大樹連司のレビュー一覧
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ネタバレ爽やかな表紙から連想できない、ちょっとクセのある話だった。ロケット制作、スクールカースト。この2大テーマが描かれている。
ヒロインは電波女。携帯電話の電波の届かないところで、ヒロイン曰く携帯電話に擬態しているらしい宇宙人と会話する。元芸能人だからか、非常に自意識過剰。一言で表すと「電波デレ」。
主人公は中学時代、オタクであるため陰湿ないじめを受けた経験がある。残飯メガ盛りの机、手仕込み牛乳漬けの上履き、画鋲スパイク標準装備の外履き、体育館裏美容院謹製丸刈り、男子便所食堂指定席。いじめってレベルを越えてるぞ。リンチだ、そりゃ。高校生になった現在はオタク要素を隠し、スクールカースト形成を担ってい -
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作者のゾンビ映画への愛情が溢れ出た作品。
普段はオタクで鬱屈した毎日を送っていたのだが、ゾンビ映画の大のマニアだったので、その知識を活かして一躍ヒーロー!女の子にモテモテ!
的なきちんとラノベ文法を守った童貞の妄想大炸裂の非常に良い作品です。
途中、クラスのヒエラルキー下位を経験したことがある人なら誰でも一度は抱いたであろう暗い願望的なものが前面に出すぎていて、一体どうなってしまうのだろうと色んな意味ではらはらしましたが、爽やかな結末を迎えることになります。このあたりもきちんとラノベをしていて大変好感が持てます。話的に次回作は難しいかもしれませんが、もし出るのであれば読みたいと思う一冊でした。 -
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アホのロリっ子? ミラルート。
とりあえず、本を手にとってカラーの絵を見てみると、作風が感じられるのではないかと思います。デモンベインと同じくらいの大きさ“オヅボット”を初めて見た時は、ニトロプラスさんの安定したぶっ飛び具合に清々しさすら感じ、目頭に熱いものが込み上げてきました。
さて。原作ではどうなっているのか分かりません(原作未プレイです。スミマセン)が、この本、途中からページ数が読む毎に減っていくようになります。つまり、ページを1枚めくる毎にページ数が0に向かっていくわけですが、そのため後半の疾走感がとてもよく伝わってきました。これも面白い試みだなあ、と。
そして最後の見開きペー -
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ニトロプラスのPSCゲーム『スマガ』のノベライズ。イラストは原作通り、津路参汰さん。特徴的な絵を描く方で、肉感的なイラストが素晴らしいです。すーぱーそに子を描いてらっしゃる方ですな。
さて。スマガ本編はまだ遊べていないのですが、この第一巻はいわゆるスピカルートということでよいのでしょうか。冒頭から見事なスパイラルマタイっぷり(訳:空から落下)を見せる我らが主人公、“うんこマン(仮)”が最初に攻略するのは王道ツンデレスピカ嬢。シナリオも、比較的感情移入し易いものだったと記憶しています。
なお原作のシナリオライターは下倉バイオ先生(今はシュタインズゲートにも関わったことで有名でしょうか)です -
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ネタバレ女装男子の女子寮生活、寮仲間は全裸だったりロリで緊縛だったりと変人揃い、レーベルは一迅社文庫というところから、萌え系ラノベだと正直なめてました。前半は、女装メイド男子の女装に対する恥じらいや戸惑い、女子校ならではのぱふぱふなイベントが出てきてこんなもんかなという感じだったが、お嬢様が学園に戻ってきたところからガンガン盛り上がる。お嬢様の容赦のないご主人っぷりや、雪風とお嬢様の過去話が出てきたところから、燃えてきた。起承転結ってこういう展開をいうのかしら。タイトルの割には3分の2くらいはお嬢様が登場せず、女装メイド男子・雪風の学園生活模様なのだけれど、最後まで読むと確かにお嬢様とメイドくんの話だ
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南のとある島が舞台。主人公はイタい過去を持ち、その反省から高校では巧く立ち回りつつそれなりの生活を送っていたが、ある日転校して来た美少女によりそんな日常が変化しだす…
結構テンプレなボーイミーツガール。
具体的にはタイトルにあるようにロケットを作ります。設定は微妙に無理があると感じられる部分もあればシビアなところもあり。
あるものを宇宙へ届けるためにロケットを作るべく悪戦苦闘する少年少女たち、壊れる日常、そしてクライマックス。
久しぶりに気持ちいい青春小説を読んだ気分です。できればこれを中学くらいに読んでおきたかった。若い内に読める今の子達が羨ましくてたまらない。 -