコーである。Posted by ブクログ
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科学者どうしの議論が刺激的。言うべきことは言い、認めるべきことは認める。
話題の選び方は興味深い。
最新えられた科学的知見も満載。
惑星探査の情報だけは、2019年12月の発刊にもかかわらず、結構、変更が必要。そういうもんなんですね。Posted by ブクログ -
地球における生命の誕生について、海中説と陸上説で異なる見解の二人が、対論を通して、生命の定義から宇宙生物の存否まで議論を進める。生命のメカニズムに自論を展開する両者は、真実が究明されない中、結着点は見出せないが、各説の説得性は読者に委ねられる。テーマが地球外生命に移行後は、太陽系内のエンケラドス(土...続きを読むPosted by ブクログ
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LUCA(Last Universal Common Ancestor)と呼ばれる地球上の全生物の共通祖先が、深海の熱水活動域で生まれたのか、陸地の温泉で生まれた後、深海に移動したのか、それぞれの違う立場の研究者が討論する面白い本だ.p67に図示してあるようにLUCAが約38億年前にシアノバクテリア...続きを読むPosted by ブクログ
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生命を作ったのは自然進化なのか?
神が創り賜ふたのか?
宇宙から飛来したのか?
証拠がみつからないのでいろいろな説がありますが、本書では深海熱水孔周辺で生まれたであろうという説を素人にも分かりやすくまとめてあります。
何度も生まれては死に絶えた数多の「一発屋生命」の中から、我々人類に繋がる進化を...続きを読むPosted by ブクログ -
海底の熱水噴出口に生息し、太陽光のかわりに地球内部のエネルギーを利用する生命たち。これらを「暗黒の生態系」と呼ぶ著者による、地球最初の生命についての現時点での研究成果がまとめられている。実に楽しい書き手であり、たんんある研究結果だけでなく、研究者の個性なども紹介されていて、ちょっと難しいところも「へ...続きを読むPosted by ブクログ
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高井先生は独立法人海洋研究開発機構で研究調査をされている方らしい。
高井先生はしんかい5600などで深海熱水活動域などというものを調査されているのだが、この熱水活動が「生命の誕生を育み、持続的な生命システムを支えた」するのである。
地球に生物が誕生した頃、地球には酸素がほとんどなかったようである...続きを読むPosted by ブクログ -
面白くて一気に読んじゃいました。こういった最新の自然科学の分野を専門家の方が書いてもらうと読んでてワクワクしますね。ちょっと文調は軽いんですが、内容はかなりヘビー!無機物から生命体への変化というのは、我々凡人ではとても理解を超えている世界なんですね^_^Posted by ブクログ
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内容も、読み物としても、すごく面白かった。
これを読むと、生命の発生って意外とハードルは高くないのかもしれないという気がしてくる。
ただ、僕らが思っている「生命」よりも少し概念を広げたほうがいいのかもしれない。
初期生命というのは、ほとんど化学物質の代謝のことなんだなぁということや、
そのとき...続きを読むPosted by ブクログ -
研究者の熱意を感じる本は読んでいて楽しい.
文体は敢えて軽く軽くしているが,理系への間口が広がれば良いかな.
中高生でも手にとって欲しい.Posted by ブクログ -
面白い.細かい内容が難しくて分からなかったとしても是非おすすめしたい本.
ただ解説するのではなく,研究の現場の空気が伝わってくるのが良い.Posted by ブクログ -
偉大な研究者は偉大な教育者でもあって欲しい、という願いが届いたような本。とにかく熱い。というか浮かれ加減がすごいのだ。杉田玄白の『蘭学事始』のような雰囲気がある。
・地球の誕生・46億年前→生命の誕生40億年前→光合成生命の誕生35億年前→光合成生物が地球の表層に進出30億年前
・有人潜水艇を所有...続きを読むPosted by ブクログ -
地球上で生命がどうやって発生したのか?という疑問に対して、最新の仮説=“ウルトラエッチキューブリンケージ"仮説を使って説明する話。最終章でその仮説がサマリされているが、「深海の熱水活動によって有機化合物が化学進化し、やがてエネルギー代謝する生命が誕生する」って説明は、「生命は宇宙から来た(=パンスペ...続きを読むPosted by ブクログ
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極限環境(深海とか地殻内)の生物が専門の著者が,すんごくくだけた文体で,生命誕生の謎に迫る。
子供のころ,NHKで「地球大紀行」という番組に熱中したのを思い出す。「地球大紀行」でも生命の起源が描かれていたが,今はだいぶ研究も進んでいるみたい。まずは45.7億年前に太陽系ができ,0.3億年程度で今...続きを読むPosted by ブクログ -
久しぶりに知的好奇心が満足できる本で、面白かった。
脳と心の起源は色々と本がでてきているが、生命の起源についての仮説や背景について色々と知らないことばかりでした。
深海は奥が深いですね。
現在進行形の研究なので、今後も期待です!Posted by ブクログ -
2人の意見は常に平行線で、お互いの批判を受け入れて第3の意見が出てくることはない。最初はもどかしく、不毛な議論に見えた。でも、それだけの印象に終わらせるのはもったいない。
意見が合わないことを前提として読むと、いろんなトピックが、お互いに補完しながら説明されていて、わかりやすく、おもしろかった。
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軽妙な文体。深海熱水孔で生まれた生命の話は興味深い。そこでは何度も生命が発生し絶滅したはず、というのは目からウロコだった。現在の活動の詳細よりも生命の誕生に関する考察にもっとページを割いてほしかったが、好みの問題か。Posted by ブクログ