あらすじ
高校2年生の朔太郎と、恋人のアキ。アキの死から、物語は始まる。ふたりの出会い、無人島への旅、そしてアキの発病、入院……。最愛の人を失うとは、どういうことなのか。日本中を涙させたラブストーリー。321万部空前のベストセラー、待望の電子書籍化!
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Posted by ブクログ
本当に、何も知らずにこの物語と出会っていたとすれば、どんな起承転結になるんだろう、ただ単にヤリたい盛りの高校男子の性春ストーリーなのだろうかって、思いながら読むのかな。
むしろ、そういう新鮮さを持って読み進めたいけどね、純粋に。何も知らずに本屋で手に取って。
と言いながら実際は、ブームから既に十数年も経過して、映画化されドラマ化され漫画化されアニメ化され舞台化されて、興味もなければ知りたくもない情報が勝手に耳に入ってしまっているこの状況で、
あえて今、古本屋で手にした22年前の原作小説を読む、っていう。
「助けてください」っていう名台詞、たぶんこのあたりで言うんやろなぁて気付きながら読む、っていう笑
ぼくの唇は世界中の誰よりも、彼女の名前を呼ぶのに相応しい形になっている。
叶えられないことばかりを望んで毎日を生きていくことの、、、。
こんなにも強烈に、恋人に恋焦がれて恋煩ってしまっている朔ちゃんが、アキと死別ではないカタチで別れていたとすれば、それはもう、凶暴化してたやろうな、朔ちゃんは。
狂気と憎悪のストーカーに変貌してたな、きっと。
恋人の死を受け入れず、吹っ切らず、立ち直らず、忘れず。味も色彩も無い世界から、戻ってこれて良かったね朔ちゃん。
てか朔ちゃん、中坊の頃から爺さんと一緒に飲んでたんかーい。
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この本を読みながら、もう会うことのできない人たちのことを考えました。おばあちゃん、おじいちゃん、飼っていた犬、、、
死んでしまった人の記憶は、歳を経るにつれて曖昧になってしまうような気がして、時々とても寂しい気持ちになります。
それでも、無かったことにはならなくて、違う人と結婚しても、何十年経っても、ふとした時に思い出すのかなって今は思います。
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死をしっかりと捕まえられる作品。
20年ぶりに再読。死は厳かであり、亡くなった方から負の感情は表れないなど、30代に読み直してハッとする部分もあり。当時号泣した記憶があったが、今回はそこまでではなく。やはり感情面は変化するんだなと再実感できた。
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平成の恋愛小説だな、と世代を感じた。
ベストセラーというのもわかる。
病めるときに寄り添ってくれる相方は本物だと思う。かたちあるものにとらわれず、何らかの形で幸福に昇華できたらいいな。
Posted by ブクログ
学生同士の恋愛をベースに死生観について描かれている。
最後アキが倒れるシーンは、昔映画のCMで見たイメージ通りですが、実際にはその前の病院を抜け出すところから少しハラハラドキドキという気持ちも合わさってグッと来ました。
医療従事者としては、病院抜け出すなんてやめくれ……………とは思いますが。笑
でも、死ぬ前にどこか行けたら、家に帰れたら、そんな気持ちもいつも側にあるのでやっぱり感情移入してしまいました。
当時はそんなに散骨もメジャーな話題ではなかった印象ですので、ここから広がったのかな?
好きな人と性交渉したいという欲は見えますが、具体的な行為に及ぶシーンは無いので万人に読んで欲しいですね。
意図したことかわかりませんが、初めにラジオで言ったことが…というのも大事なことだなと思います。覆水盆に返らずとは違うかもしれませんが、不用意なことは言わなければよかったといつも後悔が付きまといます。
Posted by ブクログ
結婚を目前としていた朔太郎と律子は17年前に出会っている。朔太郎の元恋人あきが白血病で入院中の病院に律子の母が入院していた時期が重なっている。あきを失った朔太郎が律子と一緒にオーストラリアにあきの遺骨を散骨しにいく。人を思う気持ちは量ることはできないし、それをどうすることもできないけれど、律子はあきの事を忘れていない朔太郎のことがまるまる好きなんだろうな。
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純愛とはまさにこういうこと、っていうのが読んでいてひしひしと感じられた。
自分よりも大切な人がいるということは素敵なことだなと思った。自分もいつかそんな人と出逢って、守れるようになりたい。
Posted by ブクログ
純愛とは考えさせられる一冊でした。初恋のままの相手と逢うことができなくなくなる喪失感の中を淡々と進む現実は自分は耐えられないと感じた。長澤まさみが演じた亜紀を観てみたくなりました。
Posted by ブクログ
