山本兼一のレビュー一覧

  • 白鷹伝 戦国秘録

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    火天の城で興味をもち山本さんの本を読み漁ってる。。
    この本は、浅井氏旧臣:小林家鷹が信長はじめ天下人に
    つたえながら人の移ろいや生き物を捕らえた作品。

    ちょっと長かったけどおもしろかったよー。

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    2011年08月27日
  • 千両花嫁 とびきり屋見立て帖

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     京都は三条木屋町の道具屋「とびきり屋」を切り盛りするのは、茶道具の大店から駆け落ちした娘と番頭。
     大店の主人に仲を認めて貰いたいと思いながら道具屋として奮闘する二人の元へは、近藤勇や高杉晋作、勝海舟や坂本竜馬などが訪れ、騒動を起こしては去っていきます。

     町人目線から幕末を描いたということで、大物を描いた政治的でシリアスな話ではなく、時代の流れよりは目の前の生活が大事、という感じで、かなりライトに描かれています。
     京都の町人たちは、血気盛んで物騒な志士たちをけっこう冷めた目で見ていたんだろうなぁ、と感じさせます。

     中でも、道具を目利きするのと同じように、人相からその人の性格をはかる

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    2011年08月20日
  • 弾正の鷹

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    全1巻。
    この著者の信長部下シリーズと思って買った。
    ら、ちがってた。

    間違って買った短編集。
    短編集好きじゃないんだけど
    そこそこ面白かった。

    買ったつもりだった白鷲伝の原型や、
    火天の城の別目線、
    雷神の筒に通じる鉄砲打ちの話など、
    デビュー初期の作品のくせに
    その後の作品たちと関係性があって
    サイドストーリー的な感じだった。

    この著者好きなら読んどいて良いかも。

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    2011年07月22日
  • 千両花嫁 とびきり屋見立て帖

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    連作の時代物です。
    京都の大店の娘と、その店の番頭だったオトコが駆け落ち同然に結婚して、新しい道具屋を開いて奮闘する話です。

    この人の作品は初めて読むんですが、人への視線が優しくて良いかんじでした。
    主人公は娘と旦那で基本的にラブラブな二人です。
    でも微妙に行き違いから口論になったり、その後すぐに自然と仲良くなったりして良いかんじです。
    時は幕末で、いろいろな有名人が出てきて主人公たちとからむんですが、あれだけ有名な幕末偉人と市井の人々のからみって、なんとなくほのぼのしていてよかったです。

    それに娘の京都弁もはんなりしております。
    でも実はかなり気が強いんだよね。

    読み終わったら、まだ物

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    2011年02月25日
  • 命もいらず名もいらず 上 幕末篇

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    「維新の奇跡」は龍馬だけではない!

    本当に民のことを考え、新政府と幕府の江戸を舞台とした戦争を回避に導いたのは鉄舟です。
    特別な思想があったわけではない。己の人生を剣と書と民の幸福に捧げた男の物語です。

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    2010年10月02日
  • 命もいらず名もいらず 上 幕末篇

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    幕末で一番好きな人物である山岡鉄舟を取り上げた小説って結構少ないんですよね。
    何故か、一般的な人気が他の幕末の人物より少ないのが残念です。
    上巻は、取りあえず山岡鉄舟の人物的素地形成の段階でしたね。
    本当の活躍は、これから始まりますから我慢して読むことをお勧めします。

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    2010年09月29日
  • 命もいらず名もいらず 上 幕末篇

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    幕末に活躍した武士 山岡鉄舟の一生

    清河八郎が、後に新撰組となる近藤勇や土方歳三も参加した「浪士組」を結成したときに隣にいたのが、たしか山岡鉄舟だったはず、ぐらいのイメージで読み始めた。

    山岡鉄舟は、子どもの頃から剣術を学び、やがて槍の名手、山岡静山の弟子となり、急逝した静山の後を継ぐ。正直で真っ直ぐな性格、情に熱く、頼まれれば「とりあえずやってみよう」と断われず、やるとなったら「やるからには頑張ろう」と、とことんまでやりぬく。

    江戸城無血開城は、西郷隆盛と勝海舟の会談をもって実現できたと言われているけど、その前に、静岡にいる官軍の参謀西郷隆盛に会いに行き、江戸を戦火から救うための前交渉

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    2010年09月21日
  • 命もいらず名もいらず 上 幕末篇

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    飛騨高山で父親が死に、江戸に戻っての剣術修行、
    兄との確執や強くなりたいという執着からくる迷い、
    盟友・清河八郎の死、鳥羽伏見の戦いの頃まで、
    山岡鉄太郎青年の半生の前半。

    幕末のこの時期は、どうしても、
    坂本龍馬や高杉晋作なんかの薩長土の志士や
    新撰組の派手で魅力的な盛り上がりと比べると
    やっぱり三番手というか地味。

    字で読んでも地味。

    ただ、鉄太郎が23歳のときに書いたという
    宇宙と自分との関係の図のくだりがおもしろい。


    漠として、宇宙界と名付くといえども、切言すれば、
    吾人もまた等しきものなり。ゆえにその源を究れば、
    地、水、火、風の四原(元)よりなり、而して風往雨来、
    遷転極

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    2010年07月26日
  • 弾正の鷹

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    5編の短編集。どの話も信長の命を狙う男女と恋の話です。↑の「白鷹伝」がなかなか面白かったなと思い出して、もそっと鷹話が読みたくなって買ったんですが、やっぱり鷹話は面白かったです。「白鷹伝」同様韃靼人が出てきて韃靼流の鷹術を授ける場面に「白鷹伝」をハッキリ思い出しました。うん、鷹を書かせたらこの御仁ですね。

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    2009年10月25日
  • 白鷹伝 戦国秘録

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    浅井家鷹匠小林家次(家鷹)が主人公です。三英傑に仕えた人で主に信長との交流が描かれています。メジャーな主人公も良いですが、マイナーな人から見たメジャーな人ってのがまたなかなか面白いのです。違った魅力が感じられるというか。鷹への熱も三者三様で特徴とシンクロしているように感じました。お市の方とのロマンスあり、モンゴル人との海を越えた交流あり…。ロマンスのふんわり加減がお気に入りです。

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    2009年10月25日
  • 弾正の鷹

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    山本兼一が作家として知られる庸になる前に書いた短編集。その後出た人気小説のヒントになるような内容のものが詰まっている一冊なので、これから山本兼一を読もうという人のはお勧めです。どれもどっかで聞いたことあるようなないようなので、読みやすいです。ぜひお勧めの1冊です。

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    2009年10月04日