岡潔のレビュー一覧

  • 春風夏雨

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    最近生まれた初孫と同じ誕生日の著名人を調べていたら岡潔の名前が出てきた。十数年前に「春宵十話」を読んだがあまりピンとこなくて古本屋に手放してしまったが、今回改めて本書と春宵十話を購入した。

    岡潔は大数学者として有名だが、数学に没頭している状態と禅の世界の本質は同じという。自我を抑止して大自然の無差別知の働くに任せること。小我(無明)を離れて大我に生きること。無差別知の情的内容は心の悦び、知的内容は純数直観、真我の心は慈悲心だという。

    本書における氏の言葉は、直観に導かれ体験に裏付けられているので、自由で確信に満ちながら教条的でなく詩的である。

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    2021年07月04日
  • 紫の火花

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    実はいい年になるまで岡潔さんのこと知らなかったです(恥)
    事前にレビューなど読んでいたら、これこそが教養、とのレビュー多く、かなり期待して取り寄せました。
    本当に…同世代の中では少しはものを知っている方だと思っていたけど、なるほど、教養、読み進めるのが難しい部分もあり(自分が追いついていけない)、もっと賢くなってからまた来ます。
    奈良にこんなすごい人がいたなんて。素晴らしいです

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    2021年04月16日
  • 春宵十話

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    教育について書かれた本でした 筆者自身は、「情緒」の定義をしないまま文章を書いているので、ぼんやりとわかりにくい部分もあった。
    巻末の解説で、岡潔のいう「情緒」とは、「自然が人間にさしだしてくれるもの」を、上手に受け取るための心の構えだと書いている。
    終始、上から目線で物事を断じているところ、特に、女性に関して書かれているところは失笑。旧態然としたオジさんの論調でしかない。
    ただし、現代でも通じることも多く書かれており、
    「年長者を大事にしろというしつけをしていると、将来困ることが起きるかもしれない。」
    「数学に近いのは百姓。理論物理学者は指物師。原爆を作るなど、指物師にしかできまい。」
    「何

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    2026年01月18日
  • 春宵十話

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    久し振りの著者のエッセイ集。情緒、道義、真理、自明。自発的な学びの重要性と成熟を忍耐強く待つ姿勢。それまでまったく辿り着けるように感じていなかったものが、突然舞い降りてくる感覚。自然の流れの中に身を委ね、動物性を除去することで得られるものもあるだろうと...。借り物でない自身の考えを生み出すには必要な時間だと実感できた。

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    2020年06月28日
  • 数学する人生(新潮文庫)

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     寺田寅彦さん、湯川秀樹さん、最近では福岡伸一さん等々、科学の世界で超一流の方々で思索的な文章の達人は数多くいらっしゃいますね。岡潔さんの著作(もちろん数学の専門書ではなく)にはとても関心があって、以前も、小林秀雄さんとの対談「人間の建設」を読んでみています。しかし、ダメですね。「人間の建設」のときもそうだったのですが、私の場合、理解するに必要な最低限の知識がないことに加え、論旨を辿る理解力も決定的に欠けているんですね。折角の名著なのに申し訳ないことです。

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    2019年10月20日
  • 数学する人生(新潮文庫)

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    難しい…(笑)仰って居る事は何となく、唯識思想のような気もしますが、解説の魚川さんも書かれているように188頁「これで情緒とはどういうものかおわかりくださったと思います」の後には「いや解んねえっす」と突っ込んだクチです。ですので、この解説を読むと、なるほどなるほど!と思える事が非常に多く、それに何よりこの一冊が非常に色鮮やかな情緒に溢れている事にも気付かされるという仕組み。
    初見でさらっと読んで解る方には、この感想もばかじゃねえの?ってレベルなんですけど…
    書架に置いておいて、気の付いた時に読み返したいような。

    あとは写真がどれも良いのでそれだけでも!

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    2019年05月30日
  • 春宵十話

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    人が知的に発達するモデルが独特で、びっくりした。
    残念ながらそれほど知的な発達を遂げていない自分には、自分の体験に照らして、思い当たる節があるとか思えることがない。

    直観(平等性力智、真善美を判断する智、妙観察智)が合わさって智力を構成している。
    情緒は感情のうち、外界の影響を受ける上澄みの部分、下のほうの動かない部分を情操と呼び分けられている。
    そしてこれが感覚、知性、情緒(こころ)の順に多く「差し込む」。
    大筋、こんな体系のようだ。
    つまり、まず人間教育が必要で、それは人を優先することを徹底する道義教育で培われる、とか。

    岡先生を訪ねてきた戦後世代の中学生との間に、深い溝があったようだ

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    2019年05月11日
  • 春宵十話

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    低評価の理由(意味)は、そもそも岡潔さんてどんな人だったかに触れたかったのがそうではなかったので。単に期待した内容の本ではなかったていうこと、なのでほんとにこの作品を評価したものではない。

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    2019年04月25日
  • 数学する人生(新潮文庫)

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    編者の森田真生氏は、『数学する身体』で最年少での小林秀雄賞を受賞したということで、私の周りでは小さな盛り上がりを見せた(笑)

    で、ふと文庫新刊コーナーを見ると、ばーんと岡潔が載っているじゃないか!ということで購入。

    「毎日新聞の連載をまとめた最初の著書『春宵十話』のはしがきは『人の中心は情緒である』という宣言に始まる。ところが、肝心の『情緒』が何かというと、いまひとつはっきりしない。岡はこの言葉を繰り返し用いながらも、それを明瞭に『定義』することを避けるのだ。」

