井川香四郎のレビュー一覧
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徳川家斉の後、徳川家慶の時代。
長い時代、奢侈に溺れていた家斉の反動で、老中首座の水野忠邦の天保の改革も不発、幕府に対して庶民の不満が溜まり、言論統制が始まっていた。
そんな時代二百石の小普請組の無役の旗本、高山和馬。
どうしても困っている人を見ると助けたくなってしようがない。もっといるものを恵んでしまい、家にはもはや金目のものはない。そればかりか、使用人も雇えないほど。
そこへ吉右衛門という老人が。
和馬に、ただ恵んでやるばかりでなく、どうしたらよくなるか、考えて施策を提出してみてはという。
ここから和馬の「人の為になる」生活が始まる。
遠山景元、鳥居耀蔵、佐久間象山、歴史の教科書に出てくるような登場人物が!
軽妙なほっこり主人公「高山和馬」が魅力的。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ飯盛り侍、第4弾、最終巻。
3巻目にも増して、普通の戦国時代小説になっている。
「飯盛り侍」でなくてもいい感じがする。
後半は、なんだか、駆け足。
家康まで書き切るのが目標になって、弥八の名前や飯の話を盛り込むのに苦労しているようにさえ見える。
終わり方も、書き方はすっきりしているが、こちらの気持ちはすっきりしない。
歴史の流れを語るのが主体になってしまって、人物の視点も定まらず、時系列も前後に飛び、少しわかりづらい。
その傾向は3巻目からあったが。
始まりは面白い話だと思ったのに、残念だ。
家康の死の原因とされている、「天ぷらの食べすぎ」という伝説。
(病状などから、真相はどうも胃癌のようなものらしいが)
弥八が作った天ぷらが原因ではないのは良かったが、天ぷらを好物にしたのは弥八、ということになってしまう。
これってどうなの?
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小説として悪いわけではなくて、ご飯を楽しみに読むと、この4巻目は、歴史小説に興味のない人にはつらいかな、というところ。
家康が江戸に移封になって、都(京・大阪)から遠ざけられたことを嘆くでなく、却って喜んで街づくりに精を出したところなどを読むと、関東に住まう人間としては、その辺、もっと知りたいな…と、意欲もわいてきた。