幸田真音のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
題材にとても興味を持てた。日常生活で生成A.I.をなんとなく使っては(触っているというよりも撫でている程度かな)いるけれど、実際は人工知能はもっと浸透していて、特に僕達消費者側の人間は、恩恵そのものをいちいち感じないまま(ネットショッピングとかSNSでその存在を感じるくらいか?)過ごしている。その奥に悪意を潜ませることができる人がいると、ふと気付いたときには被害を受けたり搾取されたり、というのが今後起こり得る恐怖と、これからの少子高齢化と人口減少がどんどん進む中で必要な技術なのは間違いなく、これを作り上げる「人」をどう育てるか、というのが課題なんだなと再認識した。
先見性のある作家さんなんだ -
Posted by ブクログ
桜田門外や井伊直弼の歴史。
藩の政治と上位下達の怪奇。
職人気質と商人気質の衝突。
男尊女卑と良妻賢母の表現。
そのほか、多方面から読めるテーマが散りばめられてた。
安政の大獄のせいで、人気がない井伊直弼だけど、彦根藩では名君として存在する。
良く知ると、非常に真面目で勉強家で先見の明があり、とてもやさしい。
藩主になって亡くなるまで、全体でたった10年の執政期間。
地元には3年程しかいなかった中、9度も藩内を見分するまでの現場主義。
ただ、大老職に至っては就任2年で暗殺されてしまう。急ぎ過ぎた、というより、藩主後継者のレールから外れていた為、教育も受けていないし、その心構え?も遅かったの -
Posted by ブクログ
バイアウト=企業買収
大きなテーマは『会社は誰のものか』
株主か、経営者か、はたまた・・・
M&A・・・TOBやMBOと云った内容を繰り広げる。
3場面くらいが同時進行で話が進むのでスピーディー且つ、読みやすい内容。フィクションで記述されているが、内容としては恐らく06年に世間を騒がせたライブドアショック、村上ファンド問題、スティール・パートナーズ問題などモチーフに描かれていると推察出来る。
ファンド、投資銀行、証券会社、事業会社、投資家、、経営者、従業員・・・
様々なマーケットプレイヤーの思惑が交錯し合い、『マーケット』の中で揺れ動く心理戦。個人的にハラハラしながら読めたのが