片山恭一のレビュー一覧

  • 世界の中心で、愛をさけぶ

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    本当に、何も知らずにこの物語と出会っていたとすれば、どんな起承転結になるんだろう、ただ単にヤリたい盛りの高校男子の性春ストーリーなのだろうかって、思いながら読むのかな。
    むしろ、そういう新鮮さを持って読み進めたいけどね、純粋に。何も知らずに本屋で手に取って。
    と言いながら実際は、ブームから既に十数年も経過して、映画化されドラマ化され漫画化されアニメ化され舞台化されて、興味もなければ知りたくもない情報が勝手に耳に入ってしまっているこの状況で、
    あえて今、古本屋で手にした22年前の原作小説を読む、っていう。
    「助けてください」っていう名台詞、たぶんこのあたりで言うんやろなぁて気付きながら読む、って

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    2023年09月10日
  • 世界の中心で、愛をさけぶ

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    映画もみたし、オーディオブックだとどうなんだろうと聴いてみました。

    なんだか、しらけてしまいました。
    若くないからかなぁ…。

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    2023年02月05日
  • 世界の中心で、愛をさけぶ

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    この本を読みながら、もう会うことのできない人たちのことを考えました。おばあちゃん、おじいちゃん、飼っていた犬、、、
    死んでしまった人の記憶は、歳を経るにつれて曖昧になってしまうような気がして、時々とても寂しい気持ちになります。
    それでも、無かったことにはならなくて、違う人と結婚しても、何十年経っても、ふとした時に思い出すのかなって今は思います。

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    2022年12月29日
  • 世界の中心で、愛をさけぶ

    購入済み

    原作とはわずかな違いはありますが、こっちもこっちで号泣です。
    一井さんも泣きながらネームしてたって、そりゃそうだよ…

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    2022年03月18日
  • 世界が僕らを嫌っても

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    ネタバレ

    表紙の美しさに吸い込まれた
    青を基調とした1人の女性の絵で
    その女性の表情は悲しみにも怒りにも見える
    この作品はトランスジェンダーで幼い頃はオノマトペしか話すことの出来なかった(タシケ)
    妻殺しを疑われた父のせいで祖母から娘を殺した殺人鬼の娘として育てられた(サヤ)
    父が目の前で自らを銃殺し、そのトラウマから言葉が話せなかった(クチナシ)
    幼い頃から世界の不条理と戦ってきた3人は
    ある日の駅のホームで出会う
    タシケは女性であったサヤの名前を捨てて(タシケ)として生きることを決めた
    ある日出会った猫とオノマトペで会話する彼から彼が捨てた(サヤ)の名前を付けられた
    幼い頃言葉は話せなかったもののオ

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    2020年08月15日
  • 死を見つめ、生をひらく

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     「セカチュー」も好きだったし「ジョンレノン・・・」も「満月の夜・・・」も「きみの知らないところ・・・」もよかった。エッセイ「DNAに負けない・・・」はあたしのバイブル的著書だ。それらに比べて本著は片山思想のさらなる深みが加わった大人の内容。かつて全面に出していた「恋愛至上主義」は非常に薄くなっている。「死」を通して今の世界、特に資本主義というシステムが支配する世界を解釈し、話題性のある原発や戦争に対して説得力のある論を展開。もともと片山先生の思想に同調していたあたしでもさらなる納得を得られた。取り返しのつかないことが完成しつつある。確かにやむをえないことではある。やらざるをえない。しかし納得

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    2013年12月26日
  • 雨の日のイルカたちは

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    3・11の地震でもそうだし、9・11をきっかけに、人生への思いが変わった人はたくさんいると思う。
    生と死について、それほど深くつきつめて考えたことはなかったけれど、どの主人公の話もひとごとではないような気持ちになった。
    特に最後の話『百万語の言葉よりも』は、すごくつらい別れを経験した時に、もう一度読みたいと思った。

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    2013年04月22日
  • 雨の日のイルカたちは

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    ネタバレ

    前に一度読んだけれど、また読み返したくなった「雨の日のイルカたちは」。この表紙いいなあ。朝焼けかな?

    9.11事件でリンクしている短編小説集。断片的に別の物語の登場人物が絡んでくるから面白い。一貫して感じられるテーマは「生の質」といったところでしょうか。物語によってカタチは違えど。死んだように生きている人とかよくいうあれです。これは何度も読み込んでいくうちに面白くなっていく本だと思う。畳みに寝転がって読む本じゃない。未だに意味不明な箇所もあるし。古本で安かったら買っちゃうかも。

    「人生というのは、本質的に人間を小馬鹿にしているようなところがあるな」

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    2011年07月14日
  • きみの知らないところで世界は動く

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    一番好きな本。ジーコの哲学は、いつ読み返しても最高。部分部分は精密で完璧なのに、全体はねじ曲がっている感じ。あと、関係ないけど、片山恭一の作品に共通する、独特な感じのする会話の掛け合いが好き。

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    2011年06月23日
  • ジョン・レノンを信じるな

