太田光のレビュー一覧

  • 「言葉」が暴走する時代の処世術

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    関東の代表的なお笑い芸人である爆笑問題の太田光さんと京都大学総長・山極寿一さんの対談本です。山極さんが霊長類学・人類学者という事で専門のゴリラの話を踏まえながら、引きこもりや、SNS、戦争等について語られています。太田さん、彼の思想は本当に興味深いです。

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    2020年02月22日
  • 「言葉」が暴走する時代の処世術

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    繋がりたいけど、離れていたいという、アンビバレンツな状況は常にあるもので、どっちもあり、その状況にその都度悩みながらも、その状況を受け入れていくことが、幸せにつながるのだと思いました。ある物事の表裏というのは、リアカーの両輪のようなで、それは正対するものではなく、並行するものであるというのが私の持論です。

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    2019年12月21日
  • 憲法九条を世界遺産に

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    本の存在は気になってたけど、なんとなく避けてたもの。爆笑問題は好きだけど、その本ってどうなのよ、みたいな変な身構えがあったりして。でも、読んでみて恐れ入りました。ニュース番組やらで色々意見するってだけでもかなりの知識が必要なのは自明だし、更にはそこにトンチも働かせようとなると、そら並大抵では無理ですわな。憲法第九条の堅持も含めて、暴走内閣の抑止効果を強く期待します。

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    2016年02月22日
  • 憲法九条を世界遺産に

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    田中光の言動はテレビで見る限りまったく同意できないものだったが、意外なことに九条に関してはリベラルな意見をしっかり持っていたので驚いた。宮沢賢治と田中智学、石原莞爾の関係から平和憲法を語るとは。実によく本を読んでいるし、深く考えている。TVでのコメントはやはり芸人としての立場をわきまえた悪ぶりだったようです。中沢新一の解説が非常にバランスが良く、九条の理解が深まったのは収穫だった。2006年の発行だが今、まさに読むべき状況になってしまった。

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    2015年06月01日
  • 向田邦子の陽射し

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    ―――それでも僕は語りたい。向田邦子の何処が特別なのか、何処が他と違うのか。―――

    太田光の惜しみなく注がれる愛がすごい。
    すきなものをかたるひとのきれいなことよ。
    この本はまず構成が素晴らしい。
    初心者にとっては、と前置きをつけておく。
    向田邦子プレゼンが巧み。十分読みたいなという気にさせたあとに、短編の小説、エッセイをドドンと全文のっけちゃう。
    個人的には、「ぼくはこんなふうに向田邦子を読んできた」でちょうどよく読みたくなってきたところ、小腹がすいた感のまま作品に没入したかったので、それぞれの小説やエッセイの直前の短文レビューは不要だったかな。

    作品の感想すこしだけ。
    備忘録程度に。

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    2015年05月27日
  • 憲法九条を世界遺産に

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    日本国憲法第9条と宮沢賢治との関係が私にとっては初めてのことで驚いたが、宮沢賢治のことを一面的にしか捉えられていなかった私にとってはいい示唆を与えてもらったなと素直に感じているところである。

    太田光さんがおっしゃった
    「この憲法は、アメリカによって押しつけられたもので、日本人自身のものではないというけれど、僕はそう思わない。この憲法は、敗戦後の日本人が自ら選んだ思想であり、生き方なんだと思います」(p56)
    というコトバに、全てが集約されているんじゃないかなと。

    2016.09.06再読

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    2016年09月06日
  • 憲法九条を世界遺産に

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    贈与とは愛なんだ、という中沢新一の話が印象に残った。

    以前、『ケルトの宗教 ドルイディズム』の中にある中沢新一の文章を読み、この人はすごい、と思った。
    それからゲンロンカフェで行われた東浩紀と中沢新一の対談を聴いて、中沢新一にさらに興味を持った。

    たまたま家にあったこの本を手に取ったのには、そういいう経緯がある。

    僕は次に、中沢新一の『カイエ・ソバージュⅠ 人類最古の哲学』を読んだ。
    これらかも、彼の本を読むつもりだ。

    中沢新一は、今の僕が求めている何かを与えてくれるような気がする。

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    2014年09月24日
  • 憲法九条を世界遺産に

