幸田真音のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
経済エンタメが、コミックや小説で少しずつ増えています。本作も前から知っていましたが、書店でたまたま見つけて購入してみました。,,結局は、おっさん向けコミック誌定番の人情物でオチをつけるのが基本スタイルです。,(コミックチャージは、それ程「おっさん」誌では、ないと思うのですがw),そこへ、小道具として株ネタを絡めるところがポイントです。,,・IPO関連株(親会社株),「グリー」が外れた身としては、少々悔しい…。,・新興国株下落によるオプション取引,・デイトレーダーの光と闇,・定番の同業者の自殺(どうやら主人公の父親も…),etc,,2007年〜2008年の作品ですが、今読んでもそれほど、ネタが古
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Posted by ブクログ
面白いか面白くないかと言えば、間違いなく面白かった。ファッション業界の舞台裏ものぞけたし、仕事に対する主人公の姿勢には憧れるし、そのプロ意識はみならいたい。読んでて元気になれる本かもしれない。
・・けど、転校初日にぶつかって喧嘩になった相手が同じクラスで席も隣で、実は学校一のモテ男だった、みたいな流れが随所にあって、若冠、食傷気味。
最後のプロポーズは、付き合ってもいないし、お互いの気持ちも確かめてないのにプロポーズってどうよ、、というのは一旦置いておくにしても、真昼にプロポーズする前にセレーネとブライダルメイトになる話をしてたり、真昼の母親の同意をとってたりって、私はちょっとひいちゃうわ -
Posted by ブクログ
村上ファンドをモチーフにしているのは明らか。
登場人物の人物描写が非常に浅いと感じるものの、スピード感を大事にした展開を行うのであれば致し方ないか。
タイトルの「バイアウト」に関し、一般的には「株式のマジョリティ取得を狙ったファンドによるM&A」が定義であるのに対し、本書ではマイノリティ投資にも関わらず「バイアウト」という単語が使用されているのが残念。
鞘抜きを狙うファンド、不動産価値に重きを置く事業会社、そして人的資産に着目する事業会社・・・
本書では最終的には人的資産に着目した事業会社が独り勝ちをしたが、個人的には儲けの手法はプレーヤーによって様々で、その手法に長短や是非はないと考 -
Posted by ブクログ
主人公は、外資系の証券会社ではたらく。
不良債権をビジネスにする人たちがあることが、
ずいぶんわかった。
お金を動かす単位が違うと、
やはり、感覚も違ってくるのだろうね。
大きな流れの中で、
自分の正義を通すことの難しさが、伝わってくる。
これまでの幸田真音のストーリーとは違っているような感じを受ける。
小説風になりすぎているというべきなのだろうか?
会話の中で、応えていくのは、深みがなくなる。
会話というのは、微妙にずれている。
その微妙なずれが、おもしろいが、
会話に応える様に展開することが、はまりすぎておもしろくない。
不良債権には、誰も責任をとるものがいない。
このことが、一番大 -
Posted by ブクログ
幸田さんの最新の文庫小説。
前から気になっていたものが、
やっと文庫化されて読んだ感じです。
広告業界で働く主人公(キャリアウーマン的な感じ)が
クライアントの生保の担当者とタッグを組んで、
仕事を受注したり、彼との恋愛をしたりしていくお話。
前半部分は、広告業界の仕事ぶりがリアルに描かれており、
とても面白いし、広告業界に興味のある人も
参考になる部分がたくさんあるはず。
後半からは、ミステリー的な要素が増えて、
逆にミステリーが好きな人は楽しめると思います。
もう少しテンポ良く、話がポンポンと進んでくれるのが、
個人的な好みではありますが、久々に読んだ小説は、
僕のカラカラの体にすー