    また、「情緒」という言葉に内容を与えていこうとする挑戦、とも言っていて、上手いなあと思う。
    では、そんな「情緒」を追っていくと

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    2019年04月01日
  • 春宵十話

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    数学者というと論理的思考のエキスパートという印象があったが著者は芸術家に近いと思った。
    それにしても、著者の小説や絵画など文化への造形が深くて驚きだ。

    解答を導き出すためのひらめきの導き出し方は共感できた。

    「…緊張がゆるんだときに働くこの智力こそ大自然の純粋直感とも呼ぶべきものであって、私たちが純粋無雑に努力した結果、真情によく澄んだ一瞬ができ、時を同じくしてそこに智力の光が射したのです。
     …絶えずきれぎれの意志が働き続けるのが大脳の過熱で、この意志が大脳前頭葉に働くのを抑止しなければ本当の智力は働かないということです。」

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    2021年08月08日
  • 春宵十話

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    春宵の知への誘い。日本に警鐘を鳴らす。人の中心は情緒である。発見の前に緊張と、それに続く一種のゆるみが必要ではないか。智力も、冷ましているときに働くものだ。春の野に咲くスミレはただスミレらしく咲いているだけでいい思っている。人生において必要なセンスが至るところに散りばめられている。天才と呼ばれる人のセンスを感じることができる一冊。「人間の建設」にしろ著者写真にいつも惹きつけられるのは私だけだろうか。

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    2018年03月24日
  • 春宵十話

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    50年前の教育論。岡潔自身が自分の成り立ちを正当化しているようで、些か鼻に付く感じがしないでもないが、情緒を育む義務教育の在り方は、氏が主張する通りである。
    個人的には岡潔が同じ場所を眺めていたと知って感激。

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    2018年03月10日
  • 春宵十話

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    日本が誇る大数学者岡潔氏のベストセラー随筆集。論理が最重要な数学者が「最も重要なものは情緒」と語っているのは興味深い。岡氏の主張として教育の重要性を謳っているが「質がどんどん劣化している」というトーンはいつの時代もご老体が語る言葉であり、柔軟な発想を持った岡氏の発言としてはやや違和感を感じながら読んだ。

    本書内で特に好きな文は「よく人から数学をやって何になるのかと聞かれるが、私は春の野に咲くスミレはただスミレらしく咲いているだけでいいと思っている。咲くことがどんなによいことであろうとなかろうと、それはスミレのあずかり知らないことだ。」。物事の是非を図るのは人間の驕りであり、良し悪しは自然の摂

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    2017年11月06日
  • 岡潔 数学を志す人に

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    大数学者岡潔のエッセイ、
    というよりも、きよしおじいちゃんブログというニュアンス。
    雄弁で闊達、稀有で繊細、時々珍妙な、
    数学が好きな人による、数学を志す未来を生きる人々に向けた記事です。

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    2017年01月31日
  • 岡潔 数学を志す人に

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    個人的に今注目のSTANDARD BOOKSシリーズ。
    やっと手に取ることができた。

    岡潔、この方はなかなかにくせ者だ。
    癖に慣れるまではちょっと読みにくい。
    思想的にもなかなかに人を選ぶ感じ。
    独特な人だったのだろうなあ。

    しかし、数学者でありながら仏教者でもあり、文学にも造詣が深い。その厚みは流石。
    交友関係の広さも時代を感じる。
    ここから寺田、中谷、朝永、湯川とシリーズにも広がる。

    同じ要旨の随筆が収録されてしまっているのは、一度に読むことになると、ちょっとくどさを感じてしまった。
    異なる趣旨のものを収録してもらった方が良いなあ。

    最終ページに、プロフィールとブックリストがあるの

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    2017年01月10日
  • 岡潔 数学を志す人に

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    この人は面白いな〜と思う。
    けど言っていることがよくわからないこともある。けどそこがまた面白い(笑)
    人間はそれで良いのだと思う。

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    2016年12月15日
  • 春宵十話

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    ネタバレ

    数学者として天才の人が、大切なのは情緒であると語られるのがユニークです。「そうだと思ったら何でも本当にやってみることである。徹底してやらなければいけない。それでこそ理想を描くことができるのであって、社会通念に従って生きていこうなどと思っていて理想など描けるものではない。」岡氏の発言であるだけに説得力があります。

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    2016年05月28日
  • 岡潔 数学を志す人に

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    (本文とは関係なく)
    ニュートンがリンゴが落ちるのを見て、万有引力を発見した。
    その境地を感じさせてくれる。

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    2016年05月10日
  • 春風夏雨

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    昨今の日本は自己本位的な生活をしすぎている。仏教では自我本能を抑えた真我というものがあり、真我は無差別智のようなもので、無意識の状態で働いている。無差別智は、自他の区別がなく、物事について体得する。

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    2016年03月09日
  • 風蘭

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    角川ソフィア文庫から岡潔のエッセイが出るのは四冊目。『春宵十話』『春風夏雨』『夜雨の声』、そしてこの『風蘭』。

    どの作品にも、情緒という感覚が深く絡んできて、その説明は分かるようで分からない、どこかに響いているようで、それがどことは言えない感じがする。

    並々ならぬ数学者でありながら、教育するということもよく見つめてきた偉人である。
    自分の世界だけに入り込みそうに思うのに、そうではなく、よく見ていると感心させられる。

    「よく批判的精神などといって、小学校の一年生あたりから「批判」をさせているようですが、批判力というのは高等学校三年ぐらいにならなければ顕現しないと思われますから、批判できるは

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    2016年03月06日