岡潔のレビュー一覧

  • 春風夏雨

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    数学者であり、教育者であり、思想家であった岡潔。戦後の日本の世相にふれるなかで感じた憂いとは、これからの日本の進む道とは。

    岡潔の遺した言葉は、力強くかつ自由である。その文章を読むたびに、頭で理解することより、心で感じることを求められているような気がする。

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    2019年05月27日
  • 一葉舟

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    岡潔 「 一葉舟 」 著者の宗教観を論じた本。

    「その人は その人の心である」
    *大脳前頭葉という口から 心の糧を取り入れる
    *大脳前頭葉で エキス化して 心の中に貯える
    *心の糧が 心になっていく→その人の過去が増えていく

    エキス化とは
    *知は存在化(印象化)される=浮いたものはとれる
    *情は本質化される=例えば 顔からおしろいがとれる
    *感覚は浄化される=自他弁別本能がなくなる
    *意志は霊化される=盲目的な部分がなくなる


    無差別智とは
    *人の知情意、感覚に働く力〜この力が働いていることを その人自身 意識しない
    *無差別智は 真我に働く→小我は それを妨げる
    *無差別智の道は 捨〜

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    2018年09月19日
  • 春宵十話

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    表題作の春宵十話には、数学者・岡潔の人生が語られている。そこには一般的なイメージでしか数学を知らない私には驚くようなことがたくさん書いてあった。

    なによりもまず、人の中心には情緒がある、数学を成立させているのもこの情緒である、というのが岡さんの主張である。「芸術の目標は美の中における調和、数学の目標は真の中における調和」といった表現もあった。私個人の言い方になってしまうが、数学というのが人間の生の営みからすればごく限定された自意識の中でやるものと思っていたけれど、この本を読むと、それは人間の知られざる領域までを駆使した肉体的・総合的な営みであり、どこか自然の中に投げ出されているようですらあっ

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    2016年11月26日
  • 岡潔 数学を志す人に

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    可愛いひとだなあと思った。犬といっしょにジャンプしてみたり、人のこころはメロディーだと言ったり。文学を専門にしているひとではないから、ところどころ飛び飛びになる印象があるけれど、たまにくる鋭いフレーズにこころが閃くような驚きがあり、いいエッセイを読んだと思った。

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    2016年04月19日
  • 岡潔 数学を志す人に

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    数学を志さない私でも、楽しく読み進めることが出来た肩肘をを張らないエッセイ。数学の話だけではなく、もっと広くトピックが集められているので、数学が嫌いな人でもタイトルにビビる必要は全く無いです。
    岡潔の本を初めて読みましたが、文章のバランスが良くて、
    もはや文系/理系という括りもナンセンスな気がしてきました。有名な学者だったようですが、偉ぶらない文章が好感度大です。他の著作も読んでみたくなりました。

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    2016年04月11日
  • 春風夏雨

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    大数学者、岡潔氏のエッセイ。

    仏教に造詣が深く、仏教的視点で、自己について、善行について、日本の現状についてなど様々な問題について語っている。
    彼の純粋な「情緒」にふれると、精神が浄化されるようだ。

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    2015年08月10日
  • 夜雨の声

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    岡潔の名前を見ると、つい手に取ってしまう。『春宵十話』も『春風夏雨』も角川ソフィアから発売されたことが実に嬉しい。

    数学の教科書に写真が載っていたほど有名な数学者なのだが、こうした著作を読んでいると、日々ほのぼのと、しかしながら心の眼は炯炯とした変わったおじいさんである。

    私が、岡潔に惹かれるのは、読んでいると自分の感じていることを一つ外側から見つめることが出来る時間に出会えるからだと思う。

    思う、とか、感じる、と言うことの大切さを改めて実感出来るのである。

    美しさというものの見つめ方、心というものの在り方、それらを分かりやすく伝えられることにいつも驚く。
    難しい言葉でごにょごにょ言う

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    2014年09月28日
  • 春風夏雨

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    この度、角川ソフィア文庫から『春宵十話』と『春風夏雨』が同時に出版されたと聞いて、すぐに手に取った。

    岡潔の著作と出会ってまだ日が浅いなりに、この人の文章は本当に味読しなくてはならない気持ちになる。

    偉大なる数学者が、「ひと」というものを語る時、なんとその愛情豊かなことか。

    小我=無明に囚われてはいけない、と繰り返し岡潔は説く。
    心が在って、自然が有る。

    けれど、ともすれば我々は無明に感けてしまう。それほどに、人間の持つ欲の力は強大で魅惑的なのである。

    岡潔が数学と向き合う、その様を、恐らく私は一生経験することがないのではないか、と感じている。

    けれど、持つべき心構えを知るというこ

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    2014年06月01日
  • 春宵十話

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    優しい手触りに見えるが、きりり、とした厳しさも感じられる。宗教にも傾倒した著者であり、観想というものがベースになっているようにも思う。

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    2018年10月14日
  • 春宵十話

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    キーワード「情緒」。「情緒」で語る文化、宗教、教育論その他随想いろいろ。各所に「日本人の」「日本民族の」といった枕詞が見え、ナショナリズム・軍国主義的な思想か? と思われるフシがある。著者自身は「軍国主義的なところは少しもない」(p.127)と断言するが、「表現の自由」にも否定的だったりする(p.155「好きな芸術家」)。
     私自身の興味関心としては、表題の「春宵十話」以外の文に目の止まるところが多かった。特に義務教育に対する批判は、現在進行形の課題としてほぼそのまま活かせる改善点として読めると思う(本書の初版発行は昭和44年11月。執筆時期は不明ながら結構昔の文だが…)。
     122ページ(「

