あらすじ
欠落した記憶を抱え、殺人現場の写真に執着を持つ青年と、心を閉ざして、理想的な優等生を演じつづける孤独な少女。進学塾の屋上で出会った二人が見つめる恐ろしくも哀しい事件の真実とは何か? そして、少女のつけた巨大なヘッドフォンのコードは、どこにつながるのか? 冷徹なまでに美しい本格の論理(ロジック)で解かれる最大の謎は、エンドロールのあとの二人の未来――。
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表紙はラノベっぽかったが、光文社ということで期待して買ったもの。しかし、買ってから随分と読んでおらずなんとなく本棚にあったのを読んだ。が、面白かった!続編を出して欲しいと切望する。設定などは若干ラノベっぽいのではという感じだが、なぜどこにも繋がっていないヘッドホンをしているのかという理由が心理学的で好感が持てた。小説だということで、塾という狭い範囲にしては事件が起こりすぎでは、ということも気にならない!気にならない。とにかく面白かった!いつか再読するだろう。
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これは彼と彼女が出会い、求め合う、青春恋愛小説である。
もう解説で有川浩氏が言いたいことを全て述べてしまっている(笑)
もちろん、ミステリ部分の謎解きも、秀逸であったことには違いない。
複雑そうに思えて、真相は意外と単純というか身近というか。そんな感じだ。 そしてとても優秀な彼女があっという間に真相に辿り着いてしまう。 私は彼と一緒に唖然とただそれを聞いているだけになってしまった。
そんな彼女でも、とても可愛い一面を見せることがある。 それこそが読みどころであり、そこに、にやけたり悶えたりキュッとしたりグッときたり……。 惹かれ合い求め合う二人を見ているのはとても微笑ましかった。
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どうしようもなく2人に惹かれた。推理、ミステリー、そんな物は2人の周りの景色でしかないように。欠落した部分を埋め合うように、無意識のうちに互いに惹かれ合う2人に、惹かれた。ただ、それだけだ。
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お気に入りの本になった♪
とってもいい
瞑のツンデレとか・・・
すごくいい感じ
ミステリー+恋愛
そして・・・うん
瞑の実は弱い一人の女の子なんだ
みたいな感じというか・・・
読んでて鳥肌、かもしれない
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面白かったです。有川浩が解説でも述べているように、ミステリというよりは、○○○○小説は、納得しました。コアな推理小説ファンには物足りないかもしれないけれど、十分楽しめます。こんな本から読書を始めるといいかもしれないですね。
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良質のキャラミス。
ミステリ部分はちとアクロバットが過ぎる部分もあるけど、悪いというほどでもない。
10年前ではなく、今の時代に出版されていればもっと流行ったんじゃないかと思う。
個人的には好きな部類。
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ミステリ部分、ぶっちゃけどうでもいい。
『少女ノイズ』は彼と彼女が
出会い、求め合う、
ただそれだけの恋の物語だ。
有川 浩
ミステリ部分でとても高い評価を受けているのに、解説にこんなことを言われていることに衝撃。
でも、確かに読んでみるとその通り。
この物語りは、彼女と彼が出会う恋の物語だ。
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本当に有川浩大先生の解説が全てを物語ってしまっている。
この作品は超ど真ん中をいくボーイ・ミーツ・ガールなのだ。それをミステリー要素を入れてごまかしているというか、ひねくれてるように見えるのだ。
連作短編にミステリー部分までどことなく今読んでいる「探偵ガリレオ」に似てなくもない。実際ガリレオはしっかり伏線とか張っているのだろうが、どちらも主人公側はわからずにもう一人の人物(ガリレオだと湯川学、本作では斎宮暝)に聞かせたらあっという間に解いてしまって読んでる私ポカーンなところとかまさに(苦笑)
私はミステリーにあまり向いていないのやもしれない。好きだから読み続けるけどw
でもね、この作品はラストの暝が全部持っていったね、うん。
これが萌え、萌えなのか!
