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Posted by ブクログ
第4巻を読破。
「間隙の書」は使い方次第では便利じゃないかな、と思った。
荷物かさ張らなくなるだろうし、布団の圧縮にも使えない? とか。
こんな風な幻書の有効活用できれば平和なのになあ。
そして、巻数を増すごとにヒューイの謎が増えていく――ような気が。
前回の巻でちょっと第三者的視点で語られたヒューイ像も、どっかとらえどころがなさそうな感じに見えたし。
はっ! 本の知識もかなりあるよね!!
合間に入っているショートストーリー2本もおもしろかった。
本編がアレな感じなので、屋敷妖精さんのお話はクスリとなりました。
あとヒューイの後輩、アルマンのお話も。
まったく懲りない男なのです(笑)
Posted by ブクログ
“ダリアンは不愉快そうに顔をしかめて、
「この女は、生きたまま腹を裂かれて殺された、というのですか」
「ああ。彼女の死因に不自然なところは何もないよ。これは普通の人間の犯行だ」
ヒューイが素っ気なく説明する。それを聞いて憤慨の表情を浮かべたのはジェシカだった。
「普通の人間の犯行……!?これがまともな人間のやることだっていうの!?」
感情的になって詰め寄ってくるジェシカに、ヒューイは優しく微笑んで、どこか寂しげな口調でぼそりと告げた。
「犯人の精神状態がまともかどうかは僕には判断がつかないな。戦場では、これよりも悲惨な死体をいくつも見たよ」
ジェシカは一瞬、驚いたように動きを止め、
「……あなた、兵士なの?」
「まさか」
ヒューイは、軽く両腕を広げて微笑んだ。
ジェシカは無言で、彼の横顔を見つめた。いかにも育ちの良さそうな貴族風の青年が見せた思いがけない一面に、戸惑っている表情だった。
そんなジェシカの反応を、黒衣の少女が面白くなさそうに横目で睨み、
「普通ではないのは、死因以外のところなのです」
抑揚の乏しい声でそう言った。”[P.23]
「調香師」が一番良かった。挿絵の表情が素敵で泣きそう。
“「人を見た目で判断するから、そのような目に遭うのです」
アルマンは弱々しく肩を落とし、ひどく真剣な顔でぶつぶつと呟き始めた。
「ええ、ええ。そのとおりですよ。これからは慎ましやかで清楚な女性はやめにして、明るく活動的な女性を探すことにします。あと、そうだな、もう少し髪が長いほうが好みだな。ついでに胸も大きいほうが……」
そんなアルマンの様子を眺めて、ヒューイが呆れたように溜息をついた。
「あいつ、まったく懲りてないな」
ダリアンもやる気をなくしたように頷き、
「やつほどの大馬鹿は、どうやら死んでも治らないらしいのです」
「ああ、そうらしい」
ヒューイはそう言って愉快そうに笑った。そんな彼の横顔を見つめて、ダリアンは、不意に泣き出す寸前のような寂しげな微笑を浮かべた。
「死が二人を分つまで……ですか」
「え?」
「なんでもないのです」
ヒューイが振り返ったときには、ダリアンの儚げな微笑は幻のように消え去っていた。
彼女の艶やかな黒髪が、柔らかな月明かりに照らされてきらきらと輝いた。”[P.167]
Posted by 読むコレ
ダリアンが揚げパンばっかり食べてる今作w。
前半のダリアン、ヒューイのコンビのパートの短編と
後半のフラン、ハルの焚書官コンビのパートに分かれた
スタイルは今まで通り。
ダリアンの暴言っぷりは更に磨きがかってるのに、
最終的にはおせっかい焼きの優しいデレっぷりがやはり
グッときます(大丈夫か? オレ?)。
このダリアンたちと焚書官コンビとの絡みを期待してるのですが
なかなかに引っ張ってくれて、出し惜しみしてくれます。
うー。もどかしいー。
しかも更には幻書泥棒<ミスリル>も登場し、更なるストーリーの
広がりを期待させてくれますねー。
早くこの三すくみの絡みが読みたいぉ。
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