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    2026年07月20日
  • 春宵十話

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    記念すべき100冊目

    昔の人の本は難しい
    数学者やのに情緒を大切にしている

    昔の日本人って“初めて知り合った人と意気投合して帰りにウイスキーをプレゼントした”的なノリがあるけど現代やとあんまりないよな。

    現代人は経済合理性・損得、相手の迷惑、メタ視点とかで視野を狭めて人と接することが難しくなってる気がする。インザメガチャーチの視野を狭める活動は公式に視野を狭めていいと与えられたもので、現代は与えられたり、公式や権威からやってもいいと許可を与えられないと何かをできなくなったのかもしれん。

    本来は禁止されてなければやっていいのに、小中高の学校教育で許可されたことだけやっていい教育(精神改造

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    2026年07月13日
  • 春宵十話

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    過去読んだ「人間の建設」や「数学する人生」より読みやすかった。岡潔氏ご自身の経験や数学の話が書かれているが、ここまで自分の言葉で語れるものなのだろうか。当時の時代を鑑みれば、現代にそぐわない(というよりも科学の進歩による知見の違いか)ものもあるが、それでもその思考には驚嘆させられる。

    また仏教についても触れられていることを考えると、数学者でありながら思想家でもある一面がそうさせたのであろう。

    「人の中心は情緒である」、「人を先にして、自分を後にせよ」などは、さまざま慌ただしく進む現代においてこそ、大切にしたいと感じる。

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    2026年07月04日
  • 人間の建設

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    感情、記憶、情緒。
    これらの言葉の理解が深まった素敵な対談。

    理性を使った、知の結晶のように思えてた数学。ただこの本を読んで認識がガラッと変わった。数学者の、わかるという感覚や、これが発見であるというセーブポイントの付け方は、人間の情に依るもので。さらにはそれを積み上げられたという事実が、情が個人を横断するものだという証拠で。情を持ってでしか人は進んでいけないという確信を、知や意ではなく情に腹落ちした。

    個人という言葉を一貫して小我と呼ぶ岡潔に、西洋の限界に気づこうぜ日本人!の継承魂を感じた。
    やはり仏教は情を理解する上で避けては通れなさそう。
    つぎは岡潔の仏教系の本を読もう。

    小林さん

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    2026年06月24日
  • 人間の建設

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    “読め”はするが、本当に読むことが、難解であると感じる一冊だった。おそらく自分の知識量では解像度が低いだろう。例えば、ドストエフスキーとトルストイの対比について論じられているとき、もちろん作品のことについても論じられるのだけど、作品のあらすじしか知らない自分にとっては、特に解像度が低い。そういった意味では、この本で述べられている、物語を読み、人物を知り、数学を少し学んだりして、また本書を読んでみると新しい観点や、発見があるだろうから、今後も読み返したい。本書の素人目線の感想としては、岡先生がこんなに文学に関わっているとは知らなかった。私にはまだ、問題さえ理解もできないような問題を解決した大数学

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    2026年03月01日
  • 人間の建設

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    格ゲーLv99の対戦を観ているかのようだった...
    巨匠2人が繰り出す会話は一般人の自分が飲み込むのには時間がかかる。当人たちは平気な顔でぽんぽんとレスポンスしあって異なる次元へ飛んでいく。小林さんと岡さんの頭の中をちょっとだけ覗けた気がした。我々とは見えている世界が全く違うんだろうな。

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    2025年12月10日
  • 人間の建設

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    2010年版だが、昭和40年に掲載されているが、今も色褪せない。

    ただ、なにぶん難しい。

    これもまた時間を置いてから再読したい。

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    2025年05月26日
  • 人間の建設

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    薄い本ではありますが、一度読んだだけでは理解できません。とても深い本だと思います。何度も繰り返し読む価値のある本のような気がします。
    年齢によっても感じ方は異なるでしょう。
    ドストエフスキーやトルストイと言ったロシアの小説家の名前が出てきましたが、まだ私は読んだことはありません。罪と罰や白痴にチャレンジしてみようと思います。
    私の故郷、三重出身の本居宣長や芭蕉の話も出てきました。この2人に関する私自身の無知さにも忸怩たる思いです。少しは勉強したいと思う読後感です。

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    2024年07月26日
  • 人間の建設

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    面白いが、文理の碩学泰斗が対談していることに価値があるのであってその内容に価値があるかは疑問である。
    世の中の中年男性が2人と同じくらい理性的でかつ低俗でないならば、きっと同じような会話をするのだと思う。
    もちろんここから何らかのインスピレーションを引き出すこともありうるのだろうけど、一読した限りではそれは難しかった。

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    2024年07月15日
  • 人間の建設

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    数学界の天才と評論界の天才による対談。
    解説にもある通り、内容は雑談であり、テーマは多岐にわたる。
    二人の対話は非常に高度かつ知的で、すんなりと理解するのは難しかった。そんな私でも、知情意に関する数学論文の話は、相手を理詰めで追い詰める昨今の風潮に対して1つの気づきとなった。

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    2024年06月24日
  • 人間の建設

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    悔しいけれど、今の私の知力では1割しか理解できなかった。

    やはり、良い議論をするにはほとんど同じレベルの頭脳が必要だと思う。
    これから先もっと沢山の素敵な人たちと対話するために、言語を覚えるような気持ちで教養を身につけていきたい。

    30歳になってもう一度この本を読んだ時、5割は理解できるように。

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    2024年04月25日