林容吉のレビュー一覧

  • 風にのってきたメアリー・ポピンズ

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    訳のうまさに驚いてしまった。しかも訳者は男性、財政学の先生。二重の驚きだ。
    再読するきっかけとなったのは、新井潤美著『不機嫌なメアリー・ポピンズ』(平凡社新書)。なぜポピンズがツンとしていて不機嫌なのか、その理由が書いてあった。そうか、ナニーはそういう存在だったのか。半分納得したが、それでもポピンズの不機嫌さは度を越えている。
    映画やミュージカルのメアリー・ポピンズは、この原作とはかなり違っている。思いっきりアメリカ的脚色、明るいメアリー・ポピンズ。でも、原作のように不機嫌なポピンズのほうが何倍もおもしろい。(2013年公開の映画『ウォルト・ディズニーの約束』は、メアリー・ポピンズの原作とディ

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    2025年05月05日
  • 床下の小人たち

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    ネタバレ

    2025/4/11-2025/4/16

    アリエッティの原作。小さい時に読んだことがあるようなないような

    ミニチュアの世界観が大好きなので、アリエッティの世界もとても楽しめた。表紙に書いてある絵と描写される部屋の様子が一致していたので、ちょくちょく表紙を見ながら楽しんで読んでいました

    なくしたものは小人が持っていったんじゃないかっていうのはかなり夢があるし、私も子どもの頃はそう考えることもあったなぁ(もちろんアリエッティと、そしてこびとづかんのおかげ)
    妖怪ウォッチとかも同じ原理で流行ったんじゃないかな。

    映画も良かったけど、映像のある映画よりも詳細に床下の暮らしが書いてあって、想像が広

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    2025年04月16日
  • 風にのってきたメアリー・ポピンズ

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     この世界と異世界?とのハザマにいて、風とともに時空を超えて旅するメアリー・ポピンズさんの物語です。思ってもみなかったです、メアリーさんは「時空の旅人さん」でした!
     おもしろかったです!裏表紙に「小学4・5以上」とあります。小学生のわたしには難しかったかも、いま読めてよかったです。

     物語は12篇の連作短編の形式です。わたしは特に「10 満月」がよかったです。「みんなおなじ」のメッセージが響きました。「みんな」とは何で、「おなじ」とはどんなことかを読んでいただきたいです。
     宇宙の歴史を俯瞰するような内容もあり、感動しました。

     メアリー・ポピンズさんは、バンクスさんちの4人の子どもの世

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    2025年03月05日
  • とびらをあけるメアリー・ポピンズ

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    十一月五日のガイ・フォークスのお祭りの日に、打ち上げ花火の星に乗ってやってきたメアリー・ポピンズ。
    いつものように、じゅうたん製のバックとオウムの頭のついたこうもりがさを持って。
    メアリー・ポピンズの言葉は辛辣で、子どもたちを決してほめたりはしないけれど、なぜか彼女の魅力に引き込まれてしまいます。

    ジェインとマイケルは、メアリー・ポピンズがつれていってくれるおとぎの世界についても、深く聞かないことにしています。
    それは、世の中には、説明できることもあるけれど、説明できないこともあるとちゃんとわかっているからなのです。
    自分だけが知っている夢の世界。
    それは簡単に人に話すと意味のないことになっ

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    2024年10月12日
  • 帰ってきたメアリー・ポピンズ

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    あのメアリー・ポピンズが、凧に乗ってバンクス家の子供たちのもとに帰ってきた。
    彼女の持っているじゅうたん製のバッグには、ただひとつ大きな体温計が入っているだけ。

    ムクドリや赤ちゃんとお話ができたり、子供たちに不思議な体験をさせてくれるメアリー・ポピンズ。
    ふだんは決して笑わないし、優しさや親切の押し売りもしないけれど、彼女が巻き起こす独特なファンタジーの世界はとっても楽しく、わくわくの連続です。

