井川香四郎のレビュー一覧

  • 御赦免花 刀剣目利き 神楽坂咲花堂
    私は恐らく若旦那というタイプに弱い(笑)江戸の町の中で上方口調、そして腕利きの目利きで目の付け所が違う。これが惚れろと言わずなんと言うか。
    最近ちょっと、おもしろくなくなってきました。
  • 無念坂  ‐くらがり同心裁許帳(四)‐
    迷宮入り事件ばかり追う永尋書留役、通称「くらがり」の事件帖シリーズ。要するに「窓際同心」だが、ひそかに南町奉行大岡越前に目をかけられて独自のパイプを持っていたりする。ドラマの「おみやさん」の江戸時代バージョンかな。
  • 暴れ旗本八代目 けんか凧
    幕府大目付大河内政盛の嫡男にしてプータローの右京が活躍するシリーズ。巨悪、田沼意次が目の上のたんこぶを排除しようとあの手この手でちょっかい出してくるが、それを快刀乱麻…というか飄々と倒していくのが楽しいシリーズ第一弾。いまだふらふらしている嫡男をどうにかしようと画策する親子のやりとりも読んでいて楽し...続きを読む
  • ふろしき同心御用帳 恋の橋、桜の闇
    奉行所に出仕が大嫌いで大法螺吹きの「ふろしき同心」近藤信吾が軽妙な人情裁きをみせるシリーズ。井川香四郎はテレビの「八丁堀の七人」でファンになったがいろいろな楽しい時代小説を刊行してくれて嬉しい♪
  • 暴れ旗本八代目 けんか凧
    田沼意次の大目付である大河内讃岐守政盛とその息子である旗本右京が面白おかしく江戸に巣食う悪事を切り払う。
    一人の女を親子で取り合うなど、クスリと来る描写が混ぜられているのも面白い。
  • 島津三国志
    この作品も、以前から気になっていた。ただ、井川香四郎さんの作品は「与太郎侍」を読んだだけだったので、その落差の大きさに驚いた。言っては悪いけど、「与太郎」は、おふざけ(裏に真面目なテーマが隠れているけど)だったけど、この作品は、本格的歴史大作である。同一人物の作品とは思えない。この人の作品も、いろい...続きを読む
  • かげろうの恋~もんなか紋三捕物帳~
    「井川香四郎」の連作短篇時代小説集『もんなか紋三捕物帳 かげろうの恋』を読みました。

    「松本清張」、「近藤史恵」の作品に続き、時代小説・捕物帳です。

    -----story-------------
    天麩羅屋を営む浪人「伊達宗之介」は、一人娘「千春」の小言に頭の上がらぬ日々を送る。
    ある雷雨の夜、...続きを読む
  • 日照り草 梟与力吟味帳
    連続短編、代言者と与力の対決。

    4話分で、その都度話が終わっているので
    読みやすかったです。
    想像しやすい話でしたが、ちょこちょこと
    相手が美人、という話が出てきます。
    さくさく発言しているところから
    きりっとした美人なのでしょうか。

    上手い事動かされているような、使われているような。
    事件が解...続きを読む
  • 後家の一念~くらがり同心裁許帳~
     井川香四郎「後家の一念」、くらがり同心裁許帳(三)、2022.5発行。くらがり同心、角野忠兵衛と同じく同心、北内勝馬、小料理屋「蒼月」の辰五郎、美鈴父娘、女医の八田錦先生が活躍します。美人の錦先生は「はちきん」先生と呼ばれるほどの男勝り。
  • もんなか紋三捕物帳 泣かせ川
     泣かせ川の涙橋を渡り、岡場所に連れて行かれる娘たち。門前仲町は墨田川、大横川、小名木川にぐるりと囲まれている。遊郭、深川七場所を新たな吉原にしようとする輩、火盗改方、材木問屋、渡世人たち。その企みを砕く紋三、猿吉、鬼三郎の物語。伊川香四郎「泣かせ川」、もんなか紋三捕物帳№6、2019.1発行。
  • 番所医はちきん先生 休診録四 花の筏
    幼女の溺死遺体が。乱暴者の義理の父親が疑われるが、実は何ヶ月も接点がなく。

    米切手を使った詐欺事件が起ころうとしていた。
    隠居した仲良し3人組が錦のところで健康診断をしていて発覚。

    道を間違えた青年が両親の殺しと放火の罪を着せられる事件があった。そこに少しづつっ関わっていたのが、錦他子煩悩なシン...続きを読む
  • 寅右衛門どの 江戸日記 殿様推参
    第五弾にして大団円?
    悪徳商人の陰謀、幕閣勘定奉行の企み
    明確に悪として排除?
    松平定信と一橋家の対立は?
    最初から設定が無理では、幕府の財政を扱うにはこの程度の本では不十分?
    いずれにしても消化不良
  • 寅右衛門どの 江戸日記 人情そこつ長屋
    シリーズ第一弾
    潰された藩の君主の影武者という妙な設定?
    藩の再興を果たすが影武者ゆえに失業、またしてもそこつ長屋の住人に
    本物にするか偽物にするか、今後の展開を含め明確でなかったのか?
  • ホトガラ彦馬 写真探偵開化帳
    ★見えん魂も実は一緒に写っとるたい。(p.287)

     ミステリかと思えばある意味歴史ものだった? 有名人物たちのこういう暗躍があったかもしれないって感じの。それなりに楽しめます。

     女装した男が殺された事件に端を発し明治初期の政治的ゴタゴタが明るみに出てくる。彦馬も巻き込まれ坂本龍馬の暗殺、西郷...続きを読む
  • かもねぎ神主 禊ぎ帳
    シリーズ第一弾
    伊勢神宮から江戸日本橋の姫子島神社の禰宜としてやってきた丹波、神の子孫としての仲間を集め、禊祓の儀式により悪を改心、短編四話
  • 飯盛り侍 城攻め猪
    第三弾
    石山本願寺と信長の戦いの救援に、最後には秀吉に拐かされ、安土城へ、此処で玄播と秀吉が似ていることから影武者に、干して本能寺の変に、背後に秀吉の陰謀が
  • 飯盛り侍 鯛評定
    第二弾
    博多に難を逃れた弥八達、旧主龍造寺と大友の争いに、博多の豪商宗室に助けられ堺に、途中海賊に襲われ際に、毛利輝元の庇護を、吉川、小早川の間を
  • 狐の嫁入り ご隠居は福の神7
    旗本髙山の出番が、”いいとこだけ”になってきた。
    そういえば、このひと主人公じゃなかった。

    カバー裏の粗筋に誤植発見。チェックしないのかな?
  • 飯盛り侍
    第一弾
    佐賀龍造寺家の足軽・弥八、後方支援の賄い方、主人には嫌われる、鍋島直茂、立花道雪、博多商人に助けられ今後の運命は
    それにしても現在で普通のことをよく知っている足軽
  • もんなか紋三捕物帳
    推理力に長けた人物も立派な岡っ引きである主人公。
    中に収録されている話も面白い。

    が、これは慣れていかねばならないのかもしれないが、私にとっての読みにくさが。

    このどこから見ても、好人物。どうしてこんなふうになったかの説話が不十分で、なんとなく為人の成り立ちが納得いかないせいなのかもしれない。 ...続きを読む