岡潔のレビュー一覧
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昭和の数学者、岡潔の講義録とエッセイを彼のファンで同じく数学者の著者がまとめたものである。本書を手に取るまで、岡氏のことを知らなかったが、数学を志す人には有名らしい。数学の研究で日本政府から勲章を受けている。
京都大学で学び、フランスに3年間政府から派遣されて留学し、帰国後は関西地方の大学で教鞭をとりながら数学の研究に没頭した著者。彼の研究や発見がどの程度すごいのかは私には理解できないが、破天荒な人物だということが彼のエッセイから分かる。
理系の人というと、どちらかというと言語にこだわらない印象があるが、彼のすごいところは、文章にも極めて長けているところだ。特に、「情緒」ということばで表される -
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最近生まれた初孫と同じ誕生日の著名人を調べていたら岡潔の名前が出てきた。十数年前に「春宵十話」を読んだがあまりピンとこなくて古本屋に手放してしまったが、今回改めて本書と春宵十話を購入した。
岡潔は大数学者として有名だが、数学に没頭している状態と禅の世界の本質は同じという。自我を抑止して大自然の無差別知の働くに任せること。小我(無明)を離れて大我に生きること。無差別知の情的内容は心の悦び、知的内容は純数直観、真我の心は慈悲心だという。
本書における氏の言葉は、直観に導かれ体験に裏付けられているので、自由で確信に満ちながら教条的でなく詩的である。 -
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難しい…(笑)仰って居る事は何となく、唯識思想のような気もしますが、解説の魚川さんも書かれているように188頁「これで情緒とはどういうものかおわかりくださったと思います」の後には「いや解んねえっす」と突っ込んだクチです。ですので、この解説を読むと、なるほどなるほど!と思える事が非常に多く、それに何よりこの一冊が非常に色鮮やかな情緒に溢れている事にも気付かされるという仕組み。
初見でさらっと読んで解る方には、この感想もばかじゃねえの?ってレベルなんですけど…
書架に置いておいて、気の付いた時に読み返したいような。
あとは写真がどれも良いのでそれだけでも! -
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編者の森田真生氏は、『数学する身体』で最年少での小林秀雄賞を受賞したということで、私の周りでは小さな盛り上がりを見せた(笑)
で、ふと文庫新刊コーナーを見ると、ばーんと岡潔が載っているじゃないか!ということで購入。
「毎日新聞の連載をまとめた最初の著書『春宵十話』のはしがきは『人の中心は情緒である』という宣言に始まる。ところが、肝心の『情緒』が何かというと、いまひとつはっきりしない。岡はこの言葉を繰り返し用いながらも、それを明瞭に『定義』することを避けるのだ。」
また、「情緒」という言葉に内容を与えていこうとする挑戦、とも言っていて、上手いなあと思う。
では、そんな「情緒」を追っていくと -
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個人的に今注目のSTANDARD BOOKSシリーズ。
やっと手に取ることができた。
岡潔、この方はなかなかにくせ者だ。
癖に慣れるまではちょっと読みにくい。
思想的にもなかなかに人を選ぶ感じ。
独特な人だったのだろうなあ。
しかし、数学者でありながら仏教者でもあり、文学にも造詣が深い。その厚みは流石。
交友関係の広さも時代を感じる。
ここから寺田、中谷、朝永、湯川とシリーズにも広がる。
同じ要旨の随筆が収録されてしまっているのは、一度に読むことになると、ちょっとくどさを感じてしまった。
異なる趣旨のものを収録してもらった方が良いなあ。
最終ページに、プロフィールとブックリストがあるの -
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角川ソフィア文庫から岡潔のエッセイが出るのは四冊目。『春宵十話』『春風夏雨』『夜雨の声』、そしてこの『風蘭』。
どの作品にも、情緒という感覚が深く絡んできて、その説明は分かるようで分からない、どこかに響いているようで、それがどことは言えない感じがする。
並々ならぬ数学者でありながら、教育するということもよく見つめてきた偉人である。
自分の世界だけに入り込みそうに思うのに、そうではなく、よく見ていると感心させられる。
「よく批判的精神などといって、小学校の一年生あたりから「批判」をさせているようですが、批判力というのは高等学校三年ぐらいにならなければ顕現しないと思われますから、批判できるは -
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STANDARD BOOKS創刊。
プレゼントにしたいくらい、きれいな装丁。
岡潔、寺田寅彦、野尻抱影と三冊出ていたのを、一揃い買ってしまった。本当は、『数学する身体』を買おうと思っていたのに……。
岡潔は、角川ソフィア文庫『春宵十話』『春風夏雨』を持っているので、既に読んだものが多い。
これから買う人は注意かも。
『実際、人間が集団生活を営み得るというのは、他人の感情がわかるというアビリティがあるからで、集団に特別な本能が与えられているわけではない。……だから個人を十分みがいてからでないと、集めてもうまくゆかない。
今の小、中学校の教育では、初めからグループ、グループをつくって教えている -
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批評家、文筆家として有名な小林秀雄と、
歴史に名を残す数学者・岡潔の対談本です。
昭和40年(1965年)のものだということです。
冒頭から、ピカソやアインシュタインを引き合いに出しながら
話は進んでいきます。
「無明」をちゃんと分かっている方が良いんだという流れになります。
無明って、僕は「救いのない」ことなのだろうと読んでいたのですが、
言葉の意味を間違えていたようで、パソコンの広辞苑を開くと、
「一切の迷妄・煩悩ぼんのうの根源。三惑の一つ。」などと書かれていたりする。
となると、話は全然違ってくる。
自分の愚かしさを知っておいた方が良いというような意味にとらえられますね、
彼らの、とく