    ショーウインドウに映った自分の姿にうっとりするメアリー・ポピンズが愛らしくて、こちらもついつい笑ってしまいます。

    彼女と過ごす楽しい時間は、永久に続くことはないけれど、心の中できらめく星のように

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    2024年08月04日
  • 風にのってきたメアリー・ポピンズ

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    東風の吹く寒い日に、4人の子どもたちのお世話係としてバンクス家にやってきたメアリー・ポピンズ。
    彼女はちょっと風変わりで、無愛想でこわそうだけれど、どこか人をひきつける魅力があるようです。

    翻訳独特の言いまわしが小学生の頃には難しくて、ほとんど内容を覚えていなかったのですが、最近になってディズニーの「メリー・ポピンズ」2作を観て、映像を頭の中で再現しながら、物語を楽しむことができました。

    柄のところがオウムの頭になっている傘を持ってお出かけをし、往来に絵を描いているバートと一緒に、絵の中に入ってお茶をしたり、ジェインとマイケルを連れて、笑いじょうごのウイッグさんを訪ねたり。

    双子のジョン

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    2024年06月08日
  • 空をとぶ小人たち

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    気球を作るポッドって、まるでムーミン谷の、スノークのお兄さんみたいだな。実験好きで、思い立ったら直ぐに実行してしまう所が。

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    2024年05月18日
  • 野に出た小人たち

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    野に出て、靴の中に住んだのが、間違いだったのだろうか?なかなか、居心地良さそうだったのにな。結局、人間には、見つかってしまうものなのかしら。ハシバミは、味気無いだろうな。キイチゴは、酸っぱそうだし。セリを水で流し込むとか、相当な辛さが伝わってくる。

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    2024年05月16日
  • 帰ってきたメアリー・ポピンズ

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    ネタバレ

    あの日メアリーは「オー・ルヴォアール また会うまで」と手紙を置いて去っていきました。
    そのとおり、またやってきたのです。
    凧にのって!(ぜったいにそんな事メアリーに言ってはいけません。)

    なんと言っても「わるい水曜日」です!
    今度は、いつもお姉さんだからと我慢させられるジェインの反抗期。
    ここで村上主義者の皆さんに伝えたいのは『水曜の子どもはなげきがいっぱい』
    はい、街壁と同じマザーグースが引用されてますー
    飾り皿の中の少年との、とっても素敵なお話しです。

    「ロバートソン・アイの話」も最高です!そう、あの役立たずの眠ってばかりのロバートソン・アイがねえ…
    かしこさを持ち合わせていない王さま

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    2024年02月15日
  • 風にのってきたメアリー・ポピンズ

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    子どもの頃にドリトル先生と同じように親しんだつもりだったがあまり覚えてなかったのがショックでした。メアリーのエキセントリックさと、この町のメアリーの一味に驚かされる。

    "大人にも読めるたいへん含蓄ある物語"
    なのでした。

    しかし高校生の頃に大好きだった古いミュージカル映画、つまりハリウッドとディズニーにすっかり毒されていた自分にがっかり&考えさせられました。
    映画の中のジェインとマイケルが歌う 新聞広告の歌が大好きだったのに、そんなシーンどこにもありませんでした。新聞社に手紙を書いていたのはバンクス夫人。映画はもっとブーム提督のことを描くべきだし、素敵な絵描きさ

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    2024年02月09日
  • 空をとぶ小人たち

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    いつもはアリエッティたちに、人間はそれほど関わらないんだけど、今回は、重要な役割を果たしていて、それがおもしろかった。お金のために、アリエッティたちをさらったりする。人間には、いい人だけじゃなくて、関わっちゃいけないような人もいるんだということが、ちょっと残念だなって思った。
    さらわれたところから、気球でから脱出するシーンが一番ドキドキした。うまくいくかわからないし、ハプニングもあって、すごくハラハラしたけど、成功してよかった。(小6)

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    2023年10月15日
  • 野に出た小人たち

