山本兼一のレビュー一覧

  • 命もいらず名もいらず 下 明治篇

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     上巻が如何に修行した、ということに対し下巻は如何に修行をさせたのか、ということがテーマかと思って楽しみに読んだ。

     まあ面白かったが
    もう少し西南戦争の西郷隆盛との話や明治天皇との話を書いてほしかった気もします。 

     鉄舟のイデオロギーを如何に磨き上げたか、ということは細かく書かれていたが、組織にどう生かしたかというのがいささか物足りなく思いました。

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    2012年05月04日
  • 命もいらず名もいらず 上 幕末篇

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     結局大事に動くには日頃の心がけが大事・・・。

     薄紙を重ね合わせることであっても、愚直にやらないと、と改めて痛感させていただきました。

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    2012年05月04日
  • 命もいらず名もいらず 下 明治篇

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    この豪快な人物について自分は書家くらいの印象しかなかった事を恥じる。今の世に山岡鉄舟がいたら何と言うだろう。
    嘆くか、落胆するか...いやとてつもない力を発揮し国を動かすであろう。歴史は言ったモノ勝ちなのか?勝海舟は時流を旨く見極め乗った男であったか。
    そして何よりも鉄舟の妻、英子を讃えたい。

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    2012年02月25日
  • 命もいらず名もいらず 下 明治篇

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    激動の時代を生きた山岡鉄舟の物語下巻。下巻では新たな時代が生まれ行く日本の中での鉄舟が描かれており、さらに西郷隆盛、勝海舟、清水次郎長、そして明治天皇まで、この時代の役者たちが勢揃いだ。

    どんな相手にも心でぶつかって腹で話せば分かる。それは剣・禅・書を極めることによってはもちろん、何より鉄舟の人柄がその態度に滲み出ている。

    この時代を築いてきた鉄舟たちのような熱い志、これが今の時代にもあれば…と思ってしまう。
    最後の武士の姿とは何か。正座して読ませていただきました。

    ちなみに。
    木村屋のあんぱんを食べ、その看板を今一度よく見たくなります。

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    2012年02月21日
  • 千両花嫁 とびきり屋見立て帖

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    「火天の城」「白鷹伝」に続いて山本兼一さんの作品。
    前に読んだ2作とは文体がぜんぜん違う。同じ作家とは思えないが、でも面白い。

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    2011年10月01日
  • 白鷹伝 戦国秘録

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    全1巻。
    あらすじだけだと読む気がしないでおなじみ、
    どマイナーな信長部下シリーズの第一弾。
    信長・秀吉・家康に仕えた
    天下一の鷹匠、小林家次の話。

    や。
    おもしろかった。

    長編デビュー作らしいけど、
    うまくできてる。
    鷹狂いな主人公と鷹の物語な縦糸と、
    海わたってきた異国の鷹匠との物語な横糸。
    そこに淡いロマンスとか欲望渦巻く出世競争とか、
    ちょいちょいいろどり加えて一枚絵にした感じ。

    あいかわらず職に対する描写が密で、
    まったく知識が無い自分は置いてかれそうだったけど、
    挿絵とかも入ってて想像しやすく、すんなり。

    ただ、信長・秀吉・家康に仕えたっつっても
    ほとんど信長との話。
    秀吉

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    2011年09月05日
  • 弾正の鷹

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    織田信長に係わる(暗殺者)短編集、各話とも非常によくできている。どこまでが創作という点を除いても面白い。
    各話をもう少し長くするのはやはり無理か

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    2011年04月22日
  • 千両花嫁 とびきり屋見立て帖

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    道具屋・からふね屋から駆け落ち同然で夫婦となったお嬢様と奉公人。
    2人が営む道具屋・とびきり屋へは、近藤勇や高杉晋作がふらっ商品をを見にきたり、武市半平太が依頼をしにきたり、更には空き部屋に坂本龍馬や勝海舟が下宿したりという美味しすぎる設定。
    山田風太郎の明治物のようにおまけとしてチラッと出てくるのではなく、がっつり話に絡んでくるのがいい。
    しかもそれでいて特別な感じがしなくて、普通の登場人物として出てくる。オーラの無い芸能人みたいな感じ(笑)
    一般の商人から見たヒーローがとても親しみやすい。

    ただ新撰組はわりと小物として書かれている。近藤勇なんて主人公に「あいつ、あほやで」とか言われてるし

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    2011年02月20日
  • 千両花嫁 とびきり屋見立て帖

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    新撰組が出てくるので、購入しましたw
    これ読んだら、新撰組が少し嫌いになってしまった・・・笑
    とても旦那思いで賢いゆず。とてもかっこぃぃ&度胸のある女性ですw

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    2011年02月07日
  • 命もいらず名もいらず 下 明治篇

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    山岡鉄舟の生涯を描いた作品の下巻。「明治篇」。己の信ずるままに突き進んだ生涯。人を愛し、国を愛した。剣に書に禅に打ち込み、悟りの境地を目指した。ときには色の道さえ解き明かそうとして、妻を嘆かせた。困った人を助けずにいられない、そんな鉄舟の生き方は実に清々しかった。とても真似はできないが、こんな志をもった男がいたことを心に留めておきたいと思った。銀座にあるあんぱんで有名な木村家。明治天皇に差し上げたのは鉄舟だったそうだ。木村家の看板の文字は鉄舟が礼として揮毫したとあった。今度その文字をよく見てみたいと思った。