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    一九八〇年十二月八日、ジョン・レノンは、ニューヨークの自宅マンション前で凶弾に倒れた。そしてその年の冬、僕は八年間付き合っていた恋人・玲を失った。世界がたちまちモノクロームに変じてしまったような喪失感のなかで、僕は同じ大学に通う渡辺由香里に出会うが、それは匿名の誰かの恋を代理したようなリアリティに欠けたものだった。そんなある日、僕はある出来事に遭遇する。二十二歳の恋と喪失、そしてその先にあるもの―。「世界の中心で、愛をさけぶ」の原点とも呼べる著者初の小説文庫化作品。



    こうなりたい。
    ああなりたい。
    というのはあってもおかしくないものと思いますが、自分でない何かや誰かには誰もなれないんで

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    2009年10月09日
  • ジョン・レノンを信じるな

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    2008.12.
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    「普段、人は何もわかってないのに、なんでもよくわかっていると思っている。しかし小さな躓きから、みんなわからなくなってしまう。自分が何をすればいいか、どこへ行けばいいか。本当は、よくわかりもしないことを、ただ昨日もそうだったという理由で、今日も繰り返しているだけかもしれない。」

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    「かつてのぼくは玲を通じて世界と結びついていた。一般的に信じられているように、『愛』というのはいつくしみの感情などではなく、むしろ世界認識に近いものではないだろうか。その人を通して、世界があることを実感する、そして自分が世界の一員としていることを実感する、確固とした意識のことではないだろう

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    2009年10月04日
  • 世界の中心で、愛をさけぶ

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    片山恭一による同名ベストセラー小説をオリジナル・ストーリーを付け加えて映画化。純愛とその喪失感を描いた感動のラブ・ストーリー、、、だそうです。

    僕が中学の時にやたら世間を騒がせたあの名作が一冊のコミックにまとめられた作品です。
    僕はそのころ不良マンガ一筋だったので全く興味なかったのですが、
    やたらとはまってる友達に薦められて読んだらなかなか感動したなぁ〜と思いました。
    つかこの本卒業するまでに返すの忘れて結果的に借りパク状態で僕の家の本棚にあります。

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    2009年10月04日
  • 世界の中心で、愛をさけぶ

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    一組のカップルに起こった悲しい出来事。彼女が白血病になってしまい入院していたが、毎日のように来てくれる彼氏。2人の長いようで短い恋の物語。

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    2009年10月04日
  • 空のレンズ

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    4人の主人公たちが本当にいいキャラしてる!セカチューとかまったく違った良さがある。こっちの方がオススメです。

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    2009年10月04日
  • 世界の中心で、愛をさけぶ

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    死をしっかりと捕まえられる作品。
    20年ぶりに再読。死は厳かであり、亡くなった方から負の感情は表れないなど、30代に読み直してハッとする部分もあり。当時号泣した記憶があったが、今回はそこまでではなく。やはり感情面は変化するんだなと再実感できた。

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    2025年08月12日
  • 世界の中心で、愛をさけぶ

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    平成の恋愛小説だな、と世代を感じた。
    ベストセラーというのもわかる。

    病めるときに寄り添ってくれる相方は本物だと思う。かたちあるものにとらわれず、何らかの形で幸福に昇華できたらいいな。

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    2025年08月07日
  • 世界の中心で、愛をさけぶ

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    ネタバレ

    学生同士の恋愛をベースに死生観について描かれている。

    最後アキが倒れるシーンは、昔映画のCMで見たイメージ通りですが、実際にはその前の病院を抜け出すところから少しハラハラドキドキという気持ちも合わさってグッと来ました。
    医療従事者としては、病院抜け出すなんてやめくれ……………とは思いますが。笑
    でも、死ぬ前にどこか行けたら、家に帰れたら、そんな気持ちもいつも側にあるのでやっぱり感情移入してしまいました。
    当時はそんなに散骨もメジャーな話題ではなかった印象ですので、ここから広がったのかな?

    好きな人と性交渉したいという欲は見えますが、具体的な行為に及ぶシーンは無いので万人に読んで欲しいですね

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    2025年05月24日
  • 世界の中心で、愛をさけぶ

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    結婚を目前としていた朔太郎と律子は17年前に出会っている。朔太郎の元恋人あきが白血病で入院中の病院に律子の母が入院していた時期が重なっている。あきを失った朔太郎が律子と一緒にオーストラリアにあきの遺骨を散骨しにいく。人を思う気持ちは量ることはできないし、それをどうすることもできないけれど、律子はあきの事を忘れていない朔太郎のことがまるまる好きなんだろうな。

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    2025年04月20日
  • 世界の中心で、愛をさけぶ

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    純愛とはまさにこういうこと、っていうのが読んでいてひしひしと感じられた。
    自分よりも大切な人がいるということは素敵なことだなと思った。自分もいつかそんな人と出逢って、守れるようになりたい。

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    2025年02月18日
  • 世界の中心で、愛をさけぶ

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    この歳になっても若い頃にさけんだ愛は美しい記憶としてどこか残っているもの。記憶の中の愛を少し思い出した。

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    2024年11月21日