太田光のレビュー一覧

  • 天下御免の向こう見ず

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    爆笑問題の太田光さんて天才? 中学生の時にかいたという、まんがのストーリーやSF短編小説には感心する。田中さんのネンドも面白い。

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    2009年10月04日
  • 笑って人類!(下)

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    すごい力作!
    芸人でありながら多くの政治家や文化人、科学者等、多彩なジャンルの第一線の人々に接してきて積み重ねてきたであろう著者の大事にしたいことが渾身の筆致に込められた作品でした。また社会の隅っこにいる人や異文化の異なる価値観にも無償の愛ならぬ肯定感を与え、不人気な総理大臣にも自身を謙虚に投影しているように思えて、まさに太田さんらしい人間愛に満ちた物語。
    若干スベりそうな笑いも冗長なシーンもラジオのオープニングトークを思えばよくまとまっているというか。笑
    執筆から数年の時が下っている今、混沌とした時代をいくつか先取りしたような描写に時折ドキッとさせられたり、ふと立ち止まって考えさせられるタイ

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    2025年07月20日
  • マボロシの鳥

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    爆笑問題の太田光氏による9つの短編を集めた、初めての小説集になります。よく小説の世界で短編がうまい人は作家として大成するといわれておりますが、本書の中にはその片鱗を見せるものでした。




    この本も遅ればせながら読んでみました。しかし、太田光氏と僕はまったく読書の傾向が違うようで、よくテレビでは太田氏が影響を受けた作家が列記されておりますが。僕はそのほとんどを読んでいません。

    でも、書かれている小説は全て短編小説なので、すんなりと読むことができました。よく小説の世界では短編を書ける作家はうまいといわれていますが、ものすごく将来性のあるデキだと思います。

    特に好きだったのが『奇跡の雪』とい

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    2025年02月18日
  • 芸人人語

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    太田光の主張は一貫しているのでフォロワーだったら目新しい箇所はさほどない。だがそれは欠点にならず、むしろ通底に存在する一貫性が彼を信用させる一助となる。

    様々なものに影響され、その培われた持論を守る故に視点が限定されがちで、長年追っていた者からすると既知なものになりがちだ。しかし彼は思想を発表する場に恵まれているので、それ以上を求めるのは贅沢であるし、彼の貫き通すコアな部分は侵される可能性はないだろうということに安心を得られる。

    以下メモ

    芸能人として太田光は無責任男を標榜するトリックスターとしての一面と、鋭い視点で積極的に社会問題を切り込むオピニオンリーダーとしての一面があるのではない

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    2023年11月04日
  • 芸人人語 コロナ禍・ウクライナ・選挙特番大ひんしゅく編

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    ネタバレ

    太田上田を見てから、太田さんの考え方に惹かれて読んだ一冊。破天荒なように振る舞っているけれど、教養深くて色々深く考えているんだなと思った。
    どちらが良い・悪いという見方ではなく、構造として俯瞰で見ることが上手だなと感じた。
    東京オリンピック開催時は「日本の恥」と言って大批判していた人達は、オリンピックが始まったあとどう見ていたのか。その後の北京オリンピックはどうだったのか。あの熱はどこへ行ったのか。
    太田さんならではの見方で色々考察していくところが、自分にはない考え方が多くて、感心した。

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    2023年07月15日
  • 芸人人語 コロナ禍・ウクライナ・選挙特番大ひんしゅく編

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    物事の見方が、シニカルだが正鵠を射ている。
    言葉に言い表せない価値観、社会の違和感について、巧く言語化している。メディアで語れば叩かれてしまう繊細な内容にも言及する。それが許される発言力があり、また表現者としての使命を持った太田光というキャラクターだからこそ描ける内容なのではないだろうか。
    テレビで見るおちゃらけた太田氏のイメージとは異なり、教養と歴史観を持った方なのだと感じられる。

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    2023年06月04日
  • 向田邦子の陽射し

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    「太田光」がリスペクトしている作家「向田邦子」への想いを綴った『向田邦子の陽射し』を読みました。

    「向田邦子」関連の作品は、4年くらい前に読んだ「文藝春秋」編集の『向田邦子ふたたび』以来ですね。

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    最上のオマージュ、鋭利な批評

    誰よりも「向田邦子」を讃仰している「太田光」による最も誠実なオマージュ。
    「こんなことを向田さん以外の誰が書けるだろう」というその傑出した魅力を小説・エッセイ・シナリオの奇跡のような表現を通して綴る。
    「太田光」が選ぶ、「向田」作品の「読む」「観る」ベスト10の原文も掲載。
    「向田」読者の幸福を存分に味わえる、最高の入

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    2023年02月01日
  • 芸人人語 コロナ禍・ウクライナ・選挙特番大ひんしゅく編

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    全編が太田さんの優しさに溢れている。コロナ禍の中、世の中がギスギスしている中で、こういう形で色々と表現する人が増えてくれるといいなと感じます。批判は誰にでもできるけど、清濁併せ吞んで語れる人は本当に希少ですごい。

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    2022年12月18日
  • 芸人人語

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    ネタバレ

    やっぱり好き。久しぶりに文章を読んだけれど、ちゃんとわかっていて嫌われそうなこと言ったりしたりするのだな。 時事ネタなので後半はほとんどコロナだけれど、どうしてこんなことになってしまったのか…悔しいしかない。 色んなこと、終わったこととして考えられるように早くなってほしい。

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    2022年10月09日
  • 「言葉」が暴走する時代の処世術

