岡潔のレビュー一覧

  • 風蘭

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    角川ソフィア文庫から岡潔のエッセイが出るのは四冊目。『春宵十話』『春風夏雨』『夜雨の声』、そしてこの『風蘭』。

    どの作品にも、情緒という感覚が深く絡んできて、その説明は分かるようで分からない、どこかに響いているようで、それがどことは言えない感じがする。

    並々ならぬ数学者でありながら、教育するということもよく見つめてきた偉人である。
    自分の世界だけに入り込みそうに思うのに、そうではなく、よく見ていると感心させられる。

    「よく批判的精神などといって、小学校の一年生あたりから「批判」をさせているようですが、批判力というのは高等学校三年ぐらいにならなければ顕現しないと思われますから、批判できるは

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    2016年03月06日
  • 岡潔 数学を志す人に

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    頭がスーっとした。よく分からない気持ち、モヤモヤした経験などを、切り刻んで整頓されたようだった。「ある」ということには、疑う余地もなくそこに「ある」こと、何度も何度も確かめるようにしてそこに「ある」こと、二種類あるんだっていう話が印象に残った。自分が相手を信頼しているのかどうか、という話。確かに、言われてみるとわたしのなかにも二種類、「ある」がある。

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    2016年02月04日
  • 岡潔 数学を志す人に

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    STANDARD BOOKS創刊。
    プレゼントにしたいくらい、きれいな装丁。
    岡潔、寺田寅彦、野尻抱影と三冊出ていたのを、一揃い買ってしまった。本当は、『数学する身体』を買おうと思っていたのに……。

    岡潔は、角川ソフィア文庫『春宵十話』『春風夏雨』を持っているので、既に読んだものが多い。
    これから買う人は注意かも。

    『実際、人間が集団生活を営み得るというのは、他人の感情がわかるというアビリティがあるからで、集団に特別な本能が与えられているわけではない。……だから個人を十分みがいてからでないと、集めてもうまくゆかない。
    今の小、中学校の教育では、初めからグループ、グループをつくって教えている

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    2015年12月20日
  • 人間の建設

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    批評家、文筆家として有名な小林秀雄と、
    歴史に名を残す数学者・岡潔の対談本です。
    昭和40年(1965年)のものだということです。

    冒頭から、ピカソやアインシュタインを引き合いに出しながら
    話は進んでいきます。
    「無明」をちゃんと分かっている方が良いんだという流れになります。
    無明って、僕は「救いのない」ことなのだろうと読んでいたのですが、
    言葉の意味を間違えていたようで、パソコンの広辞苑を開くと、
    「一切の迷妄・煩悩ぼんのうの根源。三惑の一つ。」などと書かれていたりする。
    となると、話は全然違ってくる。
    自分の愚かしさを知っておいた方が良いというような意味にとらえられますね、
    彼らの、とく

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    2025年06月17日