片山恭一のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ思っていたよりも、アキが元気な時間が長く続く。このジャンルの小説は、序盤から病気になってしまうものを多く読んできたので、そのストーリー構成が新鮮だった。そして元気な時間が長いからこそ、前ぶれなく辛い日々が訪れることがリアルに感じられて、つらかった。
ラスト、未来へ進んでいく朔の姿が描かれていて、寂しくも前向きな気持ちで終われた。
アキと朔のこのやりとりが心に残った
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わたしはね、いまあるもののなかに、みんなあると思うの。みんなあって、何も欠けてない。
だから足りないものを神様にお願いしたり、あの世とか天国に求める必要はないの。
だってみんなあるんだもの。それを見つけることの方が大切だと思うわ。
いまここにないものは、死んでからもやっぱりないと思うの。いまここにあるものだけが、死んでからもあり続けるんだと思うわ。
ーぼくがアキのことを好きだという気持ちは、今ここにあるものだから、死んでもきっとあり続けるね。
ーええ、そう。そのことが言いたかったの。だから悲しんだり、恐れたりすることはないって。
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これ以外にも、心に残る文章やグッとくる表現、儚い気持ちにさせられる文章がたくさんあった。たぶん自分自身が近しい人を亡くして、すぐ読むのは気持ち的につらいかも。でも少し時間が経ってから整理をつけていくために読むには、心から勧められる一冊だと思う。 -
Posted by ブクログ
有名な映画の小説版。
映画すらみたことはなかったが、気になったので読んでみた。
病気の少女とその恋人。ありふれたお涙頂戴の定番ストーリーをここまで綺麗に書き上げることに感服。君の膵臓をたべたい、と同じものを感じる。
ひたすらに純愛、と私は言いたいが、これを気持ち悪い子供じみた物語だと思う人間もいるのだろうなとは思う。それでも忘れてはいけないことが散りばめられた青少年のバイブルであり、たとえ大人であっても忘れるべきではない言葉が多々あった。
ずっと共にいることは嫌いなところを知ることであり怖いとアキは言い、好きなところが増えて嫌いなところも好きになることだと朔はいう。
朔の理想を語るような子供っぽさに終始むず痒さを感じもするのだが、愛に生きようとするその青臭さに胸が熱くなったことも確かである。 -
Posted by ブクログ
世界の中心で、愛をさけぶ
著/片山恭一
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**あらすじ**
高校2年生の朔太郎と、恋人のアキ。アキの死から、物語は始まる。ふたりの出会い、無人島への旅、そしてアキの発病、入院……。最愛の人を失うとは、どういうことなのか。
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**感想**
映画を観て、ドラマを観て、小説を読んで、そして今回はオーディオブックで――久しぶりに「セカチュウ」の世界に浸りました。初めてこの物語に触れたときと比べると、感じ方は少し変わったかもしれませんが、それでも変わらず心を揺さぶられました。純粋な想いの強さ、美しさ、そして切なさが胸に迫ります。
特に印象深いのは、映像作品との結びつき。朔太郎やアキといった登場人物の姿が、映画やドラマの俳優陣のイメージと重なり、自然と情景が浮かんできます。平井堅さんの「瞳をとじて」や柴咲コウさんの「かたちあるもの」も、物語の感情に寄り添う名曲で、読後に改めて聴くと余韻が深まります。
オーディオブックには、過去に読んだ作品を新たな感覚で味わえる魅力があります。目で追う読書とはまた違い、声や音が感情に直接語りかけてくるようで、物語への没入感がより高まります。同じ作品でも、時を経て、異なる媒体で触れることで、まったく新しい体験として蘇る。そんな読書の楽しさを、改めて感じさせてくれる時間でした。