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戦闘美少女な疾風寺舞と、ひょんなことから彼女と出会った平凡な高校生・吉永朔が、邪神を復活させようとする高校生たちと戦うというありがちなライトノベル――それが傍観者であり、記録者である“ぼく”が記録する物語……のはずだった。“ぼく”は、ある狂った街で起きた、狂った事件の、狂った顛末を、ありのままに記録する。この記録を読んでいる君に願う、どうか憶えておいてほしい。これは記録だ、物語なんかじゃない、絶対に。――『ぼくらの』コンビが贈る“非”正統派ライトノベル!
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Posted by ブクログ
メタな視点が上手くストーリーに組み込まれていて新鮮だった。 存在意義は誰しも考え通る道だと思うが、 登場人物達は考えずにいられない環境なのが辛いところ。
07/01 まだ11本目。 --- 07/06 ラストはまぁ予想通りというか、予想の範疇でした。 ところどころに挿入されるラベノベの引用がどれも似たり寄ったりな文章で (わざとな気きもするけど)もう少し違う作者が書いてる感を出して欲しかったかな。
「お嬢様のメイドくん」が面白かったので、手に入りやすい筆者の本をまず2冊買ってみた。そのうちの1冊がこれ。挿絵が「ぼくらの」の鬼頭莫宏であることから鬱話なことは容易く予想できたので、意外性はなかった。萌えを狙わないライトノベルを目指したって感じ。
この物語の舞台である装置によって物語が生み出される狂った街についての話が80ページほど続き、7本目の章以降から本格的に物語が始まるといった構成。野井奈緒という少女の死はこの街においては特異な死、つまり「物語とならない無意味な事故死」であり、これに意味を与えようとする(物語にしようとする)クラスメイト...続きを読むたちとそれを傍観する「ぼく」といった内容。 感想としてはとにかくメタ。この本の物語全体は主人公「ぼく」が作ったメタ的記録としての「物語」であり、太字で書かれた19+1の章と冒頭のページが「物語」より1つ上の次元から書かれた「物語」だというのが本作の肝、というか重要な仕掛けである。 読んでいる途中で最後の章でやりたかった仕掛け(メタのメタ)がなんとなく予想できてしまったのと、個人的にはもう少し物語に厚みが欲しかったと思ってしまったので星-1にした。とは言っても全体的に読みやすく非常に面白かったし、メタを用いた新鮮さもあったため良作だと思う。
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