幸田真音のレビュー一覧

  • 天佑なり 下 高橋是清・百年前の日本国債

    Posted by ブクログ

    日本経済を何度も救った男の後半生を詳細に描く。
    政権交代、関東大震災、世界的恐慌という背景の中、是清氏が向き合った財政問題は現代日本と類似している。
    高齢にもかかわらず、大蔵大臣を7回農商務大臣を1回、そして総理大臣を1回務め我が国を救った男は2,26事件の凶弾に斃れた。そして陸軍は第二次世界大戦に突入する。

    0
    2015年10月31日
  • ランウェイ 上

    Posted by ブクログ

    非常にパワフルな小説。下巻のなかにニューヨークを表現した「元気なときは目茶苦茶テンションをあげてくれる、・・・反対に落ち込んでいる人間を徹底的に落ち込ませる」という表現がぴったりである。
     ランウェイというタイトルから連想されるとおり、ファッション業界へ飛び込んだ若い女性のサクセスストーリーで、ハプニングも、ロマンスも、ハッピーもあるエンターテイメント。ただし、小説としてのエネルギーが高いせいか、頑張ろうと思っている人の背中は強烈に押す代わりに、落ち込んでいるときには、なんでこんな風にできないのだろうと落ち込ませる危険性もある。
     エネルギッシュに生きていきたいと願う女性に読んでほしい本。ちょ

    0
    2015年10月29日
  • 天佑なり 上 高橋是清・百年前の日本国債

    Posted by ブクログ

    日本経済を何度も救った男・高橋是清。
    奴隷として売られていったアメリカで英語力を身に着け、帰国後は官に民にと活躍し、彼一流の財政センスで日本の経済危機を救った男の前半生。

    0
    2015年10月26日
  • 天佑なり 下 高橋是清・百年前の日本国債

    Posted by ブクログ

    上下巻、完読。

    人となり、モノの見方、人との関わり方。
    ここまで貫き通せる人だからこその功績なんだろう、と。
    信念を持って行動する、これって言うは易し、とても難しい。でも、信念を持って行動する、これができた方が結果、苦しくても生き易いのでは。だって己の中に信ずるものがあるなら、迷うということがないから。
    でも、信念という根幹から生まれる努力。これが伴っていなければ、話にならない。ただの頑固者だ。

    もちろん規模は違うかもしれない、でもこんな風に生きたい、素直にそう思った

    0
    2015年09月24日
  • 天佑なり 下 高橋是清・百年前の日本国債

    Posted by ブクログ

    高橋是清の名前を少し知っていた程度だったのだけど、驚くほど波乱な人生を送っていた。
    是清の人となりと信念が相まって、明治から昭和の危機を救って来たのだろうけど、最期が無念。ああやって日本は第二次世界大戦に向かっていったのか、、、。
    また自分にもう少し金融の知識があれば、なおのこと深く読めたのでは、、、と、なんだか無念。

    0
    2015年09月15日
  • 周極星(下)

    Posted by ブクログ

    中国ビジネスを巡る話。中国での取引は、最後お金が払われるまでどうなるか分からないというのが繰り返し出てくるが、この物語も最後まで紆余曲折していて面白かった。

    0
    2015年06月19日
  • バイアウト 企業買収

    Posted by ブクログ

    企業買収をめぐる残念物語。TOBとかホワイトナイトとか、当時良く聞いた単語がたくさん出てきたライブドア事件を思い出す。

    0
    2015年05月09日
  • ランウェイ 下

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    初の幸田真音。
    固めのビジネス小説金融系のイメージが強かったけど
    主人公が同年代、ファッション業界、世界で奮闘!!サクセスストーリー!
    な雰囲気だったので、読みやすいかな?と。

    読みやすかったです。
    おもしろかったです。
    ワクワクしました、刺激になりました。

    久し振りにのめり込める本に出会えた感。
    しあわせ。

    人情あるものも好きだけど
    ずっとうまくいっている話より
    挫折や不安も乗り越えて…の作品が結構好きなのかもしれないと、はじめて思いました。

    この作品も最後は人情。
    お人好し、正攻法だけでは、生きていけない。
    だけど、やっぱり人とのご縁とか繋がりとか素敵だな、好きだな、大切にしたいな

    0
    2015年02月11日
  • 代行返上

    Posted by ブクログ

    代行返上 幸田真音(著)

    年金制度の改正になり、
    企業は、年金に対して、代行を返上できるようになった。
    企業年金は、株などで運用している。
    代行返上する際に、株を放出することで、
    株式は、暴落する。

    五稜信託銀行の年金運用する河野課長は、
    代行返上についてのアドバイスを、していた。

    外資系ヘッジファンドのリョウは、
    インサイダーまがいの仕事をして、資金の運用をしていた。
    河野と、リョウは、高校生の同級生だった。
    河野は、その時、カンニングの摘発に協力した。
    それで、リョウは、高校に登校しなくなった。
    河野は、優秀なのだが、正義感も強い。

    リョウは、日本を暴落させようと企むが。

    0
    2016年09月10日
  • 傷(下) 邦銀崩壊

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    幸田真音、名前だけ聞くと男性か女性か分からないが、元女性ディーラーの書いた小説。

    文体が非常にハードボイルドで男らしい。(下)だが、(上)から併せて全体的な感想を述べると、非常にクールさに、人間味に溢れた作品だと思う。

    金融という賭け事のような世界の中で、「金」というものがいかに人を生かし、また殺していくのかを具に描いていると言える。通貨の無いやりとりではない、いわゆる金が媒介する世の中でどれだけ人の思惑が交錯するかということを丁寧に描いてみせている。その辺は女性ならではの書きぶり、と言えるかもしれない。

    最後、色恋沙汰に落ち着いてしまうのかと危惧したが、見事にそれをぶった切って、最後ま

    0
    2013年01月15日
  • バイアウト 企業買収

    Posted by ブクログ

    ホリエモン/堀江貴文 や 村上ファンド が想起される。
    日本の社会では ものづくりするものは 尊く
    金で金儲けするものは 下賎なもの という風潮がある。

    企業買収という 会社が商品となる という時代がおとづれ
    そのなかで 会社とは『なにか』を
    考える時代が やってきた・・・・

    株の世界は 不思議な力が 発揮される。
    TOBにたいして どう対応するのか?