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    2011年09月30日
  • 命もいらず名もいらず 上 幕末篇

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     山岡鉄舟の生涯を描いた作品の上巻。「幕末篇」。坂本竜馬が人気だけれど、鉄舟にも注目したい。実に真っ直ぐな男である。

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    2011年09月30日
  • 千両花嫁 とびきり屋見立て帖

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    幕末を舞台にした時代小説ですが、幕末で活躍した志士たちを脇役にして京の都に道具屋を開いた若き夫婦を主役にとらえ、ある意味で”立場が逆転した”物語といえます。
    一般市民から見た幕末の世を楽しむ一話完結型の小説です。

    京屈指の茶道具店から駆け落ち同然で飛び出した真之介とゆずの夫婦が営む道具屋に訪れたり関わったりする客たちの中には
    坂本龍馬、武市半平太、岡田以蔵、勝海舟、高杉晋作、芹沢鴨、近藤勇、土方歳三等々…とまさに幕末オールスター。名前はあまり出ていませんが沖田総司や田中新兵衛らしき人も登場します。
    短い出番の中でそれぞれの志士たちの個性をよく捉えて動かしている印象を受けました。それはおそらく

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    2010年12月10日
  • 千両花嫁 とびきり屋見立て帖

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    最初は「これは・・・」と思ったのです。ご都合主義というか。。。
    なにせ竜馬と海舟が主人公の道具屋に下宿したりしますからね。さらに高杉晋作、近藤勇やら土方歳三、芹沢鴨、人切り以蔵。次から次に出て来ちゃいます。幕末京都のオールスターみたいです。
    でも、脇役なんですよね。別にこうした有名人を出さなくても、無名の人でも成り立ちそうです。まあ、虎鉄と近藤勇の絡みはまだ判りますが。
    しかし読み進めるうちに余り気に成らなくなりました。
    出来過ぎの話が多いのですが、そんなことを忘れさせる若夫婦の明るさが見事で、気持ち良く読めました。

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    2016年07月31日
  • 命もいらず名もいらず 上 幕末篇

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    現代は、「命をかける」という言葉を軽々しく使うが、当時の人々は本当にいつ何時「命を失う」かも知れないということを実感して生きていたことが、よくわかった。

    大変豪快な男である。

    山岡鉄舟は、生きるということは・世のためとは・日本の為・・・を本気で命がけで考えた男。

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    2010年10月25日
  • 命もいらず名もいらず 下 明治篇

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    下巻は幕末〜明治の動乱記の鉄舟の活躍が描かれています。
    上巻は人間・山岡鉄舟形成に至るまでの話でしたが、
    下巻は、それを踏まえて鉄舟の取った行動が描かれていて興味深かったです。
    特に明治天皇との関係は面白かったです。
    清々しい位の一生を終えた山岡鉄舟という人物を改めて好きになりました。

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    2010年10月04日
  • 命もいらず名もいらず 下 明治篇

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    何となくですが、この本での山岡鉄舟の考え方が内田樹さんの本の内容とも重なるところがあるように思いました。

    わが身がかわいい。
    それが人の本性であろう。
    だからこそ、他人の身になって考えるのが大事なのだ。
    「精神満腹」

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    2010年09月18日
  • 命もいらず名もいらず 下 明治篇

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    上巻の、剣の修行やら色の道やら酒やら自分の正直さに明け暮れる、
    鉄太郎青年のぱっとしない地味な生き様が一転、
    幕府が官軍に負けを認めてからの大活躍。

    断然下巻の方がおもしろい。


    駿府にいる西郷隆盛に慶喜の恭順を伝えるため、命がけで談判に行くところ。途中、清水の次郎長の協力を気迫で得たり。
    徳川の家臣幕臣たちを静岡に移らせるのにどうやって食わせてやろうかと奔走するところ。
    彰義隊を止めに上野に駆けつけるところ。

    明治になると茨城や伊万里へ行って元武士たちの不満を治めにいったり。
    明治天皇の侍従になったり。

    一方で自分の道としての剣術、禅、書もきっちり究める。

    自分にも、周囲にもまっす

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    2010年07月26日
  • 命もいらず名もいらず 上 幕末篇

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    購入者:藤本「利休にたずねよ」の山本兼一が、幕末から明治維新~明治までを、「山岡鉄舟」を中心に上・下巻にわたって描いています。
    真っすぐで、正直で、一徹な生き方の鉄舟にすがすがしさを覚え感動します。
    ちなみにPEEK-A-BOOの山内さんが尊敬するのは、川島先生とこの山岡鉄舟とのこと。
    (2010/7/24 藤本)

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    2010年08月13日
  • 弾正の鷹

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    読みやすい。そんな突飛ではないけど、面白い信長の描き方と言えば、そう言える。他の作品も気になる作家さん。

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    2010年05月30日
  • 命もいらず名もいらず 下 明治篇

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    その昔、司馬遼太郎の『竜馬がゆく』を読んで坂本竜馬って凄い男だなって感動したのを思い出した。
    それに匹敵するぐらい山岡鉄舟の魅力がたっぷりと詰まった素晴らしい作品です。
    生まれてから死ぬまでとことんまっすぐに全力を貫いた男。
    地位や名誉や財産などにはまったく執着せずにただただ自分自身に恥じないように生き抜いていく。
    こんなとてつもない日本人がいたんだということに深く感動を覚えました。
    オススメです。

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    2010年05月23日