三雲岳斗のレビュー一覧
-
-
-
-
-
-
-
Posted by ブクログ
“ダリアンは不愉快そうに顔をしかめて、
「この女は、生きたまま腹を裂かれて殺された、というのですか」
「ああ。彼女の死因に不自然なところは何もないよ。これは普通の人間の犯行だ」
ヒューイが素っ気なく説明する。それを聞いて憤慨の表情を浮かべたのはジェシカだった。
「普通の人間の犯行……!?これがまともな人間のやることだっていうの!?」
感情的になって詰め寄ってくるジェシカに、ヒューイは優しく微笑んで、どこか寂しげな口調でぼそりと告げた。
「犯人の精神状態がまともかどうかは僕には判断がつかないな。戦場では、これよりも悲惨な死体をいくつも見たよ」
ジェシカは一瞬、驚いたように動きを止め、
「……あな -
Posted by ブクログ
“ジェシカは、ぐ、と頬を引き攣らせ、
「私だって渡り鳥なんか食べないわよ。シロクマじゃないんだから」
黒衣の少女が、ハッ、と嘲るように息を吐いた。
「渡り鳥をバリバリ喰う女はみんな口ではそう言うのです。さすがに馬のしっぽみたいな髪型だけのことはあるのです」
「そんな女がどこにいるのよ!?てか、髪型は関係ないでしょう!」
「悪いけど……本当に少し静かにしてくれないか、二人とも」
ジェシカが肩を怒らせて黒衣の少女に詰め寄っていると、ベンチに横たわっていた青年が、疲れたような声でぼそりと呟いた。
「蒸気機関の修理を手伝っていたせいで、寝不足なんだ。少し休ませてもらえるとありがたい」
「あ……ご、ごめ -
Posted by ブクログ
“「……出よう、ダリアン」
少女は呆れたようにヒューイを見上げると、手甲に覆われた腕を差し出した。
「何を言っているのですか。私は揚げパンを食べるのです。早くそれを寄越すのです」
「きみの知り合いのハーストン一族は、この街じゃずいぶんな嫌われ者らしい……僕たちの目的地があの家だとバレると騒ぎになりそうだ」
そう言いながらヒューイは荷物をまとめ始めた。それを見て慌てたのはダリアンだった。焦って立ち上がりながら手を伸ばし、
「こら、ヒューイ、なぜパンをしまうのですか。まだお砂糖をかけてないのです。ヒューイ!」
「この近くで辻馬車を拾うのもやめたほうが良さそうだな。仕方ない……少し歩こう」
「こら。 -
-
-
Posted by ブクログ
ネタバレ#novel
最強の吸血鬼、第四真祖に変身した主人公が太平洋上に作られたメガフロートの学究都市・魔族特区での事件を解決。厨二設定山盛りだけど、どこか飄々としているカウンター・ラノベ続編。
今作は王家の血筋と秘儀の術式を悪用した人造擬似天使が相手。またまたうなるほどの厨二設定。を、また逆手にとっているのが面白い。
展開的にはますますハーレム化促進。でも吸血鬼の王なわけで、側室はいっぱいいても問題ないんでしょうそうなんでしょう(笑
しかし日本人は本当に吸血鬼好きですよね。
・三雲岳斗「ストライク・ザ・ブラッド〈3〉天使炎上 (電撃文庫)」