大岡昇平のレビュー一覧

  • 俘虜記

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    読むのに時間がかかる。表現が難しい。難しい心理描写は読み飛ばした。南方へ行かされた兵士たちは何も戦わないまま無駄になくなった人がほとんどだったと理解した。なぜにこんな馬鹿な戦争をしたのか?また日本人は集団になるとなぜに非人間的なダメ組織を作るのか?また米国の人権意識の高さにも驚かされた。捕虜となってしまった人たちが本国にいる人たちよりもまともな生活ができたという皮肉。あまりに人命軽視。「60隻を持って上陸した米軍に対する150名の切り込み隊の成果について、我々は何の幻想も持っていなかった」

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    2025年12月18日
  • 野火

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    気になりつつも敬遠していた一冊。この本を読んだ後だとどれだけお腹がすいてなくても何も食べないという選択をとることが躊躇われてしまう。戦争という特殊な環境下ではあるが本当に食べるものがないという状況になった時、人間はどうなってしまうのかをよく考えさせられた。

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    2025年09月14日
  • 野火

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    読書会の課題本として読む。人肉食の本として名高いこの本、なんとなく敬遠して読んでいませんでした。今回は課題本のため仕方なく読みました。戦記文学ではあるものの、ほとんど敗走のシーンの記述。病院に入院を余儀なくされるも、病院も攻撃されて逃走ジャングルの中をさまよう歩く。たまに友軍一緒になったり1人になったりしながら最後に上に苦しんでいるところ人肉を猿の肉として与えられて生き延びると言う話であった。冒頭部分は作者大岡昇平が病院で田村と言う軍人に遭い、その話を田村本人に小説として書けと言って書いたと言う体裁をとっている。
    自然の描写とフィリピンの風俗が少し出てきて、キリスト教や仏教も少し顔を出す。
    戦争とはなんであったのかを咀嚼するために書かれたのであろう。また、銃後の人々に戦争を伝えるために書かれたのであろう。映画「ゆきゆきて神軍」を思い出した。

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    2025年08月28日
  • パルムの僧院(下)

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    ネタバレ

    実はもう少しジーナ おばさんとファブリス が露骨な恋愛のご関係になるのかと思いきやそこには至らず わりと精神的な結びつきの恋愛関係みたいなので終わりましたね
    そしてどちらかというと牢獄看守の娘さんとしっかりできてしまいまして 最終的に 不倫関係の我が子を我が子として育てたいから死んだことにしちゃおうなんてやってるうちに子供が本当に死んじゃって お母さんも嘆き悲しんで死んじゃって 主人公もそのうち なくなりましたっていう そのたたみかけ はちょっとあの急な展開すぎるのではないかと思いまして 余韻がなかったなあ というところなんですが
    まあ ここまでの全体からしていろんな要素が盛り込まれて 大公 とかの 裏切りだったりとか伯爵のちょっとやきもち妬いてるんだけど助けてくれたりとかという人間模様が面白かったので おまけで総合的に4です

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    2025年09月30日
  • 俘虜記

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    ちょっと古い時代の方の本なので文体が読みづらい。戦争の悲惨さと俘虜生活のいたたまれなさ、ちょっとおかしいエピソードなどが綴られる。時間をかけて読みました。こういう本を読むとつくづく今は幸せだと感じます。

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    2025年06月19日
  • 靴の話 大岡昇平戦争小説集

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    ネタバレ

    戦争経験者の小説家、大岡昇平自身のドキュメンタリー小説

    戦争経験者かつ小説家なのでリアリティーが凄い
    空想ではなく経験談なので読書というより勉強に近い、戦争経験者の話を聞くよりこの本を読んだ方が伝わると思う
    村上龍さんのあとがきもとてもいい

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    2025年05月22日
  • パルムの僧院(上)

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    池澤夏樹「世界文学を読みほどく」より。
    殊更にドラマチックな表現をしても違和感がないから、昔のヨーロッパの小説って良いよね。モスカ伯爵の嫉妬の独白とか大袈裟だけど綺麗な表現。
    最初読みにくかったけど、中盤から面白くなる。下巻もたのしみ。

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    2025年08月16日
  • 武蔵野夫人

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    スタンダールやラディゲのオタクによる,恋愛心理の分析の教科書。話の筋は通俗の域を出ないが,さまざまな自然描写や独白により上品な仕上がりとなっている。あまりに観念的で分析的な読み方を強要されるのが難ではあるが。