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    小人のアリエッティたちは、人間の家から外に落ちていた人間の靴の中に引っ越しをした。スピラーという小人とも出会う。スピラーは、食料になる虫とかをくれたんだけど、みんなはそれが嫌で金切り声をあげたりする。最後にはみんな仲良くなってよかった。
    ハラハラしたりもするけど、アリエッティたちの暮らしを見ているのが楽しい。『アラビアンナイト』とは全然ちがう感じのおもしろい本だと思う。野いちごを食べているがおいしそうでうらやましかった。(小6)

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    2023年09月03日
  • とびらをあけるメアリー・ポピンズ

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    メアリー・ポピンズは、かっこいい。こわくて厳しい感じがするのけど、本当はやさしい。鼻をならすのも、好き。まほうの道具も大好き。(小4)

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    2022年04月03日
  • 床下の小人たち

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    傲慢な人間中心主義と想像力ある共生思想のぶつかり合い。悲惨な結末だけど、それだけではない物語。なんとも言えない温もりがある。小人たちの家族、社会はいろいろ。人間の今と未来への皮肉も感じる。多層なものがたり。

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    2021年09月28日
  • 空をとぶ小人たち

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    模型の村《リトル·フォーダム》にたどり着いた小人の一家は、平和な暮らしもつかの間、見物客めあてのプラターさんに誘拐されてしまう。閉じ込められた屋根裏部屋から、気球を作って脱出する。
    その脱出作戦の準備から実行まで、周到に運んだお父さんは頼りがいがありすぎる❗
    ただ、そこで終わらないのがこのお話のいいところで、もといたリトル·フォーダムに何故住み続けられないのか、アリエッティに話して聞かせるお父さんは、本当にいいお父さんですね。
    《リトル·フォーダム》を作ったポットさんや、ミス.メンチスの生き方も魅力的です。

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    2021年09月08日
  • 風にのってきたメアリー・ポピンズ

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     半世紀ぶりに読み返す。妙なところをよく憶えていた。バンクス家の男の子がメアリー・ポピンズへのささやかな反抗で「わざと耳のうしろを洗わないでおきました」。
     切ない「ジョンとバーバラの物語」、半裸のゲストヒロインが印象的な「クリスマスの買い物」など、憶えていてよさそうなものだが……。
     なお、ラストの置き手紙は記憶にあった。

     ツンケンしたヒロインの性格は作者その人を反映しているのだろう。映画『ウォルト・ディズニーの約束』を観た後ではそうとしか思えない。

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    2020年11月23日
  • 公園のメアリー・ポピンズ

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    公園で起こった不思議な出来事。
    モウさんの、いってしまうことはない、という言葉。ジェインたちが子供だから、ということではなく、覚えているなら、思い出しさえすれば、いつでも会える、いつでもそばにいるのだ。メアリー・ポピンズだって、大人だけれど、二つの世界を行き来している。

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    2019年08月04日
  • とびらをあけるメアリー・ポピンズ

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    この本の中の「末ながく幸福に」を読んでからというもの、本当に幸福な気持ちで生きられるようになりました。
    こんなに愛と平和とこの世の神秘を感じる文章に出会ったのは、初めてです。
    この物語を理解した時、私の人生は変わりました。
    自分自身とこの世のもの、すべてが一体化して、溶け合うような感覚を味わったのです。

    一人でも多くの人に読んでほしい一冊です。
    星5つではとても足りません。言葉に表しきれないくらい大切な本です。

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    2018年11月16日
  • 風にのってきたメアリー・ポピンズ

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    全シリーズ持っていて、今でもときどき読み返します。誰かをやっつけるとか助けるとかそういう魔法でなくて、ちょっと便利でちょっと楽しくなる、こんなことも起きるかもしれないというワクワクする魔法。

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    2014年01月11日
  • 風にのってきたメアリー・ポピンズ

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    小学生のときに出会って以来、何度も読み返している本。
    メアリー・ポピンズは永遠の憧れです(*´▽`*)

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    2013年06月18日