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解説の有川浩さんの言葉通り、恋愛小説。
ツンデレな女子高生と変わった趣味を持つ大学生の物語。
自殺の話が印象的。
自殺って、裏切りなんだなー。
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文庫版になっても表紙のイラストが変わらなかったことに感謝(笑)。
ミステリとしてはそこそこ。何よりスカと瞑の物語として楽しめる。掌編を重ねるごとにスカの成長が見てとれるのもよい。第3話の瞑の「告白」が秀逸。
85点(100点満点)。
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有川浩さんが「キャラ重視の恋愛小説として読んでも秀逸だ」というような解説を書いており、実際その通りなのですが、トリックや謎解きのプロセスなど、ミステリーとしても良くできていると思います。
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魅力的な女の子と一緒に事件を解決していくっていうよくありそうな小説。
事件自体は印象にあんまり残っていないので、どちらかと言うとキャラクターで読ませる本なのかもしれない。
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誕生日プレゼントにもらった本。三雲岳斗作品はコールド・ゲヘナとレベリオン以来かも。表紙と有川浩の解説に惹かれてしまった。ヘッドフォン黒髪セーラー服な女の子と殺人現場の写真に執着をもつ大学生。ふたりが出会って、近づいていく過程がもうたまりませんな。謎解きもなるほどな、といった感じ。ふら下がったヘッドフォンのコードは、どこにつながったか。そこに繋がるしかなかったかのようなお話。
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何か欠けてる男と何か欠けてる女の恋の物語。
解説の有川 浩さんが言ってる
「ミステリ部分、ぶっちゃけどうでもいい。」
これが言いえて妙ですね。笑
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「ミステリ部分、ぶっちゃけどうでもいい。恋愛小説。」と有川浩さんが本の帯で語ってる通り。でも「静かな密室」はミステリとしてよかったと思う。ノイズという題名、瞑のヘッドフォンが伏線になっていた。この本は挿絵がないからラノベではないのかな?ラノベっぽかったんだけど。その辺が中途半端。
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ミステリでなく恋愛もの、である。
読者の六割がたは表紙に惹かれて購入したのではないだろうか。私もその内の一人である。
「ミステリ部分ぶっちゃけどうでもいい」
この言葉にこの作品の面白さが顕著に表れている。
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「五十音順の作者を読む」第32冊目「み」。
一部の記憶がなく、殺人現場の写真に執着を持つ大学生・高須賀克志と、理想的な優等生を演じ続ける高校生・斎宮瞑。
2人の交流と、様々な事件がテーマの物語です。
印象に残ったのが「四番目の色が散る前に」の章。
高須賀の瞑に対する想いがハッキリするのと同時に、瞑の葛藤も垣間見える内容で考えさせられました。
推理ものだけあり、読みごたえもあります。
どの事件も驚く結末を迎え、物語の最後は高須賀と瞑の未来を感じられる終わり方でした。
本書裏表紙の紹介文の内容が、最後に回収された結末となっています。
「青春とミステリーの両方を味わいたい」という方におすすめの作品です。
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何かが欠落しているツンデレ少女と何かが欠落している僕の物語。
キャラはいいと思うんだ。ミステリはどうなんだろう。
情報を聞くだけでわかるということは、私たち読者に同じ情報を与えてくれているってことなんだよね。
分からなかった(笑)
ただ謎解きはわかりやすかったと思うので、そこはすっきり!
続があるならこの二人の関係が進むなら読んでみたいかなぁって感じかな。
きっと解説の有川さんの「彼と彼女が出会い、求め合う、ただそれだけの恋の物語だ。」という言葉がすべて(笑)
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昔読んで、面白かった印象が強かったんで、文庫版を見つけた時迷わず買った(^^)ペーパーバック版はどこいったかな…表紙絵が一緒だけど、文庫版は小さいから!表紙もすごくお気に入り。
久しぶりに読んで、これはあの、神永さんの心霊探偵八雲ぽいね!ライトミステリ?というのか??(八雲は1冊目がすごくお気に入り。ホラーちっくで)
ツンデレ瞑ちゃんの活躍の続編はないのかな~~
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ボーイ・ミーツ・ガールな小説として読む必要がある、と思う。一話あたりの尺が短いことから、ミステリ部分が「問題編」「解答編」とクイズ番組のようになっている。従って、謎を解くための導線が見えず、物語世界に突入するのが難しい。なので、有川浩氏の解説にあるように恋愛ものという視点が必要なのだろうな・・・と思った。
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進学塾のバイト講師と女子高生が、塾内で起こる事件を解決する連作短編ミステリ。表紙のイラストから完全にラノベと思ってたけど、本格とラノベの間ぐらい?