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    2023年08月23日
  • パルムの僧院(下)

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    下巻(第二巻)は、主人公(ファブリス)と、恋人(クレリア)の恋愛劇を中心に、甥のファブリスへの献身的な愛情を注ぐジーナの策略に、公国内の政治的権謀術数が絡んで「これぞ小説の醍醐味」とも言うべきおもしろさを堪能できる。

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    2023年06月30日
  • 中原中也詩集

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    朝ドラでも読まれていた中原中也の詩はなんだかんだで初めてで。

    触れる機会も増えればまた自分の中に落ちていくのだろうか。

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    2023年05月14日
  • パルムの僧院(下)

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    下巻に至って、いよいよファブリスとクレリアの純愛か、叔母のサンセヴェリーナ公爵夫人の盲愛・偏愛によるファブリスの不幸か、となります。

    貴族ファブリスは恋のつまらないさや当てで、旅芸人の男を殺してしまい、当時(17~18世紀)​のイタリア公国は「お手打ち」はおとがめなしなのだが、専制君子の大公の虫の居所によって、ファルネーゼ塔という監獄にいれられてしまったのでした。

    美魔女とでもいうのでしょうか、宮廷の男性という男性を惹きつけてやまない貴族の娘のジーナ叔母(サンセヴェリーナ公爵夫人)は政治的手腕も長けていて、おまけにモスカ伯爵というもっと辣腕の大臣を巻き込み、監獄からファブリスを助け出すというが良かれと、あらゆる手を尽くすのです。

    でもそれは「いらんこと」でした。獄舎の監視将軍の純真で魅力的な娘クレリアにひとめぼれ、浮気なファブリスも「これぞ真なる恋」と開眼。

    しかし、叔母もクレリアも愛するファブリスのために他者と結婚するという、スタンダール・ワールドの流れ、手に汗握る展開が続き、大団円で終わります。

    と、さもあっさりと書きましたが、恋の駆け引き、宮廷政治の陰謀やら、当時の小公国専制政治のあらましなど、読むのに苦戦したところもありました。

    昔読んだ中央公論社「世界の文学」の『パルムの僧院』がわかりにくかった記憶があったので、この新潮文庫改版はわかりやすくなっているのかな、と思っていましたが、何のことはない同じ大岡昇平氏訳だったのでした。つまり、この文庫の初版を見ると、昭和26年(1946年)に訳されているのですね。道理で監獄の塔の高さが尺や寸で表されていますもん、感覚わかりませんけどね。でも、さすがスタンダール研究者の作家の珠玉の翻訳には違いない、とは思います。

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    2023年01月10日
  • パルムの僧院(上)

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    主人公のファブリス・ヴァルセラ・デル・ドンゴは北イタリア・パルム公国、デル・ドンゴ侯爵の二男にして、出生の秘密あり。

    時はナポレオンの遠征時代、フランス軍はミラノに入城、疲労困憊している軍中尉ロベールはデル・ドンゴ侯爵夫人の館に宿泊したというところから始まる。

    ミラノの郊外コモ湖のほとりグリアンタのデル・ドンゴ侯爵城で、ファブリスは16歳になった。吝嗇な侯爵の父親に冷たくされるのは事情があるからで、ずばりフランスはスタンダールだね。

    ともかく夢見がちな少年はナポレオンが再び遠征したと聞くと、イタリアの生家をとび出してワーテルローへはせ参じるのである。戦いの場で世間知らずのおぼっちゃん、どうなる?

    優しいばかりの母デル・ドンゴ侯爵夫人、盲愛の叔母(父の妹)に囲まれて、ファブリスは幸福の追求=冒険談と恋愛遍歴。とどのつまり、やんちゃをやってはしりぬぐいをしてもらい「可愛がられる人生」をゆく。

    叔母ジーナ(アンジェリーナ=コルネリア=イゾダ・ヴァルセラ・デル・ドンゴ・サンセヴェリーナ公爵夫人)の愛がすごい。だって、そのために金持ちのサンセヴェリーナ公爵と形式的結婚(?)、パルム公国の大臣モスカ伯爵を恋人にしてファブリスを助けるのだよ。

    また当時のイタリアロンバルジア公国、パルム公国の貴族の生態やら、地勢的事情を書き連ねたストーリーは、ロマンチックに尽きるけれど、ヨーロッパは地続きなんだなあと今さら思わされた。

