井川香四郎のレビュー一覧

  • 百年の仇~くらがり同心裁許帳~
     井川香四郎「百年の仇」、くらがり同心裁許帳、新シリーズ(一)、2021.1発行。月夜の虹、母子草、妻恋い歌、百年の仇 の4話。前シリーズより、かなり洗練されていると感じました。テンポもよく、物語の展開もわかりやすいです。角野忠兵衛の元に、若き英才、北内勝馬が配置され、2人でくらがり事件に向かいます...続きを読む
  • 彩り河~くらがり同心裁許帳(六)精選版~
     永尋書留役という迷宮入りになった事件を扱う同心、角野忠兵衛の物語。井川香四郎「彩り河」、くらがり同心裁許帳シリーズ№7、2015.8発行。彩り河、怨み酒、月の水鏡、一字が千両の4話。どれも味わい深いです。
  • 縁切り橋~くらがり同心裁許帳(二)精選版~
     井川香四郎「縁切り橋」、くらがり同心裁許帳№2、2015.4発行。紙様のあやまち、夏の夕虹、女は待っている、縁切り橋 の4話。くらがり同心の人情についホロリ。
  • くらがり同心裁許帳(一)精選版
     「くらがり」に落ちた未解決事件を書き留めておくのが永尋(ながたずね)書留役、角野(すみの)忠兵衛の役目。事件を、地道な探索でくらがりから引きずり出し、仲間から「くらがり同心」と呼ばれる人情同心の物語。井川香四郎「くらがり同心裁許帳(一)」、2015.3発行。闇のあかり、埋もれて候、掏摸とおふくろ、...続きを読む
  • じゃこ天狗 もんなか紋三捕物帳
     門仲、おかげ横丁に、伊達宗之介・千春父娘と紋三・お光兄妹あり。わずか一坪の天婦羅屋を営む父娘、門仲の紋三親分と妹。井川香四郎「じゃこ天狗」、もんなか紋三捕物帳、2015.7発行。小気味よい4話。天狗の面をかぶって悪を退治する宗之介、滅法強し。天狗の正体を知ってるのは紋三だけ。
  • 桃太郎姫 百万石の陰謀
     井川香四郎著、桃太郎シリーズ、「望郷はるか」(2020.8)では、偽小判がテーマ。今回「百万石の陰謀」(2021.6)は、贋作作りからスタート。桃香が頭を縁石で打ち、記憶喪失に。治っても治ってないふりをw。そして、桃香の尻を追い続けている材木問屋「信濃屋」の若旦那菊之助が、実は、加賀百万石の若君で...続きを読む
  • 桃太郎姫 望郷はるか
     讃岐綾歌藩、三万石親藩大名の若君、松平桃太郎は実は男として育てられたお姫様。時々町娘の桃香になって、お転婆ぶり、じゃじゃ馬ぶりを(^-^) 井川香四郎「望郷はるか」、桃太郎姫シリーズ、2020.8発行。偽りの花、情けが仇、ろくでなし、望郷はるか の連作4話。面白かったです!
  • もんなか紋三捕物帳 桃太郎姫
     井川香四郎さん、初読みです。「桃太郎姫」、2016.8発行。タイトルに魅かれて読み始めました。面白いです。シリーズのようなので楽しみです。讃岐綾歌藩3万石に生まれた桃太郎君18歳は、藩のため、姫でありながら若様として育てられてきた。そのことを知っているのはごくわずかの者だけ。桃太郎君は、時々、いえ...続きを読む
  • 見返り峠~くらがり同心裁許帳(四)精選版~

    悪は、許すまじ….….

    幸せになれる人も有り、なれぬ人も有り。それは、仕方がないのかもしれないが、悪人は、絶対に許してはいけない。黒幕の親玉まで、きっちりと、やっつけなければいけない。最後は、大岡忠相頼みで有っても。
  • 縁切り橋~くらがり同心裁許帳(二)精選版~

    良い人だなぁ

    忠兵衛さん、良い人だなぁ。詩織さんじゃなくても、惚れるよ(笑)
    くらがりに落ちた事件を、調べ直して、きちんと解決する。真犯人を見つけ、事件に関わった人達が、皆、幸せになるように、心を配る。良いなぁ。心が、ほっこりする。
  • 逢魔が時三郎
    かなり読みやすく面白かった。頼りないだけではない徳三郎もきれものの文治も振り回される黒瀬も鈍感な桜も好き。文治と話して岡っ引きのような口調になってしまうところには何度も笑えた。続編早く出てほしいなぁ。ちゃんと文治も帰ってきてくれたし。あのまま帰らなければ1巻で終わりかと思ったけど。
  • ホトガラ彦馬 写真探偵開化帳
    この時代の多様な人物達をモデルとした作中人物達が、現代的な鑑識捜査が確立する以前に、それに近い考え方で事件の謎解きに挑む様子や、もう少し違う意味の「歴史の中のミステリー」に関することに向き合う様子など、なかなかに愉しい物語になっている。

    題名の“ホトガラ”は?フォトグラフ(写真)とか、フォトグラフ...続きを読む
  • ふろしき同心御用帳 呑舟の魚
    "物忘れ" になりながらも大風呂敷を広げ、下手人をみるみる追い詰めていく『出仕嫌いな同心の見事な人情裁き』 爽快。
  • くらがり同心裁許帳
    前々から知っていたのだけれど、一冊読んだが最後、シリーズ全てに手をだしてしまいそうで遠慮していたのですが・・・とうとうやってしまいました。
    やっぱり、面白かったです。
    飄々とした癖のある忠兵衛と、熱血の新八郎。この二人、とっても好きです。
  • 樽屋三四郎 言上帳  福むすめ
    シリーズ四作目。
    読むたびに井川 香四郎って作家さんは凄いな、と感じます。
    今回は春を売る、という事について突っ込んでいますが・・・。
    読後、ずっしり心に重石をのせつつ、嫌に感じさせないのが凄い。樽屋の旦那の貫禄がますます上がり、頼もしい限りです。
  • 樽屋三四郎 言上帳  男ッ晴れ
    真面目な時代物だけれど、時代物になじみがなくても、読みやすくてよいです。
    なんといっても、三四郎がかっこよすぎ。
    帯には「軽快て熱い人情小説」とありましたが、納得。
    とっても、面白いです。
  • 冬の蝶 梟与力吟味帳
    何となく買ってみたら面白くて、すぐに既刊されている分を揃えました。
    私は江戸時代〜幕末頃の話が好きなので(戦国時代とかは何でか興味が涌かない)、かなり楽しめました。“遠山の金さん(逸馬の上司)”や、“火付け盗賊改”とか、水野忠邦とか、私にとってはとても馴染みのある人たちが出てきて、かなり満足でした。...続きを読む
  • 蔦屋でござる
    読みやすくてサクサク読めた。
    蔦重の伝記かと思ったら、エンタメ小説だった!
    蔦重を取り巻く面々のキャラも良い。
    まるで必殺仕事人!
  • 優しい嘘~くらがり同心裁許帳~
     井川香四郎「優しい嘘」、くらがり同心裁許帳新シリーズ(二)、2021.9発行。裏木戸、あやとり、通りゃんせ、優しい嘘 の4話。通りゃんせがお気に入りです。
  • 樽屋三四郎 言上帳  福むすめ
     井川香四郎「福むすめ」、樽屋三四郎言上帳シリーズ№5、2012.1発行。猫と小判、蝸牛の角、福むすめ、人捕る亀の4話。猫に小判と福むすめがお気に入りです。