とにかくキャラが立ってる。不仲の両親を繋ぎとめるために優等生を演じる女子高生・瞑と、殺人現場の写真に異様な執着をもつ大学生・スカ。
解説で有川浩さんが言っているように、何かが欠落している二人が、それを補いあうかのように惹かれていく様子は、ミステリなんだけど、恋愛もののよう。ふたりのラストが爽やかでいい。
この作者さんの作品はレオナルド・ダ・ヴィンチのシリーズしか読んでないので、こんな作品も書くんだ、とちょっとビックリ。
瞑がいつもつけているヘッドフォンは、5章のトリックとラストに繋げるための設定だったのかと、最後の最後で納得。
Posted by ブクログ
3+
本作は“本格ミステリー・ワールド2009”誌の“黄金の本格”で、3人の選者が皆◎をつけた唯一の作品ということで、まあ他人が絶賛していても自分にとって面白いとは限らないけれど(というか選者自体がまあちょっとどうなんだということもあるけれど)、ちょっぴり期待していた。
端正な筆致で誠実な語り口なのは好感が持てるし、確かに本格“風”な要素を盛り込みながら終始シリアスに展開していくのも良い。キャラクター描写もこなれた感がある。
しかしいまいち説得力が弱いと感じるのは、ちょいちょい後出しの事実を放り込んでくるせいだろう。これは結構萎える。それと推理の前提条件も多少いい加減に感じる。例えば、どこもそうだとは言わないが、少なくともウチの近所の小学校の校庭には当たり前の様に裸婦像があるし、そのことに何の違和感もない。
ちょっぴり期待していた分だけ肩すかしをくったような気もするが、それでもそれなりに安心して面白く読めたのは、確かなストーリーテリングの賜物かな。
Posted by ブクログ
あとがきで有川浩が本書を恋愛小説だと言い切ってミステリとしての評価を避けているが、うまいことやったもんだと思う。
ミステリとしての要素は動機もトリックもあまりにくだらなく、そんなことで人を殺したり自殺したりするかよ、とツッコミ満載なレベルの低さ。
さらに登場人物が主人公を除いて犯人も被害者も女ばっかりという作者の変態っぷりが痛々しい。
もともと連載ものだったのか章ごとにいちいち登場人物の同じような説明が繰り返されるのも煩わしい。
それでも★3なのは漫画読む感覚でそれなりに楽しめたから。
カバーの絵は電車の中でちょっと恥ずかしい。
Posted by ブクログ
どこにでもよくある推理もの。だけれど、動機のあれこれに歪な、偏狂な、愛が感じられる。そんな小説。
ところどころで「そんなのありかよ」と苦く思うところがあったのだが、意外性という意味では楽しめた。
正直、評価するのは難しい。が、いろんな人に読んでもらって感想を聞きたい気もする。
Posted by ブクログ
主人公は、どこか冷めていて物静かな男子大学生。
大学で世話になってる教授の頼みで家庭教師のアルバイトを引き受けることになるのだが
その担当の少女は、
有名塾に大きな力を持っている親の娘で、容姿端麗、頭脳明晰、品行方正と
非の打ち所がない。
そんな彼女に、なぜ家庭教師が必要なのか?
アルバイト初日、塾のどこかにいるはずの少女を探して屋上までやってきた主人公はそこで
大きなヘッドフォンで耳を塞ぎ
手足を投げ出してまるで死体のように座り込む少女の姿を目にしたのだった・・・。
主人公、なんかすましてるけどとりあえず変態です←
内容はぶっちゃけ可もなく不可もなく。
頭のいい少女が、巷で起こった難事件を
ツーンとしながら解決していく、そんな話。
そんなことより←
巻末の有川浩の解説が面白かったww
「ミステリぶっちゃけどうでもいい」とか言い放ったww
これだけでも読んだ価値があったと思いました(え)
出だしの、主人公が何故か空が怖い、というくだりは
なんだかとてもゾクゾクさせてくれて良かった。
Posted by ブクログ
読んだきっかけは正直有川さんの解説だったからなんだけど(三雲さんファンすみません)、いやぁ、面白かった。そして解説の「ミステリ部分ぶっちゃけどうでもいい」って意外と誉め言葉だと思った。
私はミステリの素養がないからトリックの良い悪いはよく分からないけどそれでも楽しめた。それはやっぱりキャラクタが魅力的だったってことだと思う。