島薗進のレビュー一覧

  • 大学4年間の宗教学が10時間でざっと学べる

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    なんと言っても、天理教、金光教、黒住教に関心があった。他にも檀家制度の説明やキリスト教福音派の説明も面白かった。項目ごとに強弱つけながら読める。

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    2021年04月12日
  • ともに悲嘆を生きる グリーフケアの歴史と文化

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    「この世界の片隅に」や唱歌「故郷」など身近な題材もあり読みやすかった
    「故郷」は介護施設などでも定番曲のイメージがあるが社会の変化により受け止められる歌詞の意味が再解釈されたとの部分はおもしろいと思った

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    2021年02月13日
  • 宗教学の名著30

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    日本の宗教学は島薗先生を抜きにして語ることはできないでしょう。そんな大家が味わう30冊。
    大学院入学後の資料収集に役立つかな、と思い読みましたが、読んでいてなかなか難解。歴史・文学・哲学…そういったところに精通していなければ、なぜ島薗先生がこの30冊をこれほどの熱量で語っているのかがわからないような1冊でした。
    この辺りの基礎教養を身につけた上で、いつか再トライしてみたいです。

    それはそうと、心理学関係の学者も多々紹介されており、やはり心理学と宗教には強い結びつきがあるのだなあ、と心理学部生としては思うところです。

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    2020年02月10日
  • 大学4年間の宗教学が10時間でざっと学べる

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    文章+図表で2P完結なので、空き時間にもちょこちょこ読める。キリスト教、イスラム教、仏教はもちろん、マイナーな部分まで網羅されており、ざっと学ぶには十分だと思う。

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    2019年04月08日
  • いのちを“つくって”もいいですか? 生命科学のジレンマを考える哲学講義

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    医療技術の発展に伴い課題として浮き彫りになってきた「治療を越えた医療=エンハンスメント」をベースに、いのちの捉え方を私たちに問う本作。

    医療技術が飛躍的に進化している昨今。治療できなかった病気が治療でき、救えなかった命が救えるケースが増えてきました。ニュースでそれらを目にする度に単純に人間にとって「良いもの」が生まれた、と思っていました。本書では医療技術が人間にとって「より良く」利用された時、つまり治療を越えて「増強」として利用された時に「何が変わり、何が問題となるか」という課題や問題点が、さまざまな側面から投げかけています。

    世の中には賛否両論ある技術がすでに実用化されているのも現状です

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    2019年02月07日
  • 宗教を物語でほどく アンデルセンから遠藤周作へ

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    組織宗教は衰退しても、物語としての宗教は滅びない。その通りだと思う。また、着実に物語の宗教性は深化している。人間の良心は繰り返し蘇るのだ。

    島薗さんが取り上げた作品に直に触れたくなった。
    特に苦難を受け止める、の章。

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    2017年06月15日
  • 宗教を物語でほどく アンデルセンから遠藤周作へ

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    (02.14.2017)

    あまり期待せず読み始めたが、興味深い内容だった。なかなかに深い考察だと思った。読んだことない本が何冊か登場したので、今度読んでみようと思う。

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    2017年02月15日
  • 宗教学の名著30

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    本の選択眼は確か。それぞれの紹介は浅いが、名著の可能性、限界を示した点は参考になる。今後、各書を読みたくはなった。

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    2016年08月01日
  • 何のための〈宗教〉か? 現代宗教の抑圧と自由

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    日本の新宗教について書かれたものでも、個人的にお気に入り。

    なんで気に入ったかといえば、それぞれの宗教について歴史的背景を踏まえながら、どのように変遷していったのかについて構造的に分析しようとしている論者が多いということが、僕の趣向に合うからなのかもしれない。

    組織論で見る新宗教は、ともすれば企業の発達段階にも似たような構造を抱いていて、じゃあ何が違うのかというところに注目することはとてもワクワクさせるものであるなあということを実感中。

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    2012年07月29日
  • 宗教学の名著30

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    島薗先生の思想が垣間見えるラインナップながら、しかし抑えるところは非常によく抑えられていて素晴らしい。宗教学をもっと掘り進めたい人に。

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    2012年02月15日
  • 教養としての神道―生きのびる神々

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    古代から現代にいたるまでの神道史を概観している、バランスのよい入門書です。

    神道の起源については、稲作にそのルーツをたどることができるという意見から、制度としての神道が確立された中世まで時代をくだらなければならないとする意見まで、論者によって立場が分かれます。本書はそれらのなかで主要な意見を手ぎわよくまとめつつ、古代律令国家による祭祀にその核を見いだし、その後歴史のなかでさまざまにかたちを変えつつも神道と呼ばれる信仰の形態が現代にまで受け継がれているという主張を提出しています。

    その後、神道の歴史は神仏習合というかたちをとって日本に定着していきました。さらに室町時代から江戸時代にかけて、儒

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    2025年09月14日
  • 見捨てられる<いのち>を考える

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    看取り医療の現場にいますが、「尊厳死」という言葉は注意して使うべき言葉だと思いました。安楽死も尊厳死も「人工死」ですから。

    高福祉国家と思われがちなスウェーデンの事例も気になりました。

    選択とは、選ばれた側にとっては喜ばしいが同時に選択から外れる不幸が必ずあるということです。見捨てられるいのちの代わりには、救われるいのちも必ずあるのでしょうか。

    世界史、地球史の中では、多様で無数の生きとし生けるものの中のひとりのいのちは無限に軽いと思い、その軽みはわたし自身は受け入れています。今は。

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    2025年07月13日
  • みんなの宗教2世問題