    どこからが インサイダーであり
    株価操作なのか それが よくわからないことが
    わかった。
    プロとしての 法律知識が いるんですね。

    広田美潮は 父親への復讐 憎悪・・・・
    それを 落としこめ 勝とうとするが
    自分の中で 葛藤が起こり 意

    0
    2017年10月23日
  • 凛冽の宙

    Posted by ブクログ

    経済音痴で普段、金融・証券ネタというだけで敬遠する私、たまたま入院中で読む本がなくなって病院の図書室で手にしたという状況でなければ一生読まなかったと思う。とても良い出会いだった。これも縁かなあ。証券業界の小難しいことがさっぱり理解できない私でも充分楽しめた。古樫のモデルはあの村上ファンドの村上氏かな、だとすると、IT企業社長としてちらっと登場する井田氏はほりえもんかな、とか想像してみたんですが、いかがでしょ??

    0
    2012年04月27日
  • cc: カーボンコピー

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    コミュニケーション、夫婦であっても大切なこと。だって、所詮は他人だもん。ビジネス小説というよりも恋愛小説。

    0
    2012年02月12日
  • だったらボクがやる 宇崎治朗政治塾へようこそ 第1回

    購入済み

    コスパは良い。

    意外とストーリーが面白い。
    が、3巻ではまだ序章段階。
    これからどう盛り上がるか期待。
    1巻100円なら買ってもいいと思う。

    0
    2015年03月11日
  • バイアウト 企業買収

    Posted by ブクログ

    真田さんの小説は文庫になるたびにちょくちょくチェックしています。

    今回は、小さな音楽会社を巡って、
    ファンドや事業会社がTOBを仕掛けるハゲタカ小説。
    各社のTOB合戦は読み応えがあるし、
    社内で繰り広げられる喧々諤々とした議論も面白い。

    企業のM&Aについて楽しく学べる一冊。
    個人的趣味を言うと、
    ファンド内にもう少し「日本をよくするだー!」的な
    ヒーローがいてもよかったかなぁ。。
    (安っぽい小説に成り下がっちゃいますが…。)

    最後の終わり方があんまり好きじゃなかったですが、
    これはあくまで人それぞれの好みでしょう。

    最近、こういうそれなりに深くて楽し

    0
    2011年08月21日
  • バイアウト 企業買収

    Posted by ブクログ

    経済小説は多く読んでいますが、とても読みやすく時間を忘れます。
    外資系証券会社の女性を主人公とした、企業買収や彼女の生い立ちに
    おける葛藤がおもしろいです。

    0
    2011年01月17日
  • 傷(下) 邦銀崩壊

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    いきなりの展開に驚いた。芹沢、レイプはないだろ。州波の方も、そんなことされて冷静でいられるなんて・・・。
    その辺がちょっと引っかかるものの、その後の展開はスピーディーでなかなか読み応えがあった。
    大筋は予想された展開ではあったものの、州波の最後の決断とか、ちょっとしたどんでん返しもあったり。
    あと、ケネス佐々木が、ずっとイイキャラなのも良かったなぁ。
    幸田真音さんは本当にすごい作家だわ。
    ところで、州波が幸田さんにダブって見えて仕方がないんだけど・・・。

    0
    2010年12月22日
  • 傷(上) 邦銀崩壊

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ずっと積ん読だった本。やっと読んでみた。
    うーん、難しいけどおもしろい。
    やっぱり、頭のいい人が書いた作品は読み応えがあるなぁ。
    この前読んだラスコーリニコフの日とは比べものにならない。てか、比べちゃいけないけど。
    章や節によって時間が前後することもあるんだけど、わかりにくくなることはほとんどなく、ドラマを観ているように、すんなりと理解できる。
    本当にイイ作品だなぁと思った。
    その一方で、自分の愚かさも実感するわけだが・・・。
    それはさておき、上巻最後のニューヨークでの芹沢と配管工とのエピソードは泣けた。本当にジーンときたなぁ。

    0
    2010年12月22日
  • 周極星(下)

    Posted by ブクログ

    面白かった!最後のばたばたがちょっとなぁ〜と思いつつ。しかし全てがすごい偶然というなの運命で繋がってたのが、面白さといろいろと紙一重かも。でも久しぶりに幸田さんを読んだので楽しめたかな。

    0
    2010年03月22日
  • バイアウト 企業買収

    Posted by ブクログ

    ハゲタカに続き、バイアウトを題材にした小説。今回は1社に対して3社がTOBをかけるという筋書き。最後にはまさかの逆転がある。ブロックトレードを扱う証券会社の立ち位置というのはなかなかネタにはならないので、その点では新しかった。ただし小説が問題提起しようとしていること自体はここ数年だいぶいい古されているような感じ。特に新しい視点は感じられなかった。[2009/11/24]

    0
    2009年11月25日