思っていたよりも、アキが元気な時間が長く続く。このジャンルの小説は、序盤から病気になってしまうものを多く読んできたので、そのストーリー構成が新鮮だった。そして元気な時間が長いからこそ、前ぶれなく辛い日々が訪れることがリアルに感じられて、つらかった。
ラスト、未来へ進んでいく朔の姿が描かれていて、寂しくも前向きな気持ちで終われた。
アキと朔のこのやりとりが心に残った
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わたしはね、いまあるもののなかに、みんなあると思うの。みんなあって、何も欠けてない。
だから足りないものを神様にお願いしたり、あの世とか天国に求める必要はないの。
だってみんなあるんだもの。それを見つけることの方が大切だと思うわ。
いまここにないものは、死んでからもやっぱりないと思うの。いまここにあるものだけが、死んでからもあり続けるんだと思うわ。
ーぼくがアキのことを好きだという気持ちは、今ここにあるものだから、死んでもきっとあり続けるね。
ーええ、そう。そのことが言いたかったの。だから悲しんだり、恐れたりすることはないって。
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これ以外にも、心に残る文章やグッとくる表現、儚い気持ちにさせられる文章がたくさんあった。たぶん自分自身が近しい人を亡くして、すぐ読むのは気持ち的につらいかも。でも少し時間が経ってから整理をつけていくために読むには、心から勧められる一冊だと思う。
Posted by ブクログ
死を受け入れ、残された人間はどのように生きて行くのかというテーマ
生の受難を受け入れてこそ、やがて訪れる死に意味があるように思う。だから、「生」を放棄してはいけない。残された者にはそれを精一杯生きてゆく責任がある。
実際に自分が最愛の人を失くす経験がなく、軽く読み進めたが、最後の2章は特に美しかった。数十年後に読み返して「生」に向き合う朔の気持ちを享受できるように成長していたい
大木いいやつやん
Posted by ブクログ
有名な映画の小説版。
映画すらみたことはなかったが、気になったので読んでみた。
病気の少女とその恋人。ありふれたお涙頂戴の定番ストーリーをここまで綺麗に書き上げることに感服。君の膵臓をたべたい、と同じものを感じる。
ひたすらに純愛、と私は言いたいが、これを気持ち悪い子供じみた物語だと思う人間もいるのだろうなとは思う。それでも忘れてはいけないことが散りばめられた青少年のバイブルであり、たとえ大人であっても忘れるべきではない言葉が多々あった。
ずっと共にいることは嫌いなところを知ることであり怖いとアキは言い、好きなところが増えて嫌いなところも好きになることだと朔はいう。
朔の理想を語るような子供っぽさに終始むず痒さを感じもするのだが、愛に生きようとするその青臭さに胸が熱くなったことも確かである。
Posted by ブクログ
世界の中心で、愛をさけぶ
著/片山恭一
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**あらすじ**
高校2年生の朔太郎と、恋人のアキ。アキの死から、物語は始まる。ふたりの出会い、無人島への旅、そしてアキの発病、入院……。最愛の人を失うとは、どういうことなのか。
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**感想**
映画を観て、ドラマを観て、小説を読んで、そして今回はオーディオブックで――久しぶりに「セカチュウ」の世界に浸りました。初めてこの物語に触れたときと比べると、感じ方は少し変わったかもしれませんが、それでも変わらず心を揺さぶられました。純粋な想いの強さ、美しさ、そして切なさが胸に迫ります。
特に印象深いのは、映像作品との結びつき。朔太郎やアキといった登場人物の姿が、映画やドラマの俳優陣のイメージと重なり、自然と情景が浮かんできます。平井堅さんの「瞳をとじて」や柴咲コウさんの「かたちあるもの」も、物語の感情に寄り添う名曲で、読後に改めて聴くと余韻が深まります。
オーディオブックには、過去に読んだ作品を新たな感覚で味わえる魅力があります。目で追う読書とはまた違い、声や音が感情に直接語りかけてくるようで、物語への没入感がより高まります。同じ作品でも、時を経て、異なる媒体で触れることで、まったく新しい体験として蘇る。そんな読書の楽しさを、改めて感じさせてくれる時間でした。
Posted by ブクログ
昔の恋愛小説という感じがした。淡々と、それでも熱く愛し合う男女と、その別れと向き合っていく姿が描かれている。あんまり緩急は無いけど、話自体は短いので、ほどよい満足感。
Posted by ブクログ
面白かった。
恋人である朔太郎とアキ。2人の何気ない会話や日常、無人島でのキャンプの様子、病気に罹ってしまったアキ、そんなアキをオーストラリアに連れ出そうとする朔太郎という感じの話。
甘くて切ない。2人の出会いから別れ、その後が描かれている。
日常の会話とかが面白い。2人の絶妙な距離感というか、恋人同士だけどベタベタし過ぎてなくて家族というのが近い感じでそんな2人が会話から見て取れる。
