Posted by ブクログ
2010年03月05日
子供の頃のわたしは、メアリー・ポピンズを読んで、大切なことを忘れてしまうくらいなら大人になりたくないと、思っていました。(特にこの本の「物語の中の子どもたち」を読んで)
大人になった今は、昔の自分が望まなかった姿になっているのかもしれない…。しかし、本を読み返すと、以前とは異なる視点から物語を読み解...続きを読むく自分もいるけれど、その世界に夢中になっていた子供時代の気持ちもふとした拍子に、鮮やかに色濃く、よみがえったりするのでした。
繊細で純粋な瞳を持ち続けるのは難しい。でも、経験を重ねて現実的になりすぎたように見える大人の内にも、子供の心が眠っているのだよ、と教えてくれる本です。時々それを思い出すために、メアリー・ポピンズと再会するのね。