幸田真音のレビュー一覧
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未曾有の自然災害と「日本売り」に立ち向かう日本初の女性首相三崎皓子。東京を襲う大洪水に立ち向かう人々の様子、猛烈に売られていく日本になす術もなく立ち尽くすトレードルームの様子など、非常にリアルな描写で読んでいてドキドキする。自分の利権を守り、正当化するだけのおじさん政治家の書き方もとてもうまい。エン...続きを読むPosted by ブクログ
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桜田門外や井伊直弼の歴史。
藩の政治と上位下達の怪奇。
職人気質と商人気質の衝突。
男尊女卑と良妻賢母の表現。
そのほか、多方面から読めるテーマが散りばめられてた。
安政の大獄のせいで、人気がない井伊直弼だけど、彦根藩では名君として存在する。
良く知ると、非常に真面目で勉強家で先見の明があり、と...続きを読むPosted by ブクログ -
高橋是清は、若い頃はやんちゃでしたが、歳を経るに従って、活躍の度合いが深まっていったんですね。晩年に、何度も何度も大蔵大臣に引っ張りだされたりしてね。高橋是清の様な、しっかりとした国家観を持つ人物が、跳ね返りの軍部の凶弾に倒れたのは、惜しいです。
と言うか、いまの日本に必要なのは、高橋是清の様な、...続きを読むPosted by ブクログ -
明治から大正、昭和という激動の時代にこんな強い日本人がいて、今の日本があることを改めて感じました。
さらに、今の時代にぜひ、再来してほしい人物だとも思います。
政治家には見習ってほしい。
大河ドラマやってほしいです。Posted by ブクログ -
幸田さんにしか書けない視点が多く盛り込まれていた。高橋是清の先見性と国を思う志に感動した❗すべての国会議員と公務員に読んでほしい。Posted by ブクログ
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少年時代の英語学習と海外生活の内容が面白かったです。
後半は、経済用語満載で難しかったですが勉強になりました。
経済的にもギリギリの状態で日露戦争が開戦され、その舞台裏で金策に奔走した高橋是清の様子がとても印象に残りました。Posted by ブクログ -
バイアウト=企業買収
大きなテーマは『会社は誰のものか』
株主か、経営者か、はたまた・・・
M&A・・・TOBやMBOと云った内容を繰り広げる。
3場面くらいが同時進行で話が進むのでスピーディー且つ、読みやすい内容。フィクションで記述されているが、内容としては恐らく06年に世間を騒がせたライブ...続きを読むPosted by ブクログ -
難しい箇所もあったが、経済の話で分からない事を知りながら読めて楽しかった。
あとはどれだけ出世しても変わらない高橋是清の人間性が良いと思いました。Posted by ブクログ -
髙橋是清のキャリアはとてもユニークだ。
近代日本を支えた偉人たちは、何れもユニークなキャリア(特に海外留学、渡航経験)を持っているが、高橋是清のそれは、輪をかけた程にユニークだ。
その事実を知り、この時代だからこそ、政治、金融界の頂点に昇りつめることができたのだろう、と思ってしまう。
言い換えると、...続きを読むPosted by ブクログ -
感想は下巻で。
以下抜粋~
・和喜次(是清)と鈴木知雄が学んだのは、紐育より来日していた医師でもあり、宣教師でもあるジェームス・カーティス・ヘボンである。前年より横浜の居留地で施療院とともにヘボン塾を開き、ヘボン式ローマ字表記法を考案。
・「いいへ、日本人は真っ先に辞書を買っていました。英語を勉...続きを読むPosted by ブクログ -
激動です。信念に基づいて考えて行動し、結果を残す。簡単で当たり前だけれども誰でも出来る事ではありません。
カッコ良いなぁ。
専門的な事は分からない部分が多かったが
大局を捉えて常に先を考える姿勢は、非常に参考になりました。Posted by ブクログ