2人の関係性が尊くて美しいなって思わせられた。純愛っていうのがピッタリだと思う。無条件で相手の事を愛していて隣にいる事が当たり前なそんな関係が憧れる。こんなに好きになれる人がいるっていうのがとても幸せな事なんだろうなと思った。
病院での2人の会話は辛かった。だんだん弱気になっちゃうアキを見るのが辛かった。
でもオーストラリアに行くのを計画し始めてから少し元気になって良かった。だからこそ生きてるうちに連れていってあげたかった。
朔太郎とおじいちゃんの関係性も良かった。
一緒に墓の骨を盗りにいったり、2人の会話とがが祖父と孫というよりも友人みたいなそんな感じが良かった。
大切な人の死んでしまっても想い続けていればその人の中で生き続けているんじゃないかなって思った。
先立たれた方はその人の悲しみを肩代わりしているっていうおじいちゃんの話もなんか心に残った。
甘くて切ない話だった。
Posted by ブクログ
切なく輝く純粋な愛の物語
朔太郎と亜紀のオーストラリア行き、叶えてあげたかった。
でも、行けなかったからいつまでも美しく思えるのかな。
若くして別れなければならなかった二人。いつまでも心の中の何処かに亜紀ちゃんはいる事になった。それでいいのだろう。そしてそのまま亜紀がいない世界を生きていく。
Posted by ブクログ
20年前に大ベストセラーとなり、映像化した作品。
ドラマ版や映画版は観たことがないため、映像作品の方も観てみたい。
内容紹介では完全に児童書という印象を受けたが…むしろ小学生が読む内容ではないような気がした。
白血病を患った中学生の少女アキ。
アキと出逢い、恋に落ちる主人公朔太郎(さくたろう)。
2人の少年少女に押し寄せる過酷な現実。
恋愛や命の尊さが染みる作品。
自分より大切な存在ができる事がどれだけ凄い事なのか痛感した。
Posted by ブクログ
中高生のとき、図書室で手に取って夢中になって読んだ本。友人と話していて話題になったので、再読。あまりになにも覚えてなくて自分の記憶力に笑っちゃったけど、淡々と綺麗な言葉が並べられていて、その当時のわたしが好きな文章に違いないと思った。アキとサクのかけがえのない日々が、この本の中に閉じ込められている。わたしが大人になったからなのか、この本がそうなのか、わからないけど思ったより感情はのらなかったな。整頓された、しわのない真っ白なシーツという感じだ。
Posted by ブクログ
主人公の彼女に対する愛情がこっちまで伝わってくるくらい大きくて、本当に大好きなんだなと思う純愛物語だった。
だからこそ、病で彼女を亡くした時の主人公の気持ちを考えると辛い。
立ち直るのにも相当時間を要したと思う。
ただ、最後には別の彼女を連れて亡くした彼女と真の決別をするシーンには感動した。
強く生きていくことを決めた朔太郎は立派だと。
Posted by ブクログ
2008年07月05日 15:45
ほんとは、おすすめ度1か2にしようかと思ったんだけど、
最近、本を読まない人が増えている。
そんな人に読んでほしいという意味で、3。
まず始めに感じたことは、書き込みが足らなさ過ぎると言う事だ。
物足りない物足りない。あっという間にアキが病気になって死んでしまう。
気がついたら葬式の場面だった。
感情移入、出来そうな気がしそうで出来なくて歯がゆい。
せいぜい主人公(朔太郎)とおじいちゃんの関係の場面が良かったのと、
会話のテンポはまあまあ好きだったことか。主人公とアキのも含めて。
題名は、パクリとか言ってる人がいるけど、
題名くらいと言ったら誤解を生むかもしれないけど、これくらいなら別に良い。
問題は、中身であろう。
Posted by ブクログ
約20年ぶりの再読。「こんな話だったっけ?」と思うことがたくさんあって、再読もいいものだと思った。
最終章で、朔太郎が婚約者と学校に行く。そこで、アキの焼けた骨の灰をまく。そのシーンが切ないような、でも、朔太郎も吹っ切れたんだという思いの両方が伝わってきて良かった。
物質的なものがなくなっても、生き残った人間の心にとどまっていれば十分だと思う。
Posted by ブクログ
「ぼくにとってアキのいない世界はまったくの未知で、そんなものが存在するのかどうかさえわからないんだ」「大丈夫よ。わたしがいなくなっても世界はありつづけるわ」朔太郎とアキが出会ったのは、中学2年生の時。落ち葉の匂いのファーストキス、無人島でのふたりきりの一夜、そしてアキの発病、入院。日に日に弱っていくアキをただ見守るしかない朔太郎は、彼女の17歳の誕生日に、アキが修学旅行で行けなかったオーストラリアへ一緒に行こうと決意するが―。好きな人を失うことは、なぜ辛いのか。321万部空前のベストセラー、待望の文庫化。
Posted by ブクログ
自分が擦れてしまっているからなのかありがちだなと思ってしまった
内容的にはさらっと読めたが没頭はできなかった
新しい作品ではないので最近の話の先駆けと考えればすごいのかな
Posted by ブクログ
冬休み1冊目
まだ身近な人が死んだりする経験がなくて共感出来るとかいうことは無かったけど、先に死ぬほうより死なれた方の方が苦しいんやなあっていうあっさい感想で申し訳ない。クリスマスに読む本ではなかったけど考えさせられるし、もし身近な人が亡くなったらこの本が染みるんやろうなあ