あらすじ
三年程前、津軽藩の江戸家老が殺された。罪を白状した男が鋸挽になったのだが、その直前に、現場から逃げ出していた奧女中が男の無実を訴えていた。再度の探索も上手くいかず、くらがりに落ちたこの事件を、永尋書留役の角野忠兵衛が調べ始める。先日あった南部と津軽の人間による仇討ち騒ぎもこの事件に繋がっているようで……。(表題作) 待望の新章開幕!
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Posted by ブクログ
井川香四郎「百年の仇」、くらがり同心裁許帳、新シリーズ(一)、2021.1発行。月夜の虹、母子草、妻恋い歌、百年の仇 の4話。前シリーズより、かなり洗練されていると感じました。テンポもよく、物語の展開もわかりやすいです。角野忠兵衛の元に、若き英才、北内勝馬が配置され、2人でくらがり事件に向かいます。最初は忠兵衛を取るに足らぬと思っていた勝馬が、次第に忠兵衛に心服していく様子が心地良いです。前シリーズ、忠兵衛にホの字だった詩織の代わりに、長崎帰りの女医者、長身、美人、酒豪のはちきん先生八田錦が大活躍です。
中々….….
酒井さんは、どうなった?筆頭同心が、篠原という者に代わってる!永尋書留役にも、若手が配属になって、忠兵衛さんと一緒に働いている!始めは、嫌々、だんだん熱心になってきて、一緒に、釣りまでする仲に….….中々面白い。