【感想・ネタバレ】世界の中心で、愛をさけぶのレビュー

あらすじ

高校2年生の朔太郎と、恋人のアキ。アキの死から、物語は始まる。ふたりの出会い、無人島への旅、そしてアキの発病、入院……。最愛の人を失うとは、どういうことなのか。日本中を涙させたラブストーリー。321万部空前のベストセラー、待望の電子書籍化!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

学生同士の恋愛をベースに死生観について描かれている。

最後アキが倒れるシーンは、昔映画のCMで見たイメージ通りですが、実際にはその前の病院を抜け出すところから少しハラハラドキドキという気持ちも合わさってグッと来ました。
医療従事者としては、病院抜け出すなんてやめくれ……………とは思いますが。笑
も、死ぬ前にどこか行けたら、家に帰れたら、そんな気持ちもいつも側にあるのでやっぱり感情移入してしまいました。
当時はそんなに散骨もメジャーな話題ではなかった印象ですので、ここから広がったのかな?

好きな人と性交渉したいという欲は見えますが、具体的な行為に及ぶシーンは無いので万人に読んで欲しいですね。

意図したことかわかりませんが、初めにラジオで言ったことが…というのも大事なことだなと思います。覆水盆に返らずとは違うかもしれませんが、不用意なことは言わなければよかったといつも後悔が付きまといます。

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2025年05月24日

Posted by ブクログ

ネタバレ

思っていたよりも、アキが元気な時間が長く続く。このジャンルの小説は、序盤から病気になってしまうものを多く読んできたので、そのストーリー構成が新鮮だった。そして元気な時間が長いからこそ、前ぶれなく辛い日々が訪れることがリアルに感じられて、つらかった。
ラスト、未来へ進んでいく朔の姿が描かれていて、寂しくも前向きな気持ちで終われた。

アキと朔のこのやりとりが心に残った
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わたしはね、いまあるもののなかに、みんなあると思うの。みんなあって、何も欠けてない。
だから足りないものを神様にお願いしたり、あの世とか天国に求める必要はないの。
だってみんなあるんだもの。それを見つけることの方が大切だと思うわ。
いまここにないものは、死んでからもやっぱりないと思うの。いまここにあるものだけが、死んでからもあり続けるんだと思うわ。

ーぼくがアキのことを好きだという気持ちは、今ここにあるものだから、死んでもきっとあり続けるね。

ーええ、そう。そのことが言いたかったの。だから悲しんだり、恐れたりすることはないって。
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これ以外にも、心に残る文章やグッとくる表現、儚い気持ちにさせられる文章がたくさんあった。たぶん自分自身が近しい人を亡くして、すぐ読むのは気持ち的につらいかも。でも少し時間が経ってから整理をつけていくために読むには、心から勧められる一冊だと思う。

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2024年04月29日

Posted by ブクログ

ネタバレ

面白かった。
恋人である朔太郎とアキ。2人の何気ない会話や日常、無人島でのキャンプの様子、病気に罹ってしまったアキ、そんなアキをオーストラリアに連れ出そうとする朔太郎という感じの話。
甘くて切ない。2人の出会いから別れ、その後が描かれている。
日常の会話とかが面白い。2人の絶妙な距離感というか、恋人同士だけどベタベタし過ぎてなくて家族というのが近い感じでそんな2人が会話から見て取れる。
2人の関係性が尊くて美しいなって思わせられた。純愛っていうのがピッタリだと思う。無条件で相手の事を愛していて隣にいる事が当たり前なそんな関係が憧れる。こんなに好きになれる人がいるっていうのがとても幸せな事なんだろうなと思った。
病院での2人の会話は辛かった。だんだん弱気になっちゃうアキを見るのが辛かった。
でもオーストラリアに行くのを計画し始めてから少し元気になって良かった。だからこそ生きてるうちに連れていってあげたかった。
朔太郎とおじいちゃんの関係性も良かった。
一緒に墓の骨を盗りにいったり、2人の会話とがが祖父と孫というよりも友人みたいなそんな感じが良かった。
大切な人の死んでしまっても想い続けていればその人の中で生き続けているんじゃないかなって思った。
先立たれた方はその人の悲しみを肩代わりしているっていうおじいちゃんの話もなんか心に残った。
甘くて切ない話だった。

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2025年03月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

切なく輝く純粋な愛の物語

朔太郎と亜紀のオーストラリア行き、叶えてあげたかった。
でも、行けなかったからいつまでも美しく思えるのかな。
若くして別れなければならなかった二人。いつまでも心の中の何処かに亜紀ちゃんはいる事になった。それでいいのだろう。そしてそのまま亜紀がいない世界を生きていく。

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2025年03月20日

Posted by ブクログ

ネタバレ

主人公の彼女に対する愛情がこっちまで伝わってくるくらい大きくて、本当に大好きなんだなと思う純愛物語だった。
だからこそ、病で彼女を亡くした時の主人公の気持ちを考えると辛い。
立ち直るのにも相当時間を要したと思う。
ただ、最後には別の彼女を連れて亡くした彼女と真の決別をするシーンには感動した。
強く生きていくことを決めた朔太郎は立派だと。

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2024年03月31日

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