大樹連司のレビュー一覧
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「子供社会をドロップアウトした連中ばかりが集まる高校で、クラスの調整役をしていた主人公は、同じくドロップアウトした自分のトラウマの源泉である少女がクラスにやってきたことをきっかけに、宇宙を目指すロケットを作るハメになり、そして嵌って人生を変えていく」というようなお話。
これはタイトル買い。
宇宙開発ライトノベルですから。で、かなり楽しめました。
痛い思春期とか、凄く狭い自分の世界とか、イジメとか、正直わざわざ見たくない部分も多いし、主人公もヒロインも好ましくないところも多いのだけど、やはりどん底からはい上がって高みを目指すって言うのは、燃えるのですよね。
じんわり来るところも何度もあり、
実 -
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「私の”友達”を宇宙に返して!」
美少女転校生、久遠かぐや。
彼女は何故か俺の弱みを握っていて―いや、原因は俺だが―
それを使って脅迫的にプロジェクトに参加させられた。
そう、そのプロジェクトとは、
「携帯電話をロケットに乗せて宇宙へ飛ばす」という馬鹿げたものだった。
そうして始まる俺たちのロケット作り。
目指すは衛星軌道。秒速7.9kmの世界。
「We are Go for Launch!!」
「「リフトオフ!!」」
タイトルで衝動買い気味に買いましたが
良作です。
主人公に共感できる部分も多々あります。
そういう点では田中ロミオさんの「AURA」に近いモノがあると思いま -
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月刊IKKI誌に連載中で、テレビアニメも放送中の話題作、『ぼくらの』の小説版である。
鬼頭莫宏の原作漫画やアニメと、この大樹連司の小説版との決定的に違う部分。
それは当たり前だけど、文字のみ、という媒体である事。
そして、登場人物だ。
まず、原作同様にワク、カコ、キリエ、ウシロ、コダマ、カンジ、マコ(ナカマ)、アンコ、チズ、コモ、カナが登場する。
そして、モジの代わりにツバサが(もちろん、ナギとの三角関係も健在)、車椅子の少女コズエ、軍人の娘でハーフのマリアが登場する。
残念ながら、ダイチやマキ、マチは登場しない(ちなみにナカマは登場しないマキのオタク属性を受け継いでおり、性格が違うキ -
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ネタバレこの物語の舞台である装置によって物語が生み出される狂った街についての話が80ページほど続き、7本目の章以降から本格的に物語が始まるといった構成。野井奈緒という少女の死はこの街においては特異な死、つまり「物語とならない無意味な事故死」であり、これに意味を与えようとする(物語にしようとする)クラスメイトたちとそれを傍観する「ぼく」といった内容。
感想としてはとにかくメタ。この本の物語全体は主人公「ぼく」が作ったメタ的記録としての「物語」であり、太字で書かれた19+1の章と冒頭のページが「物語」より1つ上の次元から書かれた「物語」だというのが本作の肝、というか重要な仕掛けである。
読んでいる途中で最 -
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ネタバレ女の子の願いを叶えるため冴えない高校生達がロケットを自作し、衛星軌道に乗せるために奮闘する。と書くとド直球な青春物語に聞こえるが、そんなにむず痒くはない。電波・オタク・中二病ネタ満載で古傷が疼いて痛くはなるかも。
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東京都から南下したところにある太平洋の孤島、イトカ島。そこの私立イトカ島学園高等学校には、日本全国から落ちこぼれやワケありの生徒が集ってくる。古い人間関係を捨て、新しいスクールライフを送るために。
電波なオタクだった褐葉貴人は、そんな過去を封印し、今はクラスのお調子者としての居場所を確保していた。表向き平穏な日々を過ごす彼の前に、美少女転校生久遠かぐやが現れる。実はか -
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【はじめに】
2016年にシン・ゴジラが上映された。ゴジラシリーズにしてまさに新約のゴジラであった。
その後、さらにSFアニメとして、制作上映されノベライズされたのがこの作品だ。
1. 怪獣黙示録
2. プロジェクト・メカゴジラ
3. 怪獣惑星
4. 星を喰う者
4編からなるアニメ版ゴジラのノベライズだ。
ゴジラに関しては、ハリウッドでその後制作されヒットしている。
このアニメ版のゴジラ、もはや語られることもない感じだ。失敗だったのか。。
【感想】
アニメ版ゴジラは、観た人の話を聞いて未だに観ていないが、ノベライズは読んだ。確かに厳しい評価がついたのもうなずける。
何でこれを紹介したい -
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映画『楽園追放』の後日譚。楽園の刺客としてアンジェラの複製体が外宇宙へ旅立ったフロンティアセッターの追撃を命じられる。
映画の結末では、フロンティアセッターの旅立ちは孤独だった。一抹の寂しさを覚えたのは自分だけではあるまい。
こういう結末があっても良いと思う。あの映画が好きなら誰もが夢想するような救いのある物語だ。
これは謂わばもう一つの『楽園追放』であり、一つの新しい創世記だ。
著者の『楽園追放』への愛は行間から横溢している。原作を愛し、寄り添うような良いスピンオフだ。
尚、終盤の戦闘描写は圧巻。原作顔負けの快刀乱麻を断つが如き活劇も含めて、『楽園追放』のネームバリュ -
購入済み
一味違う女装モノ
前半は、破天荒なキャラ達のおりなす生徒会選挙のストーリーで、後半は歪んだ主従関係に触れる、ただのイロモノではない女装主人公ものの作品であった。
ツッコミどころはあるものの、キャラ達の設定がネタとしても、重要なファクターとして機能していた点が面白かった。 -
ネタバレ 購入済み
思ってた以上に良かった
ゾンビ好きによるゾンビ好きの為の物語と言ってよいでしょう。
割引しててたまたま目にしたので購入しましたが思っていた以上にゾンビ好きには頷ける場面が多かったと思います。
走るゾンビと歩くゾンビの是非もよくあること、それでケンカもよく解る。
一巻で終了というのも軽く読めてよいと思います、ダラダラ続けるのは良くも悪くもあるというのは海外ドラマのウォーキングデッドを見ればよく解るのではないでしょうか? -
Posted by ブクログ
原作越え鬱展開ノベライズ第3弾。,コダマ、マコ、アンコ登場。意外にも感動エピソードが続きます。,コダマ:典型的な中二病キャラのはずが、丹念に思慮を重ねて自省していく過程が描かれます。,一般人としてダイチも登場。,コダマが懸命にダイチ兄弟たちを救うシーンが印象的でした。,原作通りのコダマだったら、踏み潰していたところでした。よかった。よかった。,マコ:原作のナカマの容姿、実母+マキの趣味、養父母を合わせたキャラです。,戦闘中にオタクのお父さんが指示を出すところが感動的です。,アンコ:戦闘前のホームと戦闘時のアウェイで、重度の鬱展開に見舞われてしまいます。,しかし、ラストにかけて感動的な幕引きが用