太田光のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
爆笑問題の原石が転がっていた。
結成10年目頃、TVブロスに連載していたコラムに、特別対談を追記した、爆笑問題初のエッセイ集。1997年初版。
原石と言ってもほとんど完成型に近い。
ともすれば相手を言い負かしてしまう現在の強い言葉と喋ってることは同じなんだけど、当時の言葉は、もしかしたら太田光自身確かめながら喋っているんじゃないかっていう気がする。完成までの工程を見たようで、太田光がどのように出来上がったか判ったような気がした。今の完成された主張はシンプルだけど、本書にはそこに行き着くまでにそぎ落とされた考えが転がっている。考えを突き詰めるのが面倒臭くなってしまう私なぞは、むしろそこにこそ一番共感できたりする。
田中の“くだらなくて味のある粘土作品“馬鹿っぽくて面白い。 -
Posted by ブクログ
選挙前に憲法でも考えるかねえ、
ってことでコレ。いまさらー
憲法から脱線しまくって
スピリチュアルな話しをしている部分は、
恐ろしいほどつまらないです。笑
最初の方は読み飛ばした方が賢明かと。
ただ太田光の、憲法九条の矛盾や
非現実性を理解しながらそれでも
「そっちの方が面白いじゃん」
と喝破する思想には、衝撃すら受けた。
そりゃ、面白いわ。。(いろんな意味ですよ。念のため)
いずれにせよ憲法九条は
国民投票にかけて信を問うべき問題だと思う。
国民の衆愚性や現状の見識も含めて、ね。
それまでやっぱ、安倍政権は倒しちゃだめだ。
考えさせられる部分はすごい多いんだけど、
最初のあまりのとっつきにくさや内容構成が
本として終わってると思うので星3つ。 -
Posted by ブクログ
憲法9条の背景について、多面的な見方をしているかはわからないけれど、よく分かる、読みやすい本でした。
歴史の先生や親から、日本国憲法はアメリカから押し付けられたものだというのを聞かされたなぁと思い出しました。
9条廃止の声がたまに出る中で、私は戦争なんてダメ!残すべき!と思っていたけれど、なぜ廃止が駄目なのかとか、9条の良いところ悪いところを知っていることは大事だよなーと。
それとは別に、死の表現を避けないかつての日本人の文化を改めて素敵だなと思った。生と死の間にもっと積極的に考えなければいけないことや、ヒントもたくさんがある気がする。 -
Posted by ブクログ
憲法九条に関するような、核武装や世界平和や日本のポジションに関しては、論じられていない隙間がこれだけあるんだぞということを、爆笑問題の太田さんと作家で学者の中沢新一さんが示してくれるような本です。発想と知識を織り交ぜて話し合っているようなところもあって、創造的対談とも言えたかもしれない、はっきり覚えていないけれど。
戦争=圧倒的な暴力。
「悲惨なもの」と従来は考えられてきたが、
悲惨なものなんて弱気なことを言ってないで、
大義のために戦えという風潮が起こりそうな気がする。
勝てば官軍なんだから、太平洋戦争みたいに負けなければいいんだという論理も。
超大国のアメリカがついてるんだから、もう負けることはないだろうと、
そういう算段で戦争に向かって歩いていくことになりそうな気もする。
例えば、ナチスドイツみたいな国がまた現れた時に、
連合国軍側として戦うことが出来ないから憲法9条を変えようと
いう話もあるかもしれない。世界の主要国の一つになった日本が、
そういう場合に戦わないのは国際関係上好ましくないという話。
ナチスドイツというよりも、現在の場合はテロリズムとの戦いなんだろう。
また、八紘一宇という考え方の、怖いくらいの魅力が恐ろしい。
そういうことを考えてから読むといいのがこの本じゃないかな。
もう9条が改憲されることをちょっと諦めているようにも読めてしまうところがある。
斜にかまえた読み方かもしれないけれど。
戦争は人を殺しておいて正義だという。それはないんじゃないか、と。
日常において、他人を傷つけることに慣れてしまっていることが、目を曇らせる。
人間関係の形成には多少のケンカが必要だとは思うのだけど、
それが鈍らせ、見誤らせるものもある。人を傷つけることに関してだ。
人を傷つけない言い争いのようなケンカがある。
そして戦争は、国と国とのケンカじゃない。
人々と人々の殺し合いなのだ。
『ダイ・ハード』なんていう殺しばかりの映画を観てきた人間が
いうのもおかしいように読めるかもしれません。
あれはフィクションであって、映画であって、現実ではないですからね。
そんなに楽しんだわけでもないし。と言い訳しておく。 -
Posted by ブクログ
太田がすきである。頭がよく、危なっかしい人だ。何か小難しい文章を書くのではないかと。その点では裏切られた。明快な言葉と流れで書いていた。上手とは言いがたいし、帯についていた「こんなに深いこと」でもない。それでも私は感激した。それを選ぶ太田が好ましいからだと思う。
爆笑問題のススメでみせるような、根本的な問題に真面目になったり、実体験を話す無防備な「ゼロ」に戻る状態もある。そうかと誠実に読んでいると、ふざけたものをいつの間にか混ぜていたりする。ゼロの読者を、外から傍観させるポイントのある、憎らしくも照れ笑いを誘う体験だ。ゼロと外のコントロールなんて、こんなものでいいのだと言っている気がした。まさに意識における「トカトントン」。
高校の同級生を思い出した。非常にもてた男の子だったのだけど、私はいつも太田と被るなあと思っていた。飄々としていて、私と同レベルに物理のできが悪かったけれど、難しい漢字をいっぱい知っているような人だった。来年同窓会があるけれど、太田っぽさが薄れていたら嫌だなあなんて考えていたら、夢に出た。