    ま、そんな風に上巻は終わる。

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    2022年12月28日
  • 俘虜記

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    戦争文学の傑作。
    戦争の最中に起きた筆者自身の心情や自分の行動を緻密に分析、客観視している。
     本書の特徴は筆者の冷静さである。感情的な言葉で表せられることが多い戦争の事実や心情を彼は冷静に見つめ直し、表現している。
     私のような戦争未経験者が戦争に触れるとき、"必ずしも"激しい怒りや悲しみを感じるわけではない。「直接経験していない」ことが常に我々に一定の冷静さを与える。本書における筆者の態度は戦争の悲惨さに対してある程度冷静にならざるおえない私の心情に近く、それが本書を読みやすくしている。激情や悲しみ、怒りを伴わずとも我々は置いてけぼりを食らわなくて済む。

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    2023年06月01日
  • ながい旅

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    この映画を見ていなければ
    この本は 読みきれなかったかも・・・・
    裁判の やり取りなどが 多くてちょと難解な 部分もありました。
    ノンフィクションのジャンルになるのでしょうか。
    だから すいすいとは読めませんでした。

    日本では 情報が手に入らず
    公判30年を経て 裁判記録が公開されて
    やっと入手した資料をもとに 描かれていました。
    勿論 国内での 遺族からの資料もあったのですが
    裁判の資料は欠くことのできないものです。

    映画でも 凄い人だと思いましたが
    岡田資中将の 人柄が とても良く描かれていました。
    映画では 遺稿の 表現が あったか忘れましたが
    巻末には 遺稿も収められていました。

    戦争の中で 無差別攻撃が起こり
    そして その攻撃をした者を 処刑。
    その責任を 取った中将だけど 
    しっかりとした方だけに 
    残念です。
    戦争がなければ とても良い上司で 
    社会に貢献していた人になったと思います。

    そして この裁判で アメリカ人でありながら
    公平な目で 見て 戦ってくれた
    フェザーストン弁護士も とても勇気があって 素晴らしい人だと
    改めて 思いました。

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    2022年07月06日
  • ながい旅

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    映画になった明日への遺言の原作ということで読んでみました。名古屋で空襲があったとき、不時着した米兵を処断した罪で戦犯となり、判決により絞首刑となった岡田中将について書かれています。裁判の様子が細かく、そして淡々と描かれています。
    戦犯から逃れようとした、罪が軽くなるようにしたという話は聞いたことがありました。しかし、この岡田中将は当時の部下が減刑になるように、すべての責任を自分にというように仕向けながら裁判に挑んでいました。一方で、アメリカ兵のやり方も国際法に対して違反しているということも最後まで強く主張しました。

    このような方がいらっしゃったということをこの作品を通して知りました。戦争について本当にうわべだけ知っているのだということを改めて思い知らされました。本を通してでも戦争について勉強し、戦争を遠い過去にしないようにしていかなければとも思いました。

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    2021年03月20日
  • 俘虜記

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    戦争に関する著書は、ノンフィクション、小説問わず数多くある。特に第二次世界大戦(太平洋戦争)に関する本は、星の数ほどあるだろう。その戦争の意義や勝敗の意味、その後の社会に与えた影響を分析する著作も枚挙にいとまがない。では、それらの著作の中で、戦争の最中に敵軍の俘虜となり、虜囚として過ごした日々を克明に著したものがどれほどあるだろう。

    戦いの記録は山ほどあり、我々はそれらによって日本も諸外国もいかに苛烈を極めた戦闘を繰り広げてきたかということを程度の差こそあれ知っている。だが、翻ってみると、戦争で捉われの身となった俘虜が収容所でどんな生活を送ったのか、ということについては意外なほど無知である。

    著者がいうように、俘虜という身分はもはや「兵士」ではない。不謹慎を承知の上で戦争をゲームと例えるならば、俘虜はすでにゲームオーバーとなったプレーヤーが、ゲームそのものが終了するのを待つ身ということになるだろう。捉えられ、閑暇を貪る身となった者たちの日常を描く作品が極端に少ないのも、そう考えれば当然と言える。

    俘虜となった者たちにも、しかしながら等しく日常は存在する。戦闘に明け暮れる兵士たちの日常がすなわち戦争であるが、俘虜となりもはや戦争への参加を許されない身分となった者たちが、ただひたすらに戦争が終わり、帰還できる日を待ちわびる日常もあるのだということを、『俘虜記』は教えてくれる。

