太田光のレビュー一覧
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爆笑問題・太田光氏の上梓する書き下ろし小説の第2弾。すべて短編小説で構成されてはいるのですが、その一つ一つ中に物語上の「つながり」があると気づいたのは、半分ほど読み終えてからでした。読むかどうかは…。
爆笑問題・大田光氏による小説の第2弾です。最初にこれを読み始めたときは中身のすべてが短編小説なので、それぞれが独立した話なのかな、と思っていたら、一つ一つの話に何らかの『つながり』があるということを読んでいる途中で気づきました。
二人の子供が出てくる話や、ジョン・レノン殺害の瞬間などさまざまなシーンが出てくるのですが、個人的に印象に残ったお話は『首相はつらいよシリーズ』の中で少子化対策 -
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ネタバレ・対面のコミュニケーションには言葉だけでなくノンバーバルな部分で補っているものがたくさんある。今はSNSに代表されるようなテキストメッセージの誕生によってノンバーバルを削ぎ落とした単なる言葉がコミュニケーションに使われている。
・単なる言葉は文脈や意図すらも割愛してしまうことがあるから言葉が暴走してしまう。
・生の会話をもっと大切にしようというのがこの本の趣旨であった。
以下覚書
・目の前で起こっている状況よりもスマホの画面越しに見た世界にリアリティを感じてしまう。要するに当事者性が失われている。
・言葉は使われた前後関係やどの作品に使われたのかで意味が変わってくるが、最近は意味を画一的に捉 -
Posted by ブクログ
ネタバレ「自己愛」というと、ネガティブなイメージを持つ人が多いと思う。ナルシスト・自己本位・自己中心的など。しかし自己愛を否定してしまうと人は生きていけない。「自己愛」と「自己犠牲」は相反するもののように見えるが実はそうではない。
自己犠牲の根底には自己愛がある。誰かの為に自分を犠牲にするという行為は、そういう自分でありたい、という美意識から生まれる。自分を好きでいたいという願いが、自分を抑える力になる。他人を犠牲にして生きた自分を、自分はきっと許せない。そんな自分を自分は嫌いになるだろう。その恐れがあるから自分を抑えるのだ。
何かを好きになるということは、実は自分を好きになるということだ。例えば