篠原千絵のレビュー一覧
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この巻は、全巻の中でも1番位読むのが辛い巻。前巻でユーリの懐妊が明らかになって幸せで穏やかなひと時が序盤で描かれているだけに、ナキア皇太后(&ウルヒ)の仕打ちに、唖然とします。ユーリは勿論の事、彼女が行方不明になってカイルも精神と肉体のバランスを崩してしまいます。救いは、ユーリ(とルサファ)が流れ着...続きを読む
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カイル皇子が無事に皇帝に即位するもののユーリとの心の溝は深まり、お互いを想う気持ちとはうらはらに心はすれ違い、とうとう「今度こそユーリを現代日本に"還す"」とカイルは約束します。そこからまたナキア皇太后の陰謀で戦乱が2箇所で起こり、2人は其々別の地へ遠征する事になります。そこで一軍を任されて遜色ない...続きを読む
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カイル皇子の隠し子騒動(でっちあげ)がら始まり、新しく立った新皇帝が弑逆されその場にいたユーリが疑われ、そして逃げる様に避難しして…と、ユーリはいつもの彼女らしく動く事が出来ず常に辛い状況。カイル皇子も状況打破を試みますが、ナキア皇太后を追い詰めるのにはあと一歩及びません。なかなか読むのが辛い巻です...続きを読む
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やっと本当の側室になったと思ったら、後宮にて女の争い勃発。空だった後宮にわんさか集められた他国の王女や自国の皇族の姫達に、後ろ盾や身分を持たないユーリは遠慮気味。まぁ、しょーもない嫌がらせの数々にはビクともせず、ただカイルの役に立てない事を嘆いている辺り、最初から勝負は決まっていた様なものかしら。…...続きを読む
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一軍を任されて動乱を鎮めに行くユーリですが、鮮やかな手腕で事を進めていきます。イル・バーニを筆頭に三姉妹や三隊長、皆が彼女を「皇妃・タワナアンナに」と元から願っていたけれど、その願いを強く募らせてゆきます。いやー、ユーリが活躍すると読んでいてやっぱり楽しい!。前巻まで数巻続いた重苦しい気持ちを吹っ飛...続きを読む
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ユーリが近衛長官になりナキア皇太后は何を仕掛けてくるのか?と思っていたら、ユーリの側近となったルサファの方へ魔の手が。ユーリが彼を救う為のシーンがとっても好きです。続いて、エジプト戦。…の前にまた皇太后が仕組んだ罠。この人はもぉ、自国を滅ぼすつもりとしか思えん行動に出ていますね☆。とどまる所を知らな...続きを読む
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久しぶりにラムセス登場です。ユーリはまた彼に攫われてしまいますが、カイルにより即奪還♪。もうこの流れはお約束?という感じですね^^♪。その後、ユーリの懐妊が明らかになって幸せで穏やかなひと時が流ます…が嵐の前の静けさという感じです。それを知ってナキア皇太后とウルヒが大人しくしているワケがないですから...続きを読む
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エジプトに居ても当然の様に(ラムセス将軍も巻き込んで)大騒動を起こしているユーリが笑えます。エジプトでもナキア皇太后の様な毒婦がいました。彼女・ネフェルティティに嵌められて捕まったラムセス将軍と、彼を救う為動くユーリ。次巻がエジプト編の山場かな。
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普通の女子高生が生贄として古代に呼ばれるが、紆余曲折ありながら王子の正妃となり、現代に帰らずに一生を全うするお話です。
とにかく面白い。読むたびに物語のなかに引き摺り込まれてしまう。
それに安定の篠原千絵先生。描く男性がとにかくカッコイイ。カイル王子のセクシーさは、一見の価値あり。
長い話だけ...続きを読む -
タタールのくびきから始まるロシア人の娘の出世物語。
このヒュッレムは実在の人物がモデル。
そして彼女の献上された先の物語がここから始まる…
スルタンの歴史はいずれも血生臭く、どれだけ歴史を重ねても残酷だと感じてしまうけれど、そんな中で一際精彩を放つ存在が彼女だった。 -