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    憲法九条を世界遺産に

    精神土壌の、無思考、思考停止、
    素直に自分が思ってることを表現すると世の中からバッシング抹殺されかねない、いじめ、
    西欧の合理主義やモダニズム→田中智学→危機的な日本の新しい方向性を示そうとした、
    虐げられているもの弱いもの声を出さないものの声を聞き取らなければならない25

    作者の意図と違うところで感動が生まれることの幅は芸術作品の力である
    同じ場所にいても違う世界をみている、
    誤解を伴ったディスコミュニケーションで世界は成り立って豊かになっている、
    宗教法国家による単一の意味付けは世界との間に齟齬を生じる、
    戦争の大きな概念正義こそが結果として人を

    宮沢賢治

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    2014年06月19日
  • 憲法九条を世界遺産に

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    実に、日本国憲法とは、一瞬の奇跡であった。それは無邪気なまでに理想社会の具現を目指したアメリカ人と、二度と戦争を起こすまいと固く決意した日本人との、奇跡の合作だった。しかし今、特に九条は次第に輝きを奪われつつあるように見える。この奇跡をいかにして遺すべきか、いかにして次世代に伝えていくべきか。
    芸でそれを表現しようとする太田と、その方法論を歴史から引き出そうとする中沢。
    宮沢賢治を手がかりに交わされた二人の議論の行き着く先は…。

    中沢)宮沢賢治はディスコミュニケーションを乗り越えたいと思っていた。
      他人の苦しみが自分の苦しみである状態を造りあげたいと思っていた。
      世界を一つにするとい

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    2013年11月16日
  • 憲法九条を世界遺産に

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    憲法記念日なので、思い出して今さら読んだ。日本国憲法は66年前の今日施行された。

    いちばん印象的だったのは、九条の理想を掲げるのは、軍隊を明文化するよりも覚悟のいることなのかもしれない、という部分。

    自分は、ある種矛盾を抱えたこの憲法九条を大事にして、変えずにいたい。少なくとも、一時的な盛り上がりとか時代に合ってないとかの理由だけで、安易に改憲側になりたくないって思った。

    あと印象的だった部分は、

    ・宮沢賢治が戦争に加担するかのような考え方を持ってたこと

    ・賢治は人と人だけでなく、人と動物との間の対立を乗り越えようと理想を追い求めたこと

    ・平和とは突き詰めると愛とはなにかという問題

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    2013年05月11日
  • 天下御免の向こう見ず

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    2013.2.9
    ぴかりは天才だな
    やっぱりおもしろい、この人の脳みそ
    あんなブスで口の悪い奥さんのこと、とても愛している模様
    しかたない、奥さんを毛嫌いするのはやめよう

    世の中ってもしかしたら
    その人にとってのアゲマンてきな
    ベストパートナーてきな
    そんな人がいるのかも
    ぴかりにとっての田中や、奥さんや

    だって、田中に出会うまでのぴかりは
    根っこはかわらず強いぴかりだけど
    イマイチ冴えないじゃん
    それがこんな人気者になる
    うーちゃかに出会えたおかげ!ぷっ

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    2013年02月09日
  • 憲法九条を世界遺産に

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    過去の蔵書も登録しておこうと思って、風邪気味の三連休に再読。

    小泉純一郎元首相の話題があるけど、「ああ、そんな前に出版された本だったんだ(2006年初版)」。

    現行の日本国憲法九条のネタだけでなく、宮沢賢治、田中智学、ドンキホーテをはじめとして会話は転がっていくけど、それは会話が転がっていく証拠で、ちょっとヒネた対談本ファンとしては醍醐味を感じる。


    しかし、総選挙前のこの時期に読んだからか、太田光に一番共感できたのは、小泉純一郎に関して感じた部分だったりして。
    オレには相容れない部分はあるんだよな。
    (いい意味での)ペテン師というか、扇動者的な素養は評価するんだけど。まあ、そんな人が一

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    2012年11月26日
  • 憲法九条を世界遺産に

