あらすじ
世界的数学者でありながら、哲学、宗教、教育にも洞察を深めた岡潔。数々の名随筆の中から科学と宗教、日本文化に関するものを厳選。最晩年の作「夜雨の声」ほか貴重な作品を多数収録。解説/編・山折哲雄。
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Posted by ブクログ
岡潔の名前を見ると、つい手に取ってしまう。『春宵十話』も『春風夏雨』も角川ソフィアから発売されたことが実に嬉しい。
数学の教科書に写真が載っていたほど有名な数学者なのだが、こうした著作を読んでいると、日々ほのぼのと、しかしながら心の眼は炯炯とした変わったおじいさんである。
私が、岡潔に惹かれるのは、読んでいると自分の感じていることを一つ外側から見つめることが出来る時間に出会えるからだと思う。
思う、とか、感じる、と言うことの大切さを改めて実感出来るのである。
美しさというものの見つめ方、心というものの在り方、それらを分かりやすく伝えられることにいつも驚く。
難しい言葉でごにょごにょ言うのではなく、親切で勤勉であれ、とはっきり諭してくれる。
書物とは素晴らしいと思うのは、岡潔の言葉がそこに在るということだ。
何年経っても消えない言葉と、私は向き合っているんだなあと嬉しくなる。
どこかで何かがカチッとはまって、次に進めるようになる。
良い本は、沢山読むべきである。
そうして成り立つ自分というものが生きていることで、誰かに何かが出来たらと思う。