大岡昇平のレビュー一覧
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言わずと知れた…という感じがするので深く内容は書きませんが、詩は読むのも書くのも苦手な私が唯一好きと言える詩人が中原中也です。
好きになったきっかけはよく覚えていませんが、確か高校時代の先輩が好きだと言っていてそれで覚えていて、教科書を読んで「綺麗な詩だな」と思い、その後文庫で全集を買って読んで惚れ込んだ…といったところでしょうか。
どうして好きなのかと言われても上手く言葉に出来ませんが、強いて言うならとても綺麗な言葉で書いているのに全然緻密じゃない文が詩の世界を自分に近いものにしてくれているような気がするから…かな?
一番好きな詩は『帰郷』。好きが高じて大学時代に中也の詩を習いたいってだけの -
Posted by ブクログ
フィリピンの戦場で病を理由に隊を追い出された一般兵が主人公。餓えや孤独に苛まれながらもギリギリで理性を保つ。しかし次第に餓えが耐えられない状態になった時にある決断をする機会が訪れる。
一見すると落ち着いた描写が多いが、ところどころで神の存在が見え隠れし、主人公の精神状態が極限であることが真に伝わってくる。中盤からは生きることへの本質的な問いが投げかけられ、誰もが自分の身に置き換えながら考えさせられる。
それで終わりかと思いきや、終盤では突然局面が変化。この流れで、他のよくある戦争体験期の領域から一歩踏み込み、物語としての重みが増した。戦争の愚かさや虚しさがずっと心に残る一冊 -
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過去に著者自身の愛人でもあったという実在のホステス・坂本睦子をモデルに、男性をとっかえひっかえして奔放な性生活を送るホステス・葉子を主人公にした、毎日出版文化賞受賞作。葉子は最後には睡眠薬を服んで自死を遂げる。その理由は、個人的には読んでいてわかるようなわからないような感じであった。おそらく、何度読み返したとしても、わかるようなわからないような感じのままであると思う。そもそも、こういう恋愛じたい、一生かかっても理解できないかもしれない。いやそもそも、これは「恋愛」なのであろうか。恋愛にしてはあまりにも空虚すぎるように思うが、案外こういう空虚さこそが恋愛の本質的な姿かもしれない。恋愛といわず、人