片山恭一のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ思っていたよりも、アキが元気な時間が長く続く。このジャンルの小説は、序盤から病気になってしまうものを多く読んできたので、そのストーリー構成が新鮮だった。そして元気な時間が長いからこそ、前ぶれなく辛い日々が訪れることがリアルに感じられて、つらかった。
ラスト、未来へ進んでいく朔の姿が描かれていて、寂しくも前向きな気持ちで終われた。
アキと朔のこのやりとりが心に残った
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わたしはね、いまあるもののなかに、みんなあると思うの。みんなあって、何も欠けてない。
だから足りないものを神様にお願いしたり、あの世とか天国に求める必要はないの。
だってみんなあるんだもの。それを見つけることの方 -
Posted by ブクログ
有名な映画の小説版。
映画すらみたことはなかったが、気になったので読んでみた。
病気の少女とその恋人。ありふれたお涙頂戴の定番ストーリーをここまで綺麗に書き上げることに感服。君の膵臓をたべたい、と同じものを感じる。
ひたすらに純愛、と私は言いたいが、これを気持ち悪い子供じみた物語だと思う人間もいるのだろうなとは思う。それでも忘れてはいけないことが散りばめられた青少年のバイブルであり、たとえ大人であっても忘れるべきではない言葉が多々あった。
ずっと共にいることは嫌いなところを知ることであり怖いとアキは言い、好きなところが増えて嫌いなところも好きになることだと朔はいう。
朔の理想を語るよう -
Posted by ブクログ
世界の中心で、愛をさけぶ
著/片山恭一
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**あらすじ**
高校2年生の朔太郎と、恋人のアキ。アキの死から、物語は始まる。ふたりの出会い、無人島への旅、そしてアキの発病、入院……。最愛の人を失うとは、どういうことなのか。
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**感想**
映画を観て、ドラマを観て、小説を読んで、そして今回はオーディオブックで――久しぶりに「セカチュウ」の世界に浸りました。初めてこの物語に触れたときと比べると、感じ方は少し変わったかもしれませんが、それでも変わらず心を揺さぶられました。純粋な想いの強さ、美しさ、そして切なさが胸に迫ります。
特に印象深いのは、映像作品との結びつき。朔太郎やアキ -
Posted by ブクログ
ネタバレ面白かった。
恋人である朔太郎とアキ。2人の何気ない会話や日常、無人島でのキャンプの様子、病気に罹ってしまったアキ、そんなアキをオーストラリアに連れ出そうとする朔太郎という感じの話。
甘くて切ない。2人の出会いから別れ、その後が描かれている。
日常の会話とかが面白い。2人の絶妙な距離感というか、恋人同士だけどベタベタし過ぎてなくて家族というのが近い感じでそんな2人が会話から見て取れる。
2人の関係性が尊くて美しいなって思わせられた。純愛っていうのがピッタリだと思う。無条件で相手の事を愛していて隣にいる事が当たり前なそんな関係が憧れる。こんなに好きになれる人がいるっていうのがとても幸せな事なんだ