井川香四郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ飯盛り侍、第4弾、最終巻。
3巻目にも増して、普通の戦国時代小説になっている。
「飯盛り侍」でなくてもいい感じがする。
後半は、なんだか、駆け足。
家康まで書き切るのが目標になって、弥八の名前や飯の話を盛り込むのに苦労しているようにさえ見える。
終わり方も、書き方はすっきりしているが、こちらの気持ちはすっきりしない。
歴史の流れを語るのが主体になってしまって、人物の視点も定まらず、時系列も前後に飛び、少しわかりづらい。
その傾向は3巻目からあったが。
始まりは面白い話だと思ったのに、残念だ。
家康の死の原因とされている、「天ぷらの食べすぎ」という伝説。
(病状などから、真相はどうも胃癌のよ -
Posted by ブクログ
ネタバレホトガラ=フォトグラフってことか。なるほど。
この時代の英語の訳って面白い。
時代小説でありながら警察小説、という話の構造に興味津々。
維新直後の警視庁が舞台ということで、
薩長と旧会津藩との確執が出てきたり、
元町方同心の威光を笠に着て威張り散らす、といった
江戸の尻尾を引き摺ったまま混沌とした感じが残ってるのが面白い。
よくよく考えれば当たり前なんだけど
大政奉還をして元号が明治に改まったからといって
急に世の中の仕組みがガラッと変わるというわけじゃなくて
緩やかに変化に慣れていくものなんだ、ということを
改めて思い知らされた気がした。
主人公の上野彦馬を筆頭に
大久保利通、西郷隆盛、