    俘虜の一人に大岡昇平という人物がいたことの幸運を、我々は喜ぶべきかもしれない。大岡氏は俘虜という閑暇に満ちた生活を、冷徹に観察し、つぶさに記憶し、静謐に描いたのだから。こうして内部に身を置いた者以外にはほとんど知り得ない俘虜の生活が、本作によって詳らかにされたのである。米軍以外の俘虜となったり、他の収容所に幽閉されたりすることでの違いはあっただろう。それでも、俘虜の生活という一見怠惰にも見える日常を生きいきと、克明に描き、その中から米軍と日本軍の、つまりは米国と日本の(当時の)考え方の違いは浮き彫りになる。

    大岡氏はさらに、俘虜の生活を描く中に、自身の省察を挟み込む。例えば俘虜生活の観察を通して、日米の違いを感じ取り、日本軍の敗戦について確信に近い予感を得ていた。俘虜となった絶望、あるいは怠惰に流された生活を送っていただけでは、これらの洞察は得られない。虜囚の身となりながらも、自己を含めたあらゆるものを客観視して、分析できる冷静さを備えていた大岡昇平に対して、だから私は快哉を叫びたい。

    抑制の効いた文章は、ドラマティックな展開を期待することなどできようはずもない俘虜の生活がテーマゆえ、時に退屈を感じる人もいるだろう。それでも、「俘虜」という戦争がある以上、おそらく永遠に残り続ける身分とその生活をつぶさに記録した作品として、『俘虜記』を読むことは貴重な経験となったと思う。

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    2020年03月24日
  • 俘虜記

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    ◯俘虜の時代の生活を通して、当時の日本社会を風刺、と解説にあるが、俘虜の生活自体が風刺を意図としたフィクションなのかと考えた。
    ◯しかし、およそフィクションとは思えず、といって著者の実体験を基にした、記憶を思い起こした記録と考えても、想像していた俘虜の生活とは異なるものであることに驚かされた。
    ◯俘虜になるまでの極限状態と思考は、野火でも見られるように、その客観的な描写により真に迫る。
    ◯そこから場面が変わって俘虜の生活に入ると、その生活に慣れていくように、徐々に俘虜ということを忘れさせるように、一種モラトリアムな生活が見えてくる。殺されない限りはとにかく野性的に自然に見える。当然ながら、我々の生活とも全然異なっている。
    ◯それは戦時下の、ともすれば命を脅かされる異常な緊張から、突然解放された人間集団だからなのだろうか。

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    2019年09月17日
  • 中原中也詩集

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    好きだったのは、
    サーカス、汚れつちまつた悲しみに、湖上、また来ん春、春日狂想、山羊の歌の無題が特に好きだった。

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    2018年08月24日
  • 俘虜記

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    長い…とにかく長かった。
    それに加えて記録を語るのが敗戦色濃厚となった頃にかき集められた年嵩のいった補充兵なのだから軍隊特有の昂りも荒ぶりもなくまるで傍観者のような目線であり読んでいても退屈極まりない。
    個人的には「捉まるまで」だけで十分だと思うのだが当時の生きた資料として、そして識者の眼で見詰めた戦争の実態と愚かさを知るためにもやはりこの長さは必要であって耐える読書も決して無駄にはならない。
    俘虜の記を通して思うことは兵士とは単なる戦争の道具にしか過ぎないということ…そんなもののために捧げる命とはいったい何なのだろうか

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    2017年11月09日
  • ながい旅

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    第二次大戦中に 無差別爆撃をした米軍パイロットを捕虜としてでなく、戦犯容疑者として扱ったことの妥当性について、法廷で闘った陸軍中将 岡田資を描いたノンフィクション

    著者の命題は「なぜ 組織(東海軍)の名誉と 部下の命を 守るために、不条理な状況下でも 自決せず、冷静に 法廷で闘い抜いたのか」ではないか

    命題に対する答えは
    岡田資氏が 日蓮宗信者であり 現世の仏性を信じていた点、敗戦国が受ける不条理に立ち向かう正義の心を持っていた点 だと思う

    法廷のやりとりは ノンフィクションの方が面白い。先が読めないというか、法廷そのものが生きている感じがする

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    2017年04月19日