島薗進のレビュー一覧

  • 宗教のきほん なぜ「救い」を求めるのか
    グリーフケアなどが気になり、タイトルも合わせて著名な著者の新刊として読んでみた。
    救済宗教という括りを初めて知ったし、そういった流れを知ることができたと思う。専門用語も多く、知識がないと少し読みにくいかもしれない。
  • 大学4年間の宗教学が10時間でざっと学べる
    第1章まで呼んだ。グノーシス主義が、今まであまりよくわかってなかったが、簡単に簡潔にここで説明されていて良かった。右側に図も載っていて、楽しかった。
    もっと続きを読みたかったなぁ。今度時間がある時に読みたいな。
    この本の特に好きなところは、はじめににある著者の文章。
    宗教学について学ぶ時、様々な生き...続きを読む
  • みんなの宗教2世問題
    安倍元総理大臣襲撃事件の容疑者山上氏の行動からクローズアップされた宗教2世 さまざまな宗教2世の生の声がつづられている。一時はマスコミも騒ぎ立てたが今では、冷めてしまったようだ。この本を読みもう一度宗教2世について考えることとなった。
  • 大学4年間の宗教学が10時間でざっと学べる
    1.この本を一言で表すと?
    世界の宗教の概要を網羅的に纏めた本。

    2.よかった点を3~5つ
    ・ユダヤ教とキリスト教(p36-55)
    →歴史と違いが簡潔に纏められていてわかりやすい。

    ・初期新宗教(p166)
    →天理教、金光教、黒住教は神道系とは知らなかった。

    ・イスラーム(p76-85)
    →知...続きを読む
  • 教養としての神道―生きのびる神々
    古代から中世にかけては、各地のアミニズム的な信仰が錯綜して、本書での解説を読んでも中々理解に苦労する。
    明治維新以降は、尊王思想を纏って国策感が出て来るところから、終戦までの時代の空気を色濃く感じる。
  • 見捨てられる<いのち>を考える
    終末期と急性期との違い
    高齢や障害者であれば治療しないのか
    呼吸器がない場合には死ぬしかないのか
    日本で類を見ない医療崩壊がおこり
    亡くなった命が沢山ある
    コロナ禍でこれからの医療体制を見直し改善できるといいが
    原発の事故も一回きりではない
    緊急事態がら再び起きた時に人権を配慮して対応できるのか
    ...続きを読む
  • 教養としての神道―生きのびる神々
    近代日本社会の精神文化形成に「神道」がいかに関わったか、現代に連なるテーマをその源流から仔細に論じられている。

    神道は、古くから存在する日本固有の宗教。
    一般的な宗教には教祖や経典が存在するが、神道は教祖や経典が存在しないことも大きな特徴。
    「古事記」や「日本書紀」にも神道という言葉は出現するが、...続きを読む
  • 悲しみとともにどう生きるか
    殺人事件の遺族が主催するミシュカの森で死刑反対を語る平野啓一郎氏~家族を失う。喪失感に浸る。対応すべき現実がある。喪失と立ち直りの間で揺れる時。グリーフケア、さりげなく寄り添い援助する。事件や事故の報道。死者が出る。遺族の気持ちは図りしれない。第三者でいてはいけない。我々の社会で起きたこと。準当事者...続きを読む
  • 悲しみとともにどう生きるか
    あることを軸に、いろんな人が自分の視点や体験から死生について語った会の記録? この会に行きたかったなぁー!豪華! それぞれの登壇者の著書を読もう。
  • 悲しみとともにどう生きるか
    オムニバス形式。
    大切な人を亡くして悲しいときに、自分自身と死者にどう向き合うかという視点と、
    悲しみの真っ只中にいる他人とどう関わるのかという視点があると感じた。

    宇多田ヒカルの「夕凪」という曲の原題は「Ghost」なのだが、あの曲の理解が少し深まった気がする。私は悲しいことがあったとき、「夕凪...続きを読む
  • 大学4年間の宗教学が10時間でざっと学べる
    タイトル通り、いろいろな宗教の成り立ち、由来、教えの基本を一通り学べる本。図解を用いて、簡単な文章で書かれているため分かりやすい。しかし、早く読めすぎて、読み終わってみると何も頭に入っていない気もする。(これはあくまで私の問題だが)テレビニュースで宗教の話題が出てきた時などに、また手にとってみようか...続きを読む
  • 宗教学の名著30
    近代以前には離れがたく密接だった宗教(特にキリスト教)と形而上学の関係が次第に分離していく経緯が1〜3章に書かれており、これが面白かった。哲学者であるカントやニーチェが本書で取り上げられるのは意外であったが、その訳を知って興奮を感じた。本書には他にも社会学者や思想家、文学評論家などが取り上げられてお...続きを読む
  • いのちを“つくって”もいいですか? 生命科学のジレンマを考える哲学講義
    死生観を知りたくて選んだ本の中の一つ。
    あと、オルダス・ハクスリーの「すばらしい新世界」が取り上げられていたので読んでみた。

    前半はいまの再生医療の技術について、科学を通して知る。ES細胞とかiPS細胞とか、ニュースで聞くくらいしかなかったけど、なるほどそういう仕組みだったのか、だからノーベル賞な...続きを読む
  • 宗教を物語でほどく アンデルセンから遠藤周作へ
    参照作品…佐野洋子『100万回生きたねこ』/アンデルセン「人魚姫」/マクドナルド『軽いお姫さま』/宮沢賢治『なめとこ山の熊』/『新約聖書』「放蕩息子の帰還」と『法華経』「長者窮子のたとえ」/キングスレイ『水の子 陸の子のためのおとぎばなし』/トルストイ『イワン・イリッチの死』/西加奈子『きりこについ...続きを読む
  • 宗教学の名著30
    無神論者が「先進諸国」を支配したかのような情勢だが、それは仮の姿である。幕をあげれば、神仏精霊が語られない日は1日として存在しない。イスラム国しかり、年中行事しかり、冠婚葬祭しかり、映画や文学作品しかり、漫画やアニメしかり。ありとあらゆる場に宗教は躍動する。それを否定しようとしまいと、人は真に宗教を...続きを読む
  • いのちを“つくって”もいいですか? 生命科学のジレンマを考える哲学講義
    バイオテクノロジーがもたらす治療を超えた医療=エンハンスメントの課題の哲学的思考。
    哲学的故か堂々巡り感有り。
  • 宗教学の名著30
    ちくま新書の『〜の名著30』シリーズは前作の社会学がなかなかの面白さだったが、本屋で今回の『宗教学』というタイトルを見た時、門外漢の自分としては「一体どんな著作が取り上げられてるんだろう、まさか無味乾燥な専門的研究書だらけじゃなかろうな…」などという思いが一瞬よぎった。だがその不安は杞憂だった。
    ...続きを読む