この巻ではヒッタイトでは皇帝・シュッピルリウマが病死し、ナキア皇太后(の皇子)と皇太子争いへ。カイル皇子の評判を落とす為に横暴な偽イシュタルが現れ、その街へ単身で駆け付け牢にぶち込まれてしまうユーリは相変わらずの無鉄砲ですが、そこで1人の人間として人々の支持を集めてしまう人間性が素晴らしいです。"谷...続きを読む
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合間なく次々に仕掛けてくるナキア皇妃。その度ユーリは仮死状態になったり誘拐されたり、大変。けれど守られるだけを良しとせずに戦う方法を学んだり努力する姿勢もあり、運も大きく味方してピンチを切り抜けて行くごとに"イシュタル(戦いの女神)"としての名声を上げていく彼女にワクワクします(普段は飾りっ気なく少...続きを読む
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1巻でイル・バーニとキックリ。2巻でハッティ3姉妹。3巻でザナンザ皇子。4巻で3隊長…と、どんどん役者が揃ってきました。そして、敵役のナキア皇妃の右腕・ウルヒの顔もこの巻でやっとお目見え(ココまで顔を見せずに引っ張ったのが凄い☆)。大きな戦争が始り、ウルヒの暗躍もあってユーリは敵国の捕虜⇒後宮へ。相...続きを読む
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敵味方関係なく人々の支持を集めるユーリ。そんな彼女を正妃、そしてナキア皇妃に代わるタワナアンナ(皇妃)にと周りは考え始め…てな流れ。その為に主(カイル皇子)の意志も無視する側近イル・バーニの暗躍により、また現代に還る機会を失ったユーリですが、この辺りで物語の最終目標はタワナアンナなんだろうなぁ(遠い...続きを読む
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学生の頃から何度も読んでいる作品ですが、大人になってから改めて読んでみると、最初の頃(1~2巻)のユーリは行動が軽率ですね(還りたい気持ちは解りますが)。そして、目的があっての表向きの顔もあるにせよカイル皇子がチャラい(笑)。これから逞しくなってゆくユーリと、どんどん大人の魅力満載で格好良くなってい...続きを読む
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この巻最大の出来事は、ザナンザ皇子っ(涙)ですね。ナキア皇妃の、何処までも追い込む悪役ぶりが恐ろしいです。そして、エジプトのラムセス登場の巻でもあります。ここから長きに渡るヒッタイトvsエジプトの争いの中で何度も顔を合わす敵だけれど、個人的にとても好きなキャラです。敵と言ってもナキア皇妃と違って好敵...続きを読む
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敵・黒太子が『幼い言動と鋭角な政治的思考が混在する』と仰っていますが、ユーリはまだ現代の15歳なんですよね☆。しかもヒッタイトに来てまで1年も経っていない事を考えると、敵国内でくじけそうになってもカイル皇子の為に動きまくった挙句に敵味方関係なく人々の支持を集めている姿は素晴らしいです^^♪
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波乱万丈な生活の吊り橋効果もあってか、どんどんカイル皇子に惹かれてゆくユーリ。現世で付き合いたてだった彼氏・氷室君は忘れ去られてゆきますが、まぁ素敵過ぎる大人に平和に生きる普通の中学生が勝てる訳もないですね^^。
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現代日本から古代中東(紀元前14世紀・トルコ)に、魔術で強制的にトリップさせられた主人公・ユーリ。皇妃ナキアによって、彼女が産んだ息子以外の皇子を呪い殺す生贄として呼ばれた訳ですが、帝位に一番近いと言われる第三皇子・カイルに助けられて…てな流れ。昔どっぷりハマった作品で暗記するくらい読み込んだ上に、...続きを読む
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慎ちゃんと小田切さんが手を組んで曽根原先生に捕まった倫子を助けに行きますが、ここで、小田切さんが死んでしまうんですよね〜(╥﹏╥)散り際もカッコイイわ。
この巻は色々展開早くて、こんな早いペースで話進んでたんだ、とちょっと驚き。考えたら、結構な内容なのに全12巻だもんね。