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    編者は自身が宗教二世であることを明かしている横道氏。自身の発達障害についても触れている。

    第一章は宗教2世らの生の声。
    そして著名人らによる様々な意見。
    いろんな人の声に耳を傾けるということの大切さがよくわかる。

    後半は宗教二世を扱った作品についてデータベースのようになっている。今まで気づかなかったが、これだけ作品化されているということは、表現者がそれぞれに問題意識を持って発信しているということでもある。

    安倍元首相銃撃事件から3年経過し、改めて読んでみようと手にした一冊。

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    2025年07月11日
  • 政治と宗教 統一教会問題と危機に直面する公共空間

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    2022年7月8日の安倍元首相の銃撃事件直後、宗教学者島薗進が編者となり思想史学者中野昌弘などと
    統一教会問題を考えたものである。
    教団の発祥から活動の実態、政治家との繋がり、元首相の銃撃にいたる背景などを掘り下げている。
    これは自分が生活していた社会で実際に起こっていたことである。

    犯人山上徹也の母は教団の信者となり1億以上の資金を注ぎ込み家庭崩壊を招いていた。
    統一教会の被害相談は2015年までの28年間で23800件、1177億円発生している。
    霊感商法は1970年代の中頃から始まり警察の摘発は2007年以降のことである。教団は訴えられても信者の勝手な行動として資金を集め続け、それを韓

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    2025年05月10日
  • ともに悲嘆を生きる グリーフケアの歴史と文化

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    グリーフワークの歴史などをざっと学びたければオススメ。個人的にはグリーフワークの宗教的意味合いを考えたいと思う種と、内村鑑三の心霊の自由と寛容に関する考察の種をいただいた。

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    2025年02月17日
  • 教養としての神道―生きのびる神々

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    やっと読み終えた…。神道がこんなに時代とともに多様な変遷を経ているとは知らなかった。
    ある事柄ではなく、時系列で説明されてるから、その経緯がわかりやすい。

    でも、神道の各々の知識がそれほどないから、読み進めるのが難しい。気を抜くと文字だけ追ってしまい、思考が止まってしまう。

    天津神と国津神。
    記紀神話。
    明治維新での神仏分離がいかに乱暴で、それまでの経緯や実情を無視しているのかはよくわかった。

    時間を置いて、他の神道の本やら神社に行ってみて、また読み直そうと思った。

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    2024年12月13日
  • 宗教のきほん なぜ「救い」を求めるのか

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    人はなぜ絶対的な存在に祈りを捧げ、「救い」を求めるのだろうか?
    世界三大宗教とよばれる仏教・キリスト教・イスラームを救済宗教と位置づけ、その名の通り救済を求める宗教の歩んできた歴史と社会的構造との相関関係を明らかにしている
    そもそも救いとはなんなのだろうか。序盤では文学や歌にみられる救いの表現を取り上げつつ、芸術によって形成されてきた救いの意識をひもといている

    ウェーバーの提唱した、人の死後はすでに決まっているから現世の行いや宗教の類は全く意味がない、とした予定説が興味深い こんな反宗教的な思想が許されるのか、と思ったけどケーサカンバリンの地水火風の話(たしか唯物論的なの)と似てる気もしてお

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    2024年12月01日
  • みんなの宗教2世問題

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    私も宗教2世、いや、正確には3世です。
    皆さんの体験談は、自分と重なるところも多く、改めて、自分もいろんなことを我慢してきたんだろうな、本当の自分を出すことができずに大人になったんだろうなと感じました。

    せっかくなので、私の記録も(長くなりますが)ここに残します。
    私は、父方の祖母、母方の祖父母が創価学会に入会し、父と母は子どもの頃から学会員で、学会活動の中で出会って結婚し、私が生まれました。
    父母は地元でちょっと有名な活動家だったので、その長女である私も期待されていると(勝手に)感じていました。
    小学生になる頃、母から勤行唱題を教わり、土日には未来部として会合や合唱団の活動に参加しました。

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    2024年06月21日
  • 宗教のきほん なぜ「救い」を求めるのか

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    グリーフケアなどが気になり、タイトルも合わせて著名な著者の新刊として読んでみた。
    救済宗教という括りを初めて知ったし、そういった流れを知ることができたと思う。専門用語も多く、知識がないと少し読みにくいかもしれない。

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    2023年11月10日
  • 大学4年間の宗教学が10時間でざっと学べる

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    第1章まで呼んだ。グノーシス主義が、今まであまりよくわかってなかったが、簡単に簡潔にここで説明されていて良かった。右側に図も載っていて、楽しかった。
    もっと続きを読みたかったなぁ。今度時間がある時に読みたいな。
    この本の特に好きなところは、はじめににある著者の文章。
    宗教学について学ぶ時、様々な生き方を具体的な人間の実相から離れることはできません。
    宗教学は、人間が向き合う難しい問いを、それらの具体的な事例からつぶさに学んでいこうとするものです。
    人の生きる根拠となるものがなんだったのか、何を生きがいとして人は生きてきたのか。
    人類史を広く見渡せば、宗教抜きには語れないことが実に多いくあります

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    2023年10月03日