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    爆笑問題の太田氏の軸が書かれていると感じた1冊。
    彼は世の中には矛盾があるからこそ、そこからエネルギーが生まれると考え、その矛盾をただ全否定、全肯定するのではなく真っ直ぐ向き合うことが、今の世論に足りないのではないかと投げかけているように感じた。
    同時に彼は言葉のもつ力に対し恐れを抱きつつも、発信者としての責任はきちんと持ちたいと表明している点に彼の潔さを感じた。

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    2012年04月21日
  • 憲法九条を世界遺産に

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    ネタバレ

    朝日新聞で紹介されていたのと、爆笑問題の太田光と「アースダイバー」を書いた中沢新一の対談というのが面白そうで読んでみました。
    私は珍しい組み合わせだな~とおもったけど、この二人はもともとメル友だったと書いてありました。

    内容は、対談に初めと終わりに中沢新一の文章、中程に太田光の文章が入っていました。
    九条を中心に憲法改正問題が出てきていますが、タイトルどおり九条についてあれこれを話しています。非常にいろいろな方面の話がひきあいに出されています。対談のためか、引き合いに出されても「○○の××という部分が△△だよね」といったくらいにしか触れられていないので、その○○を知らないと何を言っているか分

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    2012年05月10日
  • 憲法九条を世界遺産に

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    ネタバレ

    太田光という人が、どこを目指しているのかはわからないけど、とても頭の良い人だと思う。
    タイトルからして、単なる護憲の安っぽい平和主義なんだろうと思っていたら、なかなかどうして、そんじょそこらの学者の憲法本なんて足元にも及ばない面白さでした。
    中沢新一の役割も大きいか。

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    2012年02月02日
  • 三三七拍子

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    話によるとこの本は太田光さんのエッセイ三部作の一番最後に出版されたそうです。しかし、僕が不勉強な限りで申し訳な意のですが、その辺の事情はまったくわからないで読んでしまいました。でも全く問題はないです。

    この間この本が偶然あったので、 手にとって読んでみました。聞いた話によると、この本は太田光のエッセイ集三部作の最後のひとつらしいのですが、そんなことは露知らず、小一時間ほどで読み終えてしまいました。さらりとよめて、結構面白かったです。こういうエッセイが後に彼の短編小説である「マボロシの鳥」につながっていくのかと思うとなんだか感慨深いものがありました。

    ここに書かれているのは1990年代の末

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    2011年12月15日
  • 天下御免の向こう見ず

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    この本は「お笑い」についての価値観を変えてしまうエッセイだと思う。「作品と聴衆の間に、翻訳者なるものがいれば、それは芸術になりうる」っと村上隆が言っていたが、まさにこの本、太田のエッセイは、「お笑い」と「お客」をつなぐ「翻訳者」になりうるものだと思った。
    自分の表現、芸を説明するのは、本当にお笑いが好きで、本当に深く理解していない人しか出来ないだろうし、そう言った意味じゃ、太田さんは本当に「お笑い」が好きなんだろうなって感じる。

    こうやって「笑い」の力、「表現」の力を解説してくれると、その力を信じてみたくなるから、とても不思議だなぁ。


    ◎以下本文から気になる点引用。

    【大切なのはそれま

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    2011年09月15日
  • 三三七拍子

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    やっぱり物の見方がおもしろい人です。
    そしてセンスもピカイチ

    うそか本当か境目がよくわからない独自の世界観も
    またgood!!

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    2010年09月02日
  • 天下御免の向こう見ず

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    好きな人です。

    物事を違った面からとらえるのがとっても上手な人だなと

    思いました。

    ひねくれではなくて。

    だから本質がとらえられるんだな☆

    だから見えてる世界もおもしろい。

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    2010年09月02日
  • 三三七拍子

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    太田さんの本はいくつか読んだけど、
    個人的にはすごく共感できて好きです。

    この本でいうと、
    特に「ヒント」という話。
    ときどき自分が誰なのか分からなくなるような感じがする。
    鏡をみて、誰だこいつと自分に対して思うときがある。
    という話。
    めちゃくちゃ共感した。
    同じ人がいてよかったと思った。

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    2009年12月11日