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    博識な二人だが、対談なのでとても読みやすい。

    SNSが普及する今、コミュニケーションとは何なのか、幸せに生きるにはどう考えたらよいのか、といったことを考えさせてくれる。

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    2022年01月11日
  • 芸人人語

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    たまに、若手のお笑い芸人が「太田さんの本読んでまーす!」とバラエティで話題に出しているのを見かけたりするけれど、バラエティにおける爆笑問題のテイストを想像して読むと予想以上にお笑い要素の少ない、時事ネタ漫才の「時事」部分を漫才要素抜きで話題にした内容で驚くのではないか、と思う。
    連載時期が連載時期なだけに後半ほぼコロナ関連の話で(太田さんのエッセイ類の中でもこの構造はかなり異色)かつて阪神淡路大震災やオウム事件が起きた時漫才の内容変更を余儀なくされた話なんかも触れられていて、それだけセンセーショナルな時期なんだと話題だということも、その状況下で締めはやはり志村けんのことになるところも、太田さん

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    2021年04月01日
  • 芸人人語

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    爆笑問題のラジオが好きで、特にカーボーイは毎週欠かさない。くだらないトークで盛り上がるのも好きだが、太田さんが時折熱くなって話し出す内容に、いつもいつも関心し、「この人は、いったい何なんだろう?」と思っていた。

    じゃあ著書を読めよということで、今回初めて、著書から太田光という人に会ってみた。

    テレビで大学教授に食ってかかる姿とは対照的に、その気持ちや思考は落ち着いていて、覚悟を持って世界を見つめ、挑んでいる。優しさと厳しさと純粋さと哀しさと、いろんなものが混ぜ混ぜの状態だけど、ああこの人は世界や人間を愛しているんだ、と思った。

    カオスな物事、予定調和を壊して混沌とする状態を楽しむ(楽しん

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    2021年03月21日
  • 芸人人語

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    エッセイとしてしっかりした内容だと思う
    破天荒に見える太田光の考え方がよくわかるし
    そして、この本はコロナ渦での世相がお笑い芸人視点で記された貴重な資料のひとつになる、かもしれない

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    2021年01月16日
  • 芸人人語

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    太田さんはずっと悩んでいて、自省し自分なりの正しさを探し続けている。コロナの時にこんな文章を読んでいたら気が随分楽になったと思う。
    あと文章中に出てくる人物が高田文雄と田中しかいないのが微笑ましくなった。

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    2021年01月01日
  • 向田邦子の陽射し

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    向田邦子への愛をふんだんに語った一冊。

    執拗に「男は単純でバカ、女はスゴイ!」が繰り返されてる
    のがちょっと鼻につくけど、愛情あふれるとてもいい本だった。

    向田邦子の短編などがそのまま掲載されてるのはちょっと驚いた。こうゆう本もあるのだなと。

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    2020年12月27日
  • 違和感

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    太田さんが抱く違和感は、きっと多くの人が感じていて、コロナウイルスという存在が違和感をさらに浮き彫りにさせたと思う。
    特に、笑いという諸刃の剣なコミュニケーション手法について、全く同意する。

    いじりはコミュニケーションの中で利用することが多いが、それはいじめの派生系ではなく、いじめとイコールである。いじりというツールを使う際には、相手を慮って自分たちで自制する力を持たなければ、笑いという刃が牙を剥き、人を殺す。SNSによって、いじりの持つ殺傷能力は飛躍的に上がってしまったこともあり、一人一人が言葉の持つ力を一段と理解した上でコミュニケーションをとるべきだ。

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    2020年10月21日
  • 憲法九条を世界遺産に

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    日本国憲法第九条をいかにして遺すべきか、いかにして次世代に伝えていくべきかを語った対談本。

    憲法改正の議論で注目されるのは「憲法九条」のこと。理想論と現実論、どちらか一つに偏るのではなく様々な視点から憲法九条について考えることが重要です。

    そして、歴史を通して戦争とは何か、平和とは何かを改めて考える必要もあります。

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    2020年08月10日
  • 向田邦子の陽射し

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    すごくよいなぁと思った。岩田さんのところで購入した本。

    世代的に向田邦子は知らなくて、太田さんとうちの親が同じくらいみたいだった。ドラマというのを確立した人なんだなぁと思う。いわゆるお茶の間テレビの最盛期、日本人に希望と笑いを届けた人たちのなかに、向田さんはいたのだなぁと思う。

    本書は、そんな向田さんの人間くさいドラマに子どもの頃あてられて、すごく好きだった太田さんが熱烈に愛をつたえるファンブック&考察エッセイ。

    構成はとてもシンプルで、まず太田さんが好きなシーンや文章、作品について語る。
    そのあとに実際に抜き出した向田さんの原文が載っている。というのが、2往復ある。

    おしゃべりはしな

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    2020年05月06日
  • 「言葉」が暴走する時代の処世術

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    書いてある内容は特に変わったことはない。言葉とは人と人とが関わるためのツールの一つでしかなくて、そこに頼りすぎるのは危険だと言う話。
    特になんの変哲もない話でなぜ★4か、それはコロナウィルスの影響で広まるリモートワークのデメリットを再認識出来たから。
    なんとなく声だけで会話することに違和感を覚えていたが、それを明確に言い表してくれた気がした。
    ただ、この言葉のデメリットに迫る対談集が、書き言葉の媒体に落とし込まれ、他にその対談の様子を知る術がないのは、些か滑稽。

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    2020年04月12日
  • 「言葉」が暴走する時代の処世術

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    すごく示唆的な話が多かったように思う。
    自分がここ最近考えていた現代的なテーマにリンクし、そういうものを考えるきっかけになった。
    相変わらず太田さんがやさしくて、対談者の山極先生のゴリラの話はおもしろく、読みやすかった。
    2020.3